※2024年8月に更新しました。また本ページにはプロモーションが含まれています。
Ryzen CPUが人気みたいだけど
Ryzen 5で動画編集は快適に出来る?
動画クリエイターの間でRyzen 9 7900XやRyzen 7 7700Xが人気急上昇ですね。
ではその下位モデル Ryzen 5は動画編集の作業を快適に出来るのでしょうか?
Ryzen 5は競合のCPU インテル Core i5と比べるとどのぐらいの性能差があるのでしょうか。
ここではRyzen5に仕様と価格が近いCore i5と性能を比較してみます。
それでもどちらを買うか迷う方のために、Ryzen 5のメリット・デメリットと、Ryzen 5搭載のおすすめパソコンを3種類紹介します。
この動画で動画編集向けパソコンの失敗しない選び方を解説したので、ぜひ視聴してみて下さい。
Ryzen 5とは?
Ryzen 5はAMDのCPUの中でもエントリー~ミドルクラスのCPUとなっており、Ryzen 3の一つ上のクラスです。
下の表はRyzen 5・7・9の主なCPUのコア数を確認できます。
Ryzen シリーズの主なCPUとその性能
Ryzen Threadripper | Ryzen Threadripper 5995WX(64コア128スレッド) Ryzen Threadripper 5975WX(32コア64スレッド) Ryzen Threadripper 5955WX(16コア32スレッド) |
Ryzen 9 | Ryzen 9 7950X(16コア32スレッド) Ryzen 9 5950X(16コア32スレッド) |
Ryzen 7 | Ryzen 7 7700X(8コア16スレッド) Ryzen 7 5800X(8コア16スレッド) |
Ryzen 5 | Ryzen 5 7600X(6コア12スレッド) Ryzen 5 5600X(6コア12スレッド) |
上の表以外にもRyzen 5 にUが付く型番があり、ノートパソコン専用のCPUとなっています。
2023年の時点ではRyzen 5はRyzen 5 7XXXシリーズ(Zen 4)とRyzen 5 5XXXシリーズ(Zen 3)が販売されております。
エントリー~ミドルモデルとはいえ、6コア12スレッドとコア数は多く、AMD Ryzen 5 7600Xに至っては最大ブーストクロック 5.3GHzです。
ベンチマークを確認するとインテル Core i7に迫る性能で、インテルの競合商品であるCore i5と比べるとi5が見劣りしてしまうほどです。
Ryzen 5 7600XとCore i5-12600Kの性能比較
AMD Ryzen5 7600X | Intel Core i5-12600K |
6コア12スレッド | 10コア16スレッド |
定格クロック数:4.70GHz | 定格クロック数:3.70GHz |
最大ブーストクロック数:5.30GHz | 最大ブーストクロック数:4.90GHz |
TDP:105W | TDP:125W |
内蔵グラフィックス:AMD Radeon Graphics | 内蔵グラフィックス:UHD graphics 630 |
販売価格:3.2~5.6万円前後 | 販売価格:3.6~5.3万円 |
※販売価格は2023年12月 価格コム調べ
それぞれのCPUの違いを見ていきましょう。
ここでRyzen 5と比較したCore i5-12600Kは第12世代インテルCore i5の中でも性能が最も高いです。
これに対し、Ryzen 5もRyzen5 7600Xが最上位となります。
まずコア・スレッド数ですが、Ryzen 5 7600Xが6コア12スレッドに対し、Core i5-12600Kは10コア16スレッドです。
次にベースクロックの違いについてです。
Ryzen 5 7600Xのベースクロックは4.70GHzで、Core i5-12600Kは3.70GHzです。
最大ブーストした場合のスペックはRyzen 5 7600Xのほうが上で、Core i5-12600Kはオーバークロックしても4.90GHzとやや控えめとも言えます。
ただ、動画編集では定格クロック数のほうが重要なので、Ryzen 5 7600Xのほうが分があるかもしれませんね。
販売価格についてはRyzen 5 7600Xのほうがやや安価です。
性能差を考えると、これから購入するならRyzen 5 7600Xのほうがコストパフォーマンスに優れておりオススメです。
