DAIVコラボパソコン

DAIV FX-I7G60でStable Diffusionと4K動画編集を検証するよ

※2023年11月に更新しました。また本ページにはプロモーションが含まれています。


DAIV FX-I7G60 の仕様

マウスコンピューターからDAIV FX-I7G60をお借りしてレビューします。

DAIV FX-I7G60はマウスコンピューターのクリエイター向けパソコン DAIVシリーズのミドルモデルです。

同じ名称(型番)で複数の製品が販売されていますが、今回検証するのは当サイト限定販売モデルで、より低価格になったお買い得なモデルです。

第13世代のインテルCore i7を搭載し、ビデオカードも最新世代のGeForce RTX 4060に刷新しています。

ここではDAIV FX-I7G60でStable Diffusion WebUiによるAI画像生成と4K動画編集を検証しました。

AI画像生成やPremiere ProのAI機能をこれから積極的に活用したい方はぜひご覧ください。

>>Stable Diffusionと4K動画編集の検証をすぐに見る

当サイト限定販売でお買い得です。

DAIV FX-I7G60

CPU:インテル Core i7-13700F 
メモリ:32GB PC5-38400 
グラフィックス:GeForce RTX 4060(8GB) 
ストレージ:M.2 SSD NVMe Gen4 500GB + HDD 2TB 
水冷CPUクーラー・DVDドライブ標準搭載 
電源:750W 

229900円(税込)

>>公式ページを見る


DAIV FX-I7G60を使ってみた感想

DAIV FX-I7G60

インテル第13世代 Core i7-13700Fを搭載したDAIV FX-I7G60の実機を使ってみた感想です。

Stable Diffusion Web UIの書き出しテストでは短時間で高画質なAI生成画像を書き出し完了します。

また動画編集では4K60P・4K120P 422 10bitやBlackmagic RAW 5.7K 12bitの撮影データで非常に快適に編集作業を進めることができます。

ここ数年でノートパソコンでも高画質・複雑な動画編集やAIクリエイティブを実行できるようになっておりますが、やはりノートPCとデスクトップPCとの性能差は依然としてかなり大きいです。

また、今回紹介する当サイト限定販売モデルはDAIVシリーズの同等スペックと比べてもかなり価格が抑えられているのが特長です。

AIクリエイティブ全盛の今、性能の良いデスクトップを求めている方にぜひオススメしたいクリエイター向けパソコンです。

DAIV FX-I7G60の特長と外観

DAIV FX-I7G60の内部構造

DAIV FX-I7G60は当サイト限定販売モデルの他にマウスコンピューター公式通販サイトで3種類用意されています。

DAIV FX-I7G60 269,800円(税込) Core i7-13700KF + GeForce RTX 3060 + 32GBメモリ
DAIV FX-I7G60 284,900円(税込) Core i7-13700KF + GeForce RTX 4060 + 32GBメモリ
DAIV FX-I7G60 当サイト限定モデル 229900円(税込) Core i7-13700F + GeForce RTX 4060 + 32GBメモリ

※販売価格は2023年9月時点です

CPUは型番にKが付く方が上位グレードとなりますので、当サイト限定モデルのDAIV FX-I7G60はCPUのスペックが一つ下になりますが、それ以上に価格が安くなっているのが最大のメリットです。

DAIV FX-I7G60標準装備のDVDドライブ

なお、当サイト限定モデルのDAIV FX-I7G60はDVDスーパーマルチドライブを標準装備し、データ保存用のHDDも内蔵しています。

動画編集で必要になる機能を標準で装備しているため、後々追加購入すること手間と費用が掛からないのも魅力です。

DVDスーパーマルチドライブはフロント部分のスリットに溶け込むようなデザインで、外観を損なわず装備しているのも好印象です。

DAIV FX-I7G60の仕様

DAIV FX-I7G60
インテル Core i7-13700F プロセッサー
16 Cores (8 P-cores 8 E-cores)コア / 24スレッド / 2.10GHz(P-cores) 1.50GHz(E-cores) / TB時最大5.20GHz(P-cores) 4.10GHz(E-cores) / 30MBスマートキャッシュ
GeForce RTX 4060(8GB)
32GB (8GB×2/ デュアルチャネル PC5-38400 DDR5)
1.M.2 SSD 500GB (NVMe対応/M.2規格/PCI Express x4 接続)
2.HDD 2TB Serial ATAIII
・水冷クーラー
・DVDスーパーマルチドライブ
販売価格:229,900円(税込)

