※2024年8月に更新しました。また本ページにはプロモーションが含まれています。
Ada Lovelaceアーキテクチャを採用したNVIDIAのビデオカードがGeForce RTX 4060 Tiです。
高い人気を集めていたRTX 3060 Tiの後継モデルということもあり、期待していたユーザーも多かったのではないかと考えられます。
ここではGeForce RTX 4060 Tiを搭載したパソコンを使ってみた感想とGeForce RTX 4060 Tiの仕様や旧モデルとの比較を解説します。
目次
GeForce RTX 4060 Ti搭載パソコンを使ってみた感想
GeForce RTX 4060 Ti VRAM 16GBを搭載したGALLERIA RM5C-R46Tの実機で動画編集を検証しました。
実機レビュー:RTX4060Ti搭載 GALLERIA RM5C-R46Tの動画編集性能を検証するよ
GALLERIA RM5C-R46Tの仕様とベンチマークは以下になります。
RTX 4060 Ti 搭載 GALLERIA RM5C-R46Tの仕様
CPU | Core i5-13400F (2.5GHz-4.6GHz/10コア/16スレッド) |
CPUファン | 空冷CPUクーラー |
マザーボード | インテル B760 チップセット マイクロATXマザーボード |
メモリ | 16GB (8GBx2) (DDR4-3200) |
ビデオカード | NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti 16GB |
ストレージ | M.2 NVMe SSD Gen4 500GB |
電源ユニット | 650W 静音電源 (80PLUS BRONZE) |
その他 | ゲーミングマウス・ゲーミングキーボード付属 |
RTX 4060 Ti 搭載 GALLERIA RM5C-R46Tのベンチマーク
RTX 4060 Ti 搭載 GALLERIA RM5C-R46Tの4K動画編集検証
LUMIX GH6で撮影した4K30P(4:2:2 10bit)撮影データをPremiere Proで読込み、動画編集を実施しています。
カラーグレーディング後、編集時のシーケンスをプレビューするとCPU使用率は57%前後を推移し、GPU(RTX 4060 Ti)の使用率は55%前後を推移します。
メモリの使用量は16GBのうち10.8GBとなり、CPUの余力は十分で、GeForce RTX 4060 Ti のGPU支援も十分に得ることが出来ています。
3分3秒のシーケンスを最初から最後まで再生して、コマ落ちインジケーターで再生中のフレーム落ちを確認してみるとコマ落ちフレームは0となりました。
>>GeForce RTX 4060 Ti搭載のおすすめパソコン3選を確認する
GeForce RTX 4060 Tiの主な仕様
ここではGeForce RTX 4060 Tiの具体的なスペック・仕様を確認していきましょう。
まずGPUメモリにおいてGeForce RTX 4060 Tiでは8GBを搭載したタイプと16GBを搭載したタイプの2つが販売されています。
メモリ容量が変わるだけでその他の部分に違いはありません。
そのため単純により大きなメモリ容量を求めるなら16GBタイプを、そこまでのメモリ容量が必要でないなら8GBタイプを選ぶという形で問題ないでしょう。
プロセスルールは5nm、CUDAコアは4352となっています。
ベースクロックは2310MHz、ブーストクロックは2535MHzです。
性能的にはGeForce RTX3070とほぼ互角と言える力を持っていることがわかります。
これだけの性能があるなら動画編集でも役立ってくれることは間違いありません。
また省電力化にも成功しており、これまでのモデルと比較してより少ない電力で稼働するのも特徴です。
PassMarkのベンチマークスコアを確認してみると、GeForce RTX 4060 Ti はビデオメモリ8GB、16GBどちらのモデルもGeForce RTX3070とほぼ互角の性能です。
性能がGeForce RTX3070とあまり変わらないならGeForce RTX3070を使えば良いという考え方もできますが、省電力性で見るとRTX 4060 Tiの方が有利です。
GeForce RTX 4060 TiのTDP値は160Wとなっていますから、大きな違いと言えます。
従来モデルよりも順当にスペックアップし、さらに電力消費の面では大きく改善されているのがRTX 4060 Tiです。
RTX 4060 TiとRTX 3060 Tiとの比較
RTX 4060 TiとRTX 3060 Tiは同じNVIDIAが販売しているビデオカードで、どちらもミドルクラスに該当しています。
よく似たビデオカードと言えるのですが、どちらがより優れているのでしょうか?
