※2024年12月に更新しました。また本ページにはプロモーションが含まれています。
10bitの動画編集パソコン
マウスコンピューターなら安いの?
SONY α7SⅢやEOS R5、LUMIX S5と次々に新しいカメラが登場し、そのどれもが10bit 4:2:2で内部記録できるカメラとなっています。
10bit動画をパソコンで編集しようとしましたが、今使っているパソコンでは動作が重くなってしまいます。
そこで4:2:2 10bitに対応できるパソコンがどのぐらいのスペックになるのか?
お値段はいくらぐらいになるのか?
日本橋にあるパソコンショップの店員さんに相談に行きましたよ。
マウスコンピューター・ドスパラ・パソコン工房とそれぞれ異なる意見を聞くことが出来ましたのでここでシェアします。
この動画で動画編集向けパソコンの失敗しない選び方を解説したので、ぜひ視聴してみて下さい。
4:2:2 10bitとは?
4:2:2はクロマサブサンプリングの比率(色情報の圧縮比率)のことで10bitは色深度を示しています。
動画は連続した画像の集合体であるのはご存知のとおりです。
動画は画像の集まりであり、画像一枚の色を表現する方式として主にYCbCr方式が用いられる。
色の表現法として有名なのはRGB方式であるが、これはRed, Green, Blueの3つの原色を混ぜ合わせることで色を表現する手法である。
対して、YCbCr方式では、輝度成分のYと青から輝度を引いた青色差Cb、赤から輝度を引いた赤色差Crと3種類で色を表現する。
MPEGなどの動画形式ではRGB(RGBA)方式は使わず、YCbCr方式で色情報を記録している。
これは、YCbCrの方がRGBAで表現する場合に比べ、画像のデータ量削減が容易だからである。
画像データはRGB方式で赤・緑・青を混ぜ合わせて表現していますが、動画の場合はこれに輝度成分も加えられたYCbCr方式で色情報が記録されています。
一般的な動画データはカメラが捉えた色情報から、人間が認識できない情報を削減(データ圧縮)して記録しています。
一番色情報が多いのが4:4:4、でその次に多いのが4:2:2、その次が4:2:0となります。
4:4:4 | 非圧縮データ |
4:2:2 | 4:4:4の半分の色情報 |
4:2:0 | 4:4:4の1/4の色情報 |
参考情報:クロマサブサンプリングを知る - いまさら聞けない 4:2:2って何?|CINEMA5D
8bitと10bitの違い
次にbit(ビット)数についてです。
色深度におけるbit数は1ピクセルに何bitの色があるか?という意味で、ビット数が増えるごとに色域が広範囲になります。
例えば主な一眼カメラは4:2:0 8bitの圧縮方式でデータが記録されています。
8bit | 約1677万色 |
10bit | 約10億6433万色 |
ビット数で考えると2しか違わないのに、色の数でいうと膨大な差になります。
4:2:2は業務用のシネマカメラのデータ記録方式であったのですが、最近の一眼カメラのハイエンドモデルでは外部レコーダーを使わずにSDカードで内部記録できる製品が少しづつ出始めています。
Nikon Z8 / Z9 | 8K 30P/25P/24P 4K 120P /100P /60P /50P / 30P / 25P /24P N-RAW(12bit)、Apple ProRes RAW HQ(12bit)、Apple ProRes 422 HQ(10bit)、H.265/HEVC(8bit/10bit)、H.264/AVC(8bit) |
Canon R5 / R5C | 8K 29.97P 4K UHD 59.94P MP4 4:2:2 10bit・Cinema RAW Light 12bit |
Panasonic GH5・GH5S | 4K/60P 4:2:2 10bit |
Panasonic LUMIX S5・S5Mk2 | 4K/30P 4:2:2 10bit(別売アップグレードソフトウェアキーが必要) |
SONY α7SⅢ | 4K/120P 4:2:2 10bit |
2024年4月調べ
ワタシも購入したSONY α7SⅢでは4K/120P 4:2:2 10bitのデータをSDカードに収録出来るようになっています。
これによって大幅に向上した高画質の動画を記録できるようになります。
その反面、4:2:2 10bit収録はデータ量が大幅に増大するので、記録メディアとパソコンのスペックアップが必須となります。
マウスコンピューターの10bit対応動画編集PCの構成
マウスコンピューターのパソコンは、カスタマイズ可能なBTOパソコンでハイエンドの動画編集向けパソコンを取り扱っています。
大阪 日本橋にあるマウスコンピューターの直営店ではゲーミングPCのG-Tuneブランドを主に販売しています。