メモリは最新規格DDR 5メモリが32GB容量で、起動ディスクには読み書き性能が速い M.2 SSD NVMe Gen4を搭載しています。

CPUの冷却は水冷クーラーで行い、CPU性能を十分に引き出すことができる仕様です。

DAIV FX-I7G60の240mmラジエーター

ケースフロント部分には240mmの大型ラジエーターを備え、CPUとPC内部の冷却を行います。

水冷ユニットは空冷CPUクーラーよりも静音性が高いので、音声収録やオンラインの配信を行う際にもパソコンの動作音を極力抑えることができます。

左:DAIV FX-I7G60前面 中:DAIV FX-I7G60底面フィルタ取り外し 右:DAIV FX-I7G60底面フィルタ取り外し

PC本体の底部からも空気を取り入れる構造になっており、背面へと熱を逃がします。

底部の吸気口にはメッシュのフィルターが備わり、取り外しも簡単なので手入れも楽です。

左:DAIV の前面 右上:パソコンケースのキャスター 右:DAIVの電源ボタンまわり

フロント上部分にはハンドルがあり、少し持ち上げることで後部のキャスターがPCの移動をスムーズにします。

ケースの上部には電源ボタンとUSB Type-Aの端子が2個とType-Cの端子が1個、ヘッドホン端子が一つあります。

デスクトップPCフロントに備わる上向きの端子はホコリが入って壊れやすいのですが、DAIV FX-I7G60はスライド式のカバーで端子をホコリから守ることができます。

カバーを閉じた状態で電源スイッチを押せるのでデザイン性も高いです。

DAIV FX-I7G60のCPU性能

Core i7-13700Fは16コア24スレッドのCPUで、ターボブースト時は最大5.20GHzの動作周波数となります。

インテルCPU Core i7-12700とCore i7-13700、Core i7-13700FのベンチマークスコアをPassMarkで調べてみました。

第12世代Core i7 と第13世代Core i7の性能比較 画像引用元:PassMark

ベンチマークスコアではCore i7-13700Fが同世代のCore i7-13700よりも高いスコアを出しており、Apple M2 Max 12コアと比べても大きな差があります。

シングルスレッド性能比較 画像引用元:PassMark

シングルスレッド性能でもCore i7-13700Fは高いスコアです。

これまでの世代ではF付き(内蔵GPU非搭載)のCore i7はFなし(内蔵GPU搭載)よりもシングルスレッド性能がやや低いスコアになる傾向がありましたが、Core i7-13700Fは例外のようで少し高いスコアを出しています。

DAIV FX-I7G60のPCMARK10スコア

PCMARK10でDAIV FX-I7G60のベンチマークスコアをPCMARK10で測定すると総合スコアは8714となりました。

その他の画像処理関連のスコアは以下となります。

Digital Contents Creation:13842
Photo Editing Score:17172
Rendering and Visualization Score:19220
ビデオ編集スコア:8037

ここ最近ノートパソコンのレビューが増えているせいもあって、デスクトップのベンチマークスコアの高さに改めて驚きます。

特にレンダリングやビデオ編集の評価(スコア)はノートパソコンに比べて非常に高い値を叩き出しています。

安定した電源供給と水冷クーラーによるCPUの集中冷却で、最新世代のCore i7の能力を最大限に引き出すことが出来るのがデスクトップパソコンの大きなメリットでしょう。

