※2023年11月に更新しました。また本ページにはプロモーションが含まれています。
動画編集を行うときにパソコンの処理速度が遅いと作業が捗らずイライラしますよね。
こんな時に最新のSSDを導入することで動画編集の不満の多くを解決できます。
第三世代以降のRyzenの魅力はCPU性能ももちろんですが、NVMe Gen4のクッソ速いSSDが使えることも強調しておきたいです。
— おーとふぉーかす@ブログと動画編集でメシを食う (@sonycameralove) July 1, 2020
動画編集におけるプレビューのカクつきやソフトウェアの不安定な動作が連続する場合以下の3つの性能不足が考えられます。
1.CPUとメモリ
2.ストレージ
3.GPU性能
このうちストレージはHDDやSSDと呼ばれるPCパーツのことで、不具合が生じやすいパーツです。
ただし交換・アップグレードすることで意外と簡単に不具合が解消する可能性があります。
そしてさらにSSDは高性能・低価格化が進んでおり、今は性能の良いM.2 SSDが買い時です。
SSDは2022年末頃から過剰供給で値段が落ちてきています
BTOパソコンの最新モデルでは比較的低価格なパソコンから高性能なSSDが搭載されるようになりましたが、メーカーによって性能がまちまちなので注意が必要です。
ここでは動画編集向けのパソコンでSSDやストレージの構成や選び方について解説します。
目次
この動画では動画編集者向けのストレージの選び方について解説しました。
どのSSDやハードディスクを選べば良いか分からない方はぜひ視聴してみてください。
SSDって何?HDDとどう違う?

写真上がSATA SSD。下がHDD。
動画編集をする際には必ず選びたいSSDですが、ここではまずパソコンに詳しくない方向けにSSDとは何か?HDDと何が違うのかも含めて基本的なことから説明していきます。
HDD(ハードディスク)とは、ディスクに磁気ヘッドでデータを書き込んでいく仕組みになっています。
ハードディスクは起動時に高速で回っており、そこに磁気ヘッドでデータを新たに追加したり読み込んだりしています。
HDDは衝撃に弱い特性があり、実はデータ破損の危険性が常にあります。
パソコンを起動させている間はディスクが高速で回転していますから、その時に強い衝撃が加わると結構簡単に壊れてしまいます。
大切なデータが修復不可能な状態になることもあるのです。

それに比べて、SSDは半導体素子メモリに電子的にデータを書き込んでいきます。
ディスクが回転するなど物理的な動きが無いため、衝撃に強く耐久性も高くなっています。
データの書き込み速度や読み込み速度が、HDDに比べて圧倒的に早いのも魅力です。
可動部品が少ないためサイズが小さく、ノートパソコンなどに向いています。
本体を小さく軽く出来るのがメリットです。
消費電力も少ないですし、発熱も少ないため使い勝手が優れています。
SSDはメリットが多いですが、HDDに比べて単価が高いというデメリットもあります。
SSDは数年前に比べればかなり値段が下がりましたが、HDDも同時に値段が下がっています。
カメラも高画質になるほどデータ容量も増えるので、コスト面だけで考えるとHDDのほうが断然安く上がります。
動画編集でSSDの容量はどのぐらいが理想?

SSD
起動ディスクのSSDの容量は、動画編集の場合フルHD編集がメインなら500GB、4K動画編集なら1~2TBが良いです。
もちろん大容量である程良いのですが、容量が大きくなると価格が上がるので予算次第となるわけです。
また、読み書き速度が速いほど高価にもなります。
SSDの容量と性能が高く、お買い得なのは、BTOパソコンメーカーが起動ディスクとして採用している普及価格帯のレンジです。
シーケンシャルリードが3000MB/sで容量は500GB~1TBが最もコスパが良いでしょう。
動画編集はデータサイズが大きい動画ファイルを使うので、ストレージは出来るだけ多い方が良いです。

動画編集では、大量のデータの読み書きを頻繁に行なっていきます。
あっという間にストレージの容量を食ってしまうため、SSDは予算が許す範囲で大容量のものを選びましょう。
動画編集をする際におすすめなのが、複数のストレージを積んだパソコンを選ぶことです。
SSDとHDDをそれぞれ一つ以上搭載したデュアルストレージタイプのパソコンがおすすめです。
ストレージが分かれていると、作業の負荷を分散することが出来ます。
私の日常のファイル管理方法

私の動画ファイル管理の様子
起動ディスクのSSDのほうに動画編集ソフトをインストールし、頻繁にアクセスするファイルを入れておきます。
使用する動画データやテンプレート素材などのストック、ロイヤリティフリーのBGM音源は、HDDのほうに保存します。
このようにストレージを使い分けておくと、負荷を分散することが出来、CPUの性能を阻害せず安定して動作できます。
動画編集初心者の方やYouTube用の動画などライトな動画編集に用途が限られる方はデュアルストレージタイプで、CドライブのSSDは512GBでHDDは1TBくらいあると良いでしょう。
もちろん可能であればSSDは1TBぐらいあれば良いですが、多くを望めばその分値段が高くなります。
予算と相談しながらストレージの量を決めていきましょう。
ちなみに起動ディスク・保存ディスクを両方ともM.2 SSDにしているパソコンを検証すると、4K120Pを非常に快適に編集できました。
関連情報:Bロールで4K120P動画編集ができるパソコンを解説
また覚えておきたいのは、SSDを含めストレージは消耗品であるという点です。

動画編集ではストレージに頻繁に書き込みを行なうため、一般的な使用方法よりも早めに寿命が来てしまいます。
ただ単にワープロソフトや表計算ソフトを使っている人のSSDよりも、寿命が早く来ることがありますよ。
もし3年以上ストレージを使っているなら、大切なデータのバックアップは必ず行うようにして下さい。
こちらもオススメ:SSDの故障は前兆なく起こる?突然のSSD故障と対応方法