マウスコンピューター G-Tune直営店の販売員さんに「4:2:2 10bitデータの動画編集用パソコン」で見積もってもらった構成が以下になりました。
製品名 | G-Tune DG-I7G7S |
CPU | Intel Core i7-14700F 20 Cores (8 P-cores 12 E-cores)コア / 28スレッド / 2.10GHz(P-cores) 1.50GHz(E-cores) / TB時最大5.40GHz(P-cores) 4.20GHz(E-cores) / 33MBスマートキャッシュ |
チップセット | インテル B760 チップセット |
CPUファン | 水冷CPUクーラー |
メモリ | 32GB |
SSD | 1TB M.2 SSD(NVMe GEN4) |
HDD | なし |
グラフィックカード | NVIDIA GeForce RTX 4070 SUPER(ビデオメモリ12GB) |
※2024年4月調べ
Intel Core i7-14700FにグラフィックカードはNVIDIA GeForce RTX 4070 SUPERとなっております。
CPUファンには標準で水冷クーラーが搭載しています。
動画編集はエンコーディング時に発熱するので、様子を見て水冷クーラーにしておいた方が良いというアドバイスをもらいました。
起動ディスクのSSDはデータ量が多い10bitを想定して高速読み書き可能なM.2 SSD NVMe対応 GEN4の1TBです。
提案してもらったPCはちょっと高い?
発売されたばかりのCPUなので構成してもらったパソコンの価格は少しお高めです。
動画編集用のパソコンではインテルCPUを選ぶか?AMDのCPUを選ぶか?意見が分かれるところですよね。
マウスコンピューターの販売員さんのお話だと、何の動画編集ソフトを使うかによってCPUを選ぶ必要があるとアドバイスをいただきました。
基本的にはインテルCPUを選んでおいた方が無難とのことです。
ワタシは動画編集ソフトは主にPremiereProとEDIUS Proを用途によって使い分けており、時々DaVinci Resolveも使っています。
RTX 4070 SUPERは10bitに対応できるのでG-Tune DG-I7G7S がお勧めとのことです。
この記事のまとめ
マウスコンピューターさんから知り得た情報で、4:2:2 10bitの動画編集にオススメのスペックは
10bitオススメスペック
4:2:2 10bitの動画編集をするならCPUはCore i7がオススメ。
CPUクーラーは水冷がベター
グラフィックカードは10bit映像が出力できるハイエンドモデルが必要
ゲーミングPCで人気のGeForceシリーズは対応できるかどうか微妙
⇒RTXシリーズでもNVIDIA Studioドライバに更新することで対応可能です。
という感じです。
以下には店員さんのアドバイスから分かった4:2:2 10bitにオススメのスペックを通販ショップ別に紹介しましたので、参考にご覧ください。
マウスコンピューターの4:2:2 10bitにオススメスペック
G-Tune DG-I7G7S
CPU:Core i7-14700Fグラフィックス:GeForce RTX 4070 SUPER 12GB
メモリ:16GB PC4-25600
ストレージ:M.2 SSD NVMe Gen4 1TB
シークレット価格 ⇒279800円(税込)
※当サイトはMouse様より特別に許可を頂いてシークレット価格のページを紹介しています
当サイト限定販売でお買い得です。
DAIV FX-I7G7S
CPU:インテル Core i7-14700Fメモリ:32GB PC5-38400
グラフィックス:GeForce RTX 4070 SUPER(12GB)
ストレージ:M.2 SSD NVMe Gen4 1TB + HDD 2TB
水冷CPUクーラー・DVDドライブ標準搭載
電源:750W
338800円(税込)
>>販売終了
レノボの4:2:2 10bitにオススメスペック
Lenovo Legion Tower 5i Gen 8
CPU:Core i7-14700KFグラフィックス:GeForce RTX 4060 8GB GDDR6
メモリ:16GB PC5-38400
ストレージ:M.2 SSD NVMe 1TB
257010円(税込)
ドスパラの4:2:2 10bitにオススメスペック
GALLERIA RM7C-R46T
CPU:Core i7-14700Fグラフィックス:GeForce RTX 4060 Ti 8GB
メモリ:16GB PC4-25600
ストレージ:M.2 SSD NVMe Gen4 500GB
217980円(税込)
※1月11日時点の価格です。最新の価格は公式ページをご確認下さい