DAIV FX-I7G60のグラフィックカード

GeForce RTX 4060

DAIV FX-I7G60に採用されているビデオカード(グラボ)はNVIDIA GeForce RTX 4060です。
ビデオメモリは8GBとなっており、最大解像度は8K(7680×4320)で最大4台のモニターへ同時に映像出力が可能です。

GeForce RTX 4060のCUDAコア数は3072個でブーストクロックは2.46GHzです。

GeForce RTX 4060と競合のビデオカードのスコア比較表 参考:PassMark

GeForce RTXはTensorコアとRTコアを追加し、従来のGTXシリーズよりもさらに滑らかな線描写と階調表現ができるようになっています。

RTXシリーズは高画質を追求するゲーミングPCユーザーに人気のグラフィックカードですが、動画編集でもその威力を発揮します。

GeForce RTX 4060はGeForce RTX 2080を超える性能を持ちつつ、価格を抑えたコスパの良いビデオカードです。

ビデオカードには液晶ディスプレイに接続する端子が合計4つ用意されており、DispayPortが3つ、HDMI端子が1つとなっています。

DAIV FX-I7G60のメモリと起動ディスク

DAIV FX-I7G60のメモリ

DAIV FX-I7G60のメモリカードスロットは4つで16GBメモリが二枚挿入されて32GBです。

最大128GB(32GB×4)までメモリを増築することができます。

最新規格のDDR5メモリが採用されており、インテルZ790チップセットの環境で安定感のある動作をしているように感じます。

DAIV FX-I7G60 のM.2 SSD

グラフィックカードとCPUクーラーヘッドの狭間にあるのが、DAIV FX-I7G60の起動ディスクであるM.2 SSD NVMe Gen4です。

ヒートシンクを標準装備しています。

水冷クーラーのラジエーターからのエアフローによってM.2 SSDも冷却するようになっています。

これはM.2 SSDが温度上昇でパフォーマンスが落ちないようにするためです。

さらにビデオカードの下の部分にもM.2 SSD Gen4の空きスロットがあるため、デュアルM.2 SSDにすることも可能です。

このパソコンに搭載されているストレージの読み書き速度をCrystalDiskMarkでチェックしてみました。

M.2 SSD NVMeの読み書き速度

HDDの読み書き速度

NVMeのM.2 SSDの読込速度はシーケンシャルリード(読込速度)が3,709MB/sでシーケンシャルライト(書込速度)が3,060MB/sとなりました。

またHDDの読込速度はシーケンシャルリード(読込速度)が198MB/sでシーケンシャルライト(書込速度)が182MB/sとなります。

起動ディスク(M.2 SSD)の読み書き速度が速いほど動画編集ソフトのコマ落ちは軽減します。

マウスコンピューターでは購入時に起動ディスクをアップグレードできるので、予算に余裕がある方はSSDをアップグレードするとさらに処理速度が速くなりますよ。

DAIV FX-I7G60の内蔵ハードディスク

内蔵ハードディスクは3.5インチ 2TB容量です。

動画編集において、制作が終わった動画は一つのフォルダにプロジェクトファイルやBGM、撮影した動画ファイルをまとめてHDDに保存します。

フルHDの動画編集がメインであれば2TBは十分な容量ですが、4K動画編集を行う場合はデータ量が大きくなるので、大容量のHDDに交換するのが良いでしょう。

DAIV FX-I7G60でStable Diffusion WebUIを検証

Stable Diffusion WebUI操作画面

DAIV FX-I7G60にStable Diffusion web UIをインストールして、AIによる画像生成を検証してみました。

DAIV FX-I7G60に搭載しているGeForce RTX 4060 Laptop GPUはStable Diffusion web UIによるAI画像出力にも好影響を及ぼすはずです。

Stable Diffusionの設定は以下になります。

model AnyLoRA – Checkpoint Sampling Steps 50
sampling method Euler Batch counnt 6
Width/Height 800/800 Batch size 1
prompt
Picture a girl around 15 years old with blonde hair and blue eyes, standing in a wind-blown prairie while brushing her hair up with one hand. She’s wearing a white dress, and a smile graces her face. In the backdrop, a river flows in front of distant mountains, and the sunset is visible over the peaks.
Negative prompt
nsfw, lowres, bad anatomy, bad hands, text error, missing fingers, extra digits, fewer digits, cropped, worst quality, low quality, standard quality, peg artifacts, signature, watermark, username, blurry,