BTOパソコンのケース内のHDD収納場所。追加できる
データのバックアップを取る分では、大容量のハードディスクを用意しておくと良いでしょう。
バックアップ用で使うハードディスクは頻繁に通電しなければ長持ちするので、USBで接続する外付けハードディスクがオススメです。
SSDのメーカーはどこが良いの?
SSDのメーカーはいくつかありますが、SANDISKがおすすめです。
ストレージを長年作っている老舗のメーカーで信頼性があります。
主なストレージのメーカー
SANDISK | 米企業 ウエスタンデジタルの100%出資会社。SDカード・フラッシュメモリーのメーカー |
ウェスタンデジタル | HDDの定番メーカー |
Crucial | 安価。性能は中の上で当たり外れがあるみたい |
intel | BTOパソコンでもよく採用されている |
SAMSUNG | M.2 SSD NVMe で2016~2017年は人気だったが2018年~不調。国際情勢のせい? |
この他にもTranscendやKingstonがありますが、人気は上の5社です。
SANDISKでは2.5インチ規格SATA接続TLCタイプなど、スタンダードでコスパの良いSSDをいくつも販売しています。
SANDISKはTLC NANDに成熟した技術を持っているため、信頼性が抜群です。
SDカードで知名度が高いので日本でも人気です。
価格もこなれているので、SANDISKのSSD PLUSシリーズはおすすめと言えます。
SANDISKおススメのエントリー向けSSD
動画編集をする時は容量不足に気を使いますから、500GB近くあると安心です。
なお、読み書き速度を何よりも優先させたいときには、SANDISKのM.2 SSDである Extreme PROシリーズが一押しです。
処理速度重視の方向けSANDISK M.2 SSD

価格は少し高くなりますがメーカーからの10年保証が付いていて、信頼性の高さを感じさせます。
消耗品のストレージに10年保証を付けられるという事は、それだけ製品に自信があるという事でしょうね。
SSDはHDDと同様に、バッドセクタが原因で長持ちしづらいと考えられていました。
しかし、Extreme PROシリーズはその意見を大きく覆しました。
他にもSANDISKは法人向けのSSDを出したりしています。
法人向けのSSDは5年保証が付いています。
ただし、人気のあるSSDは偽物が出回っているので、購入する店舗はくれぐれもご注意ください。
Amazonや楽天で買う場合は販売元が信頼のおける事業者か確認しましょう!
これから買うならM.2 SSD NVMeがオススメ

ハイスペックPCに主流となりつつあるM.2 SSD
SSDは現在供給過多で値崩れを起こしつつあります。
関連情報:SSD値下がりや特価も引き続き多数 [相場調査 12月第5週号]|AKIBA PC Hotline!
これは私たち動画編集ユーザーには嬉しい傾向で、性能の良いストレージを安く購入できるチャンスです。
BTOパソコンメーカー各社のパソコンも新製品については性能の良い M.2 SSD NVMe が定番で搭載されています。
可能であれば購入時にどのメーカーのSSDを搭載しているのか確認して、安心できるパソコンを選びましょう。
【2023年】動画編集でSSDを選ぶときに知っておきたいコト まとめ
まとめると
・今年中はSSDの値段が安いので、追加するなら買い時
・新規でパソコンを買うならM.2 SSD NVMe搭載モデルがオススメ
・HDDとデュアルストレージになっているのが理想的。
・動画編集用のパソコン購入時はSSDのメーカーも確認したほうがいい。
こんな感じです。
SSDも壊れる可能性は十分にありますから、ハードディスクと上手く使い分けて動画編集の処理速度を高めましょう!
マウスコンピューターの動画編集向けPCのSSD対応状況とおすすめパソコン
マウスコンピューターではクリエイターパソコンとゲーミングパソコンにM.2 SSD NVMeを標準的に搭載しています。
ハイエンドモデルにはM.2 SSD NVMe Gen4や2基のSSDでデュアルストレージにしたパソコンも揃えているのが特長です。

G-Tune DG-I7G6T
CPU:Core i7-13700Fグラフィックス:GeForce RTX 3060 Ti 8GB
メモリ:16GB PC4-25600
ストレージ:M.2 SSD NVMe 512GB
179800円(税込)
当サイト限定販売でお買い得です。

DAIV FX-I7G60
CPU:インテル Core i7-13700Fメモリ:32GB PC5-38400
グラフィックス:GeForce RTX 4060(8GB)
ストレージ:M.2 SSD NVMe Gen4 500GB + HDD 2TB
水冷CPUクーラー・DVDドライブ標準搭載
電源:750W
229900円(税込)
パソコン工房の動画編集向けPCのSSD対応状況とおすすめパソコン
パソコン工房ではエントリーモデルにM.2 SSDを256GBで。
ハイエンドモデルにM.2 SSD NVMe Gen4を搭載しています。

iiyama SOLUTION-M07M-137F-SAX
CPU:Core i7-13700Fグラフィックス:GeForce RTX 3060 Ti 8GB GDDR6
メモリ:16GB PC5-38400
ストレージ:M.2 SSD NVMe 500GB
197800円(税込)
ドスパラの動画編集向けPCのSSD対応状況とおすすめパソコン
ドスパラではゲーミングPCのGALLERIAと動画編集向けのraytrekにM.2 SSD搭載のデュアルストレージPCが揃えられています。
SATA SSDとNVMeが混在しているので、購入時はそのあたりもチェックしましょう。

raytrek 4CXVi
CPU:Core i7-13700Fグラフィックス:GeForce RTX 4060 Ti 8GB
メモリ:16GB PC4-25600
ストレージ:M.2 SSD NVMe 1TB
189979円(税込)