この他、TDP(消費電力)はRyzen 5 5600Xが105W、Core i5-12600Kは125Wで、Ryzen 5のほうが節電にも有利です。
また、Ryzen 5 7600X以降、内蔵グラフィックも搭載しており、ビデオカード非搭載のパソコンでも動画編集に期待できるかもしれません。
Ryzen 5 7600XはCore i7-12700に匹敵する性能
次にRyzen 5 7600X とCore i5-12600Kに加えて、Core i7-12700とCore i7-12700Kのベンチマークも比較します。
Core i5-12600KではRyzen 5に敵わないのでCore i7-12700も比較してみると、なんとベンチマークでは第12世代Core i7と僅差です。
さすがにCore i7-12700Kとは大きな差がありますが、Ryzen 5 7600Xのスコアの良さが分かる結果に。
しかも1スレッド単位でみるとほんの少しですがCore i7-12700Kよりも優れているようですね。
これまで1スレッド単位の性能が重要な動画編集では、インテルに及ばなかったRyzenですが、Gen4(7XXXシリーズ)以降大幅に性能を伸ばしています。
ベンチマークだけの判断ではありますがCore i7とほぼ同性能を発揮してくれると言えそうです。
また、AMDのRyzenシリーズは動画のエンコードが少し苦手と言われておりましたが、Ryzen 7のデスクトップPCで検証してみた結果その不安は全くないと感じました。
動画編集においてintelとの性能差もほとんどなく、苦手面も克服しつつあると言ってもいいかもしれませんね。
Ryzen 5のメリット・デメリット
Ryzen 5 の最大のメリットはコストパフォーマンスと電力効率です。
性能と価格のバランスが非常に良く、これだけの性能のCPUがこの値段で買えちゃうのか?というお得感が強いです。
Ryzen 5はコスパ抜群です!
CPUの販売価格比較
Ryzen 5 7600X | 3.2~5.6万円 |
Core i5-12600K | 3.6~5.3万円 |
Core i7-12700 | 4.9~6.6万円 |
値段は価格コム調べ(2023年12月時点)
デメリットはRyzen 5搭載のパソコンを取り扱うパソコンショップが少ない点と、Ryzen 5に対応するマザーボードがややお値段が高い点です。
またRyzen 5~以降に続く型番の違いで性能差が大きいのも注意が必要です。
そのためBTOパソコンメーカーの通販サイトでRyzen 5搭載PCを探すと、Core i5のほうが実はかなり安い場合が多いです。
また、動画編集向けに少しでも性能を重視するなら、メモリやストレージもチェックが必要です。
下手したらRyzen 7搭載のパソコンが欲しくなるかもしれませんよ。
Ryzen 5搭載のオススメパソコン3選
Ryzen5で動画編集をするなら、ここで紹介するパソコンをアップグレードするのがオススメです。
メモリ・ストレージを増設することで、動画編集に快適なパソコンになるでしょう。
マウスコンピューターのRyzen5搭載動画編集用パソコン
mouse MH-A5G1B
CPU: Ryzen 5 4500グラフィックス:GeForce RTX 4060 8GB
メモリ:16GB PC4-25600
ストレージ:M.2 SSD NVMe 1TB
142500円(税込)
レノボのRyzen5搭載動画編集用パソコン
Lenovo Legion Tower 5 Gen 8 カスタマイズモデル
CPU:Ryzen 5 7600グラフィックス:GeForce RTX 4060 8GB GDDR6
メモリー:16GB PC4-25600
ストレージ:M.2 SSD NVMe 512GB
158290円(税込)
ドスパラのRyzen5搭載動画編集用パソコン
GALLERIA RM5R-R46
CPU:Ryzen 5 4500グラフィックス:GeForce RTX 4060(8GB)
メモリ:16GB PC4-25600
ストレージ:M.2 SSD NVMe 500GB
129980円(税込)
動画編集ならRyzen5はi5よりもイイ!オススメPC3選 まとめ
こんな感じです!
性能に関してもCore iシリーズの5や7とほぼ互角かそれ以上の性能を発揮してくれます。
ゲーミング性能も優れていて、たいていのゲームなら十分なフレームレートを出してくれます。
高性能なCPUを選ぶ場合、目的がゲームプレイという人も多いはずです。
ゲームがしっかりと動作するのもメリットです。