モデルはCIVITAIのAnyLoRA – Checkpointを利用しました。

この他にStable DiffusionにVAE(Variational Auto Encorder)を追加して品質アップしています。

Stable Diffusionは画像のサイズ(Width/Height)と枚数(Batch counntとBatch size)、フィードバック回数(Sampling Steps)の値によって出力に必要な時間が上下します。

Sampling Stepsの値が大きいほど精細なAIイラストになりますので、何度かテストしてみて「50」が品質と消費時間のバランスが良いと思いまして設定しています。

各値を小さくすればより早い時間で画像出力が完了するでしょう。

DAIV FX-I7G60によるStable Diffusion 画像出力に要した時間

この設定値で出力に要した時間は1枚25秒、6枚の出力で2分34秒となりました。

かなりの速さで書き出し完了します。

生成している様子を録画してみました。
1枚の画像生成の様子がよく分かると思うのでぜひご覧ください。

DAIV FX-I7G60は設定次第でStable Diffusion web UIの画像生成を存分に楽しめるスペックになっています。

DAIV FX-I7G60で4K動画編集を検証

4K120PデータはSONY α7SⅢで収録

動画編集の検証で使用するクリップ素材はSONY α7SⅢで撮影したデータを使用しています。

検証内容は以下のとおりです。

検証内容

✅4K120P動画編集(α7SⅢ XAVC HS 4K120P 422 10bit)
✅8K30P動画編集(α1 XAVC HS 8K30P 422 10bit)
✅5.7K60P動画編集(LUMIX GH6 BRaw 5.7K 12bit)

動画編集ソフトはAdobe Premiere Proを使います。

ここでの検証はPremiere Proのプログラムモニターの画質設定をフル画質設定にして検証しています。

データをすべてCドライブに保存してPremiere Proを使って動画編集をします。

そしてPremiere Proの環境設定から ⇒ メディア ⇒「H.264/HEVC ハードウェアによる高速デコーディング」にチェック、「Intel」と「Nvidia」にもチェックが入っていることを確認します。

4K120P 422 10bit XAVC HS

DAIV FX-I7G60で4K120P 4:2:2 10bit XAVC HS 編集 写真拡大

まずはSONY α7SIIIで撮影したXAVC HSの4K120P 422 10bit で編集してみます。

4K120Pの編集が可能であれば、4K60Pや4K30Pといった標準的なフレームレートの4K動画編集は可能となるでしょう。

負荷が大きいXAVC HSの4K120P 422 10bitのデータでカット編集を実施し、BGMと字幕を追加して簡単なカラーグレーディングを実施します。

Premiere Proで4K30Pシーケンスを用意し、4K120Pの撮影データを並べてプレビューしてみると、CPUの使用率は常時100%前後で推移し、GPUの使用率は45%前後で推移します。