ここではそれぞれのスペックなどを比較していきます。
GeForce RTX 4060 TiとRTX 3060 Tiの仕様比較
GeForce RTX 4060 Ti |
GeForce RTX 3060 Ti |
GPUコア:AD106 | GPUコア:GA104 |
製造プロセス:非公開 | 製造プロセス:8nm |
CUDAコア数:4352 | CUDAコア数:4864 |
RTコア数:第2世代 38基 Tensorコア数:第3世代 152基 |
RTコア数:第2世代 38基 Tensorコア数:第3世代 152基 |
定格クロック:2.31GHz ブーストクロック:2.54GHz |
定格クロック:1.41GHz ブーストクロック:1.67GHz |
メモリタイプ:GDDR6 | メモリタイプ:GDDR6 |
メモリ容量:8GB / 16GB | メモリ容量:8GB |
メモリインターフェース幅:128bit | メモリインターフェース幅:256bit |
メモリバス帯域幅:288.0 GB/s | メモリバス帯域幅:448.0 GB/s |
TDP:160W / 165W | TDP:200W |
情報参考:GeForce RTX™ 3060Tiとは|ドスパラ
CUDAコア(シェーダー)数といった動画編集の快適性において影響が大きい値は旧モデルのGeForce RTX 3060 Tiのほうが上です。
またメモリインターフェース幅やバス帯域幅についてもGeForce RTX 3060 Tiのほうが数値的に高い(良い)です。
そこで一見するとGeForce RTX 4060 Tiはスペック落ちた?と考えてしまうかもしれません。
とはいえRTX 4060 Tiの方が新しいモデルですから、基本的にRTX 4060 Tiの方がより優れたスペックを持っていると考えて問題ないでしょう。
もっとも大きな違いが出るのがL2キャッシュです。
L1キャッシュはCPUのアーキテクチャと密接に連動して動くため、高速だが容量を増やすことが難しい[要出典]。そのためメインメモリよりは高速で、L1キャッシュよりも容量を増やすことが容易なL2キャッシュがCPUの性能向上の手段として有効である。
GeForce RTX 4060 Ti |
GeForce RTX 3060 Ti |
L2キャッシュ:32MB | L2キャッシュ:4MB |
RTコア:第3世代 Tensorコア:第4世代 |
RTコア:第2世代 Tensorコア:第3世代 |
アーキテクチャ:Ada Lovelace | アーキテクチャ:Ampere |
RTX 3060 TiのL2キャッシュは4MBですが、RTX 4060 TiのL2キャッシュは32MBとなっており、8倍ほどの差があるのがわかります。
ブーストクロックで比較してみるとGeForce RTX 3060 Tiは1665GHz、GeForce RTX 4060 Tiは2535GHzとなります。
およそ1.5倍ほど向上しています。
この他、ベースクロックもやはり1.5倍ほど向上していますし、メモリスピードもわずかですが向上しています。
また省電力化も行われていますので、電気代の削減にも大きく貢献してくれるのがGeForce RTX 4060 Tiです。
電気料金の高騰は以前続いており、消費電力を抑えられるというのは非常に大きなメリットとなります。
ゲーム用途ではモニター解像度が高い場合にRTX 3060 Tiのほうがパフォーマンスが良いという評価もありますが、これはRTX 3060 Tiと比較してメモリ帯域幅、メモリバス幅はそれぞれ低下していることが原因かもしれません。
動画編集においてはそれほど影響ありませんが、この点も把握しておくとより自分に合ったビデオカードを見つけられます。
GeForce RTX 4060 Tiはどんな人にオススメか?