メモリの消費量は32GBのうち19.2GB(60%)となっています。

CPUの負荷は大きいものの、GPU(GeForce RTX 4060)によるデコーディング支援が効いており、コマ落ちなくスムーズに再生します。

4K120P 4:2:2 10bit XAVC HS編集時のコマ落ち

1分38秒のシーケンスをプレビューして発生したコマ落ちは0フレームになりました。

DAIV FX-I7G60で4K120P 4:2:2 10bit XAVC HS の1トラック動画編集は問題なく実行可能です。

8K30P動画編集

SONY α1

8K30PデータはSONY SONY α1で収録

ではさらに上の画質に挑戦してみましょう。

SONY α1で撮影できる8K30Pです。

Premiere ProにSONY α1で撮影した8K30P 422 10bit XAVC HSのデータを読み込み、8K30Pのシーケンスに乗せてみます。

SONY α1 XAVC HS LongGOP 8K30P 4:2:2 10bit カット編集 写真拡大

タイムラインを再生してみると、パラパラ映像となり大量のコマ落ちが発生しているようです。

再生ヘッドをむやみに動かすと固まります。

再生中のCPU・GPUの動きをタスクマネージャーで確認してみると、CPUの使用率は常時100%で推移します。

メモリの消費量は32GBのうち30.6GB(96%)消費しています。

一方、GPUの使用率は1~8%前後を推移し、時々20%程度まで上昇しますが、十分なGPU支援を得られていません。

グラフィックカードのドライバーも更新したのですが..

この記事を書いている時点(2023.8)ではGeForce RTX 4060はSONY α1の8Kには十分に対応できていないようですね。

コマ落ちは6128フレームに

約3分ほど再生してみたところ発生したコマ落ちは6128フレームとなりました。

DAIV FX-I7G60を用いても8K30Pの動画編集は対応が難しいでしょう。

5.7K60P BRAW動画編集

VideoAssist 12G HDR

LUMIX GH6 + VideoAssist 12G HDRでBlackmagic RAW 5.7Kを収録

次にLUMIX GH6 と VideoAssist 12G HDRで撮影できるBlackmagic RAW 5.7K(5728×3024)12bitの撮影データを使って、DaVinci Resolve Studioで動画編集を実施してみます。

Blackmagic RAWはデコード負荷が少ないため、4K120Pの動画編集が実現できるDAIV FX-I7G60であれば、Blackmagic RAWの4Kデータを問題なく編集可能であるのが予想できます。

では4Kよりもさらに解像度が高い5.7K60PのBlackmagic RAWはどうでしょうか。

Blackmagic RAWはDaVinci Resolveで編集できるデータのため、DaVinci Resolve Studioを用います。

Blackmagic RAWの映像品質は固定ビットレート「8:1」で撮影しています。

DaVinci Resolve Studioのプロジェクト設定画面 画像拡大

5.7Kの撮影データで編集した後は4Kに出力するのが一般的だと思います。

また使用するモニターの解像度も4Kなので、DaVinci Resolve Studioのプロジェクト設定でタイムラインの解像度とビデオモニタリングの解像度を4K UHDに設定します。

Blackmagic RAW 5.7K60Pをカット編集 + LUT適用 画像拡大

Blackmagic RAW 5.7K60Pのデータをタイムラインに並べて編集し、文字タイトルとBGMを追加します。

DaVinci ResolveのカラーページでLUT(Blackmagic Extended Video V4)を適用し、エディットページでプレビューします。

再生中のCPUの使用率は66%前後を推移し、GPU(GeForce RTX 4060)の使用率は95%前後を推移します。

メモリの使用量は32GBのうち12.6GB(40%)消費しています。

DaVinci ResolveのOpenFXエフェクト仕様時 画像拡大

次にDaVinci ResolveのOpenFXエフェクトの「ノイズ除去」を使ってRAWデータで発生するノイズ除去を実施します。

ノイズ除去後のクリップを再生中のCPUの使用率はエフェクト適用前と同じような値で推移していますので、DaVinci Resolveのエフェクト使用も問題なさそうです。

再生ヘッドの追従性も非常にスムーズでDaVinci Resolveによる動画編集は快適に実施できました。

DAIV FX-I7G60はBlackmagic RAW 5.7K(12bit)の撮影データも問題なく動画編集できるでしょう。

4K⇒4Kの書き出し

次にDAIV FX-I7G60で4K60P 422 10bit LongGOP(MOV)のシーケンスを書き出しするときに必要な時間を確認します。

GH6 4K60P 422 10bit を4K60Pで書き出し 写真拡大

書き出し設定はH.264(mp4)、ビットレート設定は VBR(可変ビットレート)に設定し、ターゲットビットレート50Mbpsに設定して書き出しします。

DAIV FX-I7G60ではハードウェアエンコーディング(GPU支援のエンコーディング)が使用できます。

エンコーディング設定でハードウェアエンコーディングを選べない場合は、グラフィックカードのドライバーを最新にすることで解決できるはずです。

ここではソフトウェアエンコーディングとハードウェアエンコーディングの書き出し時間を比較検証してみましょう。

DAIV FX-I7G60 エンコーディング時間 2分04秒の動画

Premiere Pro ハードウェアエンコーディング 1分45秒
Premiere Pro ソフトウェアエンコーディング 2分51秒

GH6 4K60pハードウェアエンコーディング時

GH6 4K60p ソフトウェアエンコーディング時

ハードウェアエンコーディング時のCPUの使用率は60%前後を推移します。

GPUの使用率は96%前後で推移します。グラフィックカードの支援を得るハードウェアエンコーディングでもCPU・GPUともにフル稼働していますね。

メモリ使用量はやや上昇し、24GB(75%以上)使用しています。

動画の尺は2分04秒なので、書き出し時間は尺の2/3ぐらいの時間で完了しました。

一方、ソフトウェアエンコーディングを選んだ場合はCPUの使用率が常時100%を推移し、GPUは81%ほどで推移します。

ソフトウェアエンコーディングでもグラフィックカード支援が効いていますが、書き出し時間は延長されておおよそ尺の1.2倍となります。

DAIV FX-I7G60ではエンコーディング時間も短く済み、連続の書き出しでも時間のロスはかなり少なく済むでしょう。

DAIV FX-I7G60のオススメポイント

DAIV FX-I7G60

DAIV FX-I7G60はカラーグレーディングを伴う4K・5.7K動画編集を快適にこなす高いスペックのデスクトップパソコンです。

インテル 第13世代 Core i7-13700FとGeForce RTX 4060の性能の良さを実体験しました。

またDAIV FX-I7G60はAI画像生成との相性が良く、Stable Diffusion WebUIで様々なことが出来そうです。

DAIV FX-I7G60の長所

DAIV FX-I7G60 当サイト限定モデルの良い点はマウスコンピューターのレギュラー商品よりも価格設定が安く、カスタマイズの種類が豊富な点です。

他のBTOパソコンでも様々なカスタマイズ・アップグレードはできますが、DAIV FX-I7G60のようにCPUまで変更できるのはそんなに多くはありません。

またDAIV FX-I7G60は保存用のHDDを標準搭載しています。

マウスコンピューターで販売しているデスクトップPCは保存用HDD非搭載のモデルを選んでHDDを追加するよりも、HDDを標準搭載したモデルを選んで容量アップする方が低価格となります。

常日頃からデータ容量を必要とするクリエイターにとってはHDDは欠かせませんので、HDDを搭載するDAIV FX-I7G60を選ぶメリットは大きいでしょう。

DAIV FX-I7G60の動画編集検証 まとめ

なお、DAIV FX-I7G60は購入画面に進むとCPUやSSD、メモリなど変更し、さらにハイスペックなパソコンにアップグレードすることができます。

価格を抑えたDAIV FX-I7G60をベースモデルにしてパーツを変更すれば、かなり割安感でハイスペックなパソコンに仕上がるでしょう。

おすすめのカスタマイズ例も挙げてみましたので参考にしてください。

DAIV FX-I7G60カスタマイズ例
起動ディスク(Cドライブ)を1TB NVMe SSD Gen4へアップグレード
保存ディスクを追加 ⇒ 1TB NVMe SSD Gen4 を推奨
HDD 2TB ⇒ HDD 4TB または8TB

このエントリーで検証したマウスコンピューターの動画編集用PC

当サイト限定販売でお買い得です。

DAIV FX-I7G60

CPU:インテル Core i7-13700F 
メモリ:32GB PC5-38400 
グラフィックス:GeForce RTX 4060(8GB) 
ストレージ:M.2 SSD NVMe Gen4 500GB + HDD 2TB 
水冷CPUクーラー・DVDドライブ標準搭載 
電源:750W 

229900円(税込)

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