GeForce RTX 4060 Tiは従来モデルのRTX 3060 Tiと比較しても順当にスペックアップしています。
単純に性能で比較するならGeForce RTX 4060 Tiを選んでおけば間違いないと言っていいでしょう。
特に省電力化が行われているのは非常に大きなメリットです。
RTX 3060 Tiでは200W、もしくは225Wだった消費電力がRTX 4060 Tiでは160Wまで減っています。
これだけ大きな違いが出るのはなかなか驚きです。
ただし現在GeForce RTX 3060 Tiを使っていて上位モデルに買い替えを考えているといった方には、RTX 4060 TiではなくRTX 4070以上を選ぶ方が無難でしょう。
省電力だけでパフォーマンスが出ないとなるとメリットが大きいとは言えません。
とは言え、動画編集をする場合、無理にハイクラスのビデオカードを選ぶ必要性も薄いため、こうしたコストパフォーマンスに優れたミドルクラスのビデオカードがあると非常に役立ちます。
また、8GBと16GBの2つから好きな方を選べるのも利点です。
VRAMが2倍になると用途(複雑なカラーグレーディングやAIによる支援機能)によっては非常に助かりますので、8GBでは不足だという場合は16GBモデルを選ぶのが良いでしょう。
その他の性能はまったく変わりありませんので安心です。
GeForce RTX 4060 Tiはミドルクラスながらある程度の高画質動画も快適に編集できます。
これから動画編集を始める方、動画編集を本格的に行っている方どちらにもオススメできるビデオカードになっています。
GeForce RTX 4060 搭載パソコンを選ぶ時の注意点
世代が更新するたびにますます巨大化するビデオカードですが、GeForce RTX 4060 Tiも例外ではありません。
ビデオカードとマザーボードの接点であるPCI-eスロットを保護するために、ビデオカードを補助的に支えるステーを備えたパソコンを選びましょう。
自分でビデオカードを交換する方や自作パソコンでGeForce RTX 4060 Tiを選ぶ方はVGAステーを購入して、装着するよう検討してください。
RTX 4060・RTX 4060 Ti搭載 動画編集にオススメのパソコン3選
RTX 4060 Tiを搭載した動画編集向けのパソコンをBTOパソコンショップから3つ選んでピックアップしてみました。
RTX 4060 Ti搭載パソコンは動画編集用のパソコンの中ではちょうどミドルクラスの位置づけとなり、種類も豊富です。
マウスコンピューターのRTX 4060・4060Ti搭載パソコン
G-Tune DG-I7G6T
CPU:Core i7-14700Fグラフィックス:GeForce RTX 4060 Ti 8GB
メモリ:16GB PC4-25600
ストレージ:M.2 SSD NVMe Gen4 1TB
シークレット価格 ⇒259800円(税込)
※当サイトはMouse様より特別に許可を頂いてシークレット価格のページを紹介しています
当サイト限定販売でお買い得です。
DAIV FX-I7G7S
CPU:インテル Core i7-14700Fメモリ:32GB PC5-38400
グラフィックス:GeForce RTX 4070 SUPER(12GB)
ストレージ:M.2 SSD NVMe Gen4 1TB + HDD 2TB
水冷CPUクーラー・DVDドライブ標準搭載
電源:750W
338800円(税込)
レノボのRTX 4060 搭載動画編集向けパソコン
Lenovo Legion Tower 5i Gen 8 カスタマイズモデル
CPU:Core i7-14700KFグラフィックス:GeForce RTX 4060 Ti 8GB GDDR6
メモリ:16GB DDR5-5600MHz
ストレージ:M.2 SSD NVMe Gen4 512GB
180290円(税込)
ドスパラのRTX4060・4060Ti搭載動画編集用パソコン
raytrek スリープフリークス監修 DTMモデル
CPU:Core i7-14700Fグラフィックス:GeForce RTX 4060 8GB
メモリ:32GB PC4-25600
ストレージ:M.2 SSD NVMe Gen4 2TB
204980円(税込)