※2024年2月に更新しました。また本ページにはプロモーションが含まれています。
動画編集を行うときにパソコンの処理速度が遅いと作業が捗らずイライラしますよね。
こんな時に最新のSSDを導入することで動画編集の不満の多くを解決できます。
動画編集におけるプレビューのカクつきやソフトウェアの不安定な動作が連続する場合以下の3つの性能不足が考えられます。
1.CPUとメモリ
2.ストレージ
3.GPU性能
このうちストレージはHDDやSSDと呼ばれるPCパーツのことで、不具合が生じやすいパーツです。
ただし交換・アップグレードすることで意外と簡単に不具合が解消する可能性があります。
そしてさらにSSDは高性能・低価格化が進んでおり、今は性能の良いM.2 SSDが買い時です。
SSDは2022年末頃から過剰供給で値段が落ちてきています
BTOパソコンの最新モデルでは比較的低価格なパソコンから高性能なSSDが搭載されるようになりましたが、メーカーによって性能がまちまちなので注意が必要です。
ここでは動画編集向けのパソコンでSSDやストレージの構成や選び方について解説します。
目次
この動画では動画編集者向けのストレージの選び方について解説しました。
どのSSDやハードディスクを選べば良いか分からない方はぜひ視聴してみてください。
SSDって何?HDDとどう違う?

写真上がSATA SSD。下がHDD。
動画編集をする際には必ず選びたいSSDですが、ここではまずパソコンに詳しくない方向けにSSDとは何か?HDDと何が違うのかも含めて基本的なことから説明していきます。
HDD(ハードディスク)とは、ディスクに磁気ヘッドでデータを書き込んでいく仕組みになっています。
ハードディスクは起動時に高速で回っており、そこに磁気ヘッドでデータを新たに追加したり読み込んだりしています。
HDDは衝撃に弱い特性があり、実はデータ破損の危険性が常にあります。
パソコンを起動させている間はディスクが高速で回転していますから、その時に強い衝撃が加わると結構簡単に壊れてしまいます。
大切なデータが修復不可能な状態になることもあるのです。

それに比べて、SSDは半導体素子メモリに電子的にデータを書き込んでいきます。
ディスクが回転するなど物理的な動きが無いため、衝撃に強く耐久性も高くなっています。
データの書き込み速度や読み込み速度が、HDDに比べて圧倒的に早いのも魅力です。
可動部品が少ないためサイズが小さく、ノートパソコンなどに向いています。
本体を小さく軽く出来るのがメリットです。
消費電力も少ないですし、発熱も少ないため使い勝手が優れています。
SSDはメリットが多いですが、HDDに比べて単価が高いというデメリットもあります。
SSDは数年前に比べればかなり値段が下がりましたが、HDDも同時に値段が下がっています。
カメラも高画質になるほどデータ容量も増えるので、コスト面だけで考えるとHDDのほうが断然安く上がります。
動画編集でSSDの容量はどのぐらいが理想?

SSD
起動ディスクのSSDの容量は、動画編集の場合フルHD編集がメインなら500GB、4K動画編集なら1~2TBが良いです。
もちろん大容量であるほど良いのですが、容量が大きくなると価格が上がるので予算次第となるわけです。
また、読み書き速度が速いほど高価にもなります。
SSDの容量と性能が高く、お買い得なのは、BTOパソコンメーカーが起動ディスクとして採用している普及価格帯のレンジです。
シーケンシャルリードが3000MB/sで容量は500GB~1TBが最もコスパが良いでしょう。
動画編集はデータサイズが大きい動画ファイルを使うので、ストレージ容量は出来るだけ多い方が良いです。

動画編集では、大量のデータの読み書きを頻繁に行なっていきます。
あっという間にストレージの容量を食ってしまうため、SSDは予算が許す範囲で大容量のものを選びましょう。
動画編集をする際におすすめなのが、複数のストレージを積んだパソコンを選ぶことです。
SSDとHDDをそれぞれ一つ以上搭載したデュアルストレージタイプのパソコンがおすすめです。
ストレージが分かれていると、作業の負荷を分散することが出来ます。
私の日常のファイル管理方法

私の動画ファイル管理の様子
起動ディスクのSSDのほうに動画編集ソフトをインストールし、頻繁にアクセスするファイルを入れておきます。
使用する動画データ一式(プロジェクトファイルや撮影データ・BGM・テンプレ素材なと)は、保存用のディスクに保存します。
このようにストレージを使い分けておくと負荷を分散することができ、性能を阻害せず安定して動作できます。
動画編集初心者の方やYouTube用の動画などライトな動画編集に用途が限られる方はデュアルストレージタイプで、CドライブのSSDは512GBで保存用のディスクは1TBくらいあると良いでしょう。
もちろん可能であればSSDは1TBぐらいあれば良いですが、多くを望めばその分値段が高くなります。
予算と相談しながらストレージの量を決めていきましょう。
ちなみに起動ディスク・保存ディスクを両方ともM.2 SSDにしているパソコンを検証すると、4K120Pを非常に快適に編集できました。
関連情報:Bロールで4K120P動画編集ができるパソコンを解説
また覚えておきたいのは、SSDを含めストレージは消耗品であるという点です。

動画編集ではストレージに頻繁に書き込みを行なうため、一般的な使用方法よりも早めに寿命が来てしまいます。
ただ単にワープロソフトや表計算ソフトを使っている人のSSDよりも、寿命が早く来ることがありますよ。
もし3年以上ストレージを使っているなら、大切なデータのバックアップは必ず行うようにして下さい。
こちらもオススメ:SSDの故障は前兆なく起こる?突然のSSD故障と対応方法

BTOパソコンのケース内のHDD収納場所。追加できる
データのバックアップを行う際には、大容量のハードディスクを用意しておくと良いでしょう。
バックアップ用で使うハードディスクは頻繁に通電しなければ長持ちするので、USBで接続する外付けハードディスクがオススメです。
SSDのメーカーはどこが良いの?
SSDのメーカーはいくつかありますが、SANDISKがおすすめです。
ストレージを長年作っている老舗のメーカーで信頼性があります。
主なストレージのメーカー
SANDISK | 米企業 ウエスタンデジタルの100%出資会社。SDカード・フラッシュメモリーのメーカー |
ウェスタンデジタル | HDDの定番メーカー |
Seagate | 世界最大級のディスクメーカー。高耐久性のIron wolf HDDが有名 |
Crucial | 安価。性能は中の上で当たり外れがあるみたい |
intel | BTOパソコンでもよく採用されている |
SAMSUNG | M.2 SSD NVMe で2016~2017年は人気だったが2018年~不調。国際情勢のせい? |
この他にもTranscendやKingstonがありますが、人気は上の6社です。
SANDISKでは2.5インチ規格SATA接続TLCタイプなど、スタンダードでコスパの良いSSDをいくつも販売しています。
SANDISKはTLC NANDに成熟した技術を持っているため、信頼性が抜群です。
SDカードで知名度が高いので日本でも人気です。
価格もこなれているので、SANDISKのSSD PLUSシリーズはおすすめと言えます。
SANDISKおススメのエントリー向けSSD
動画編集をする時は容量不足に気を使いますから、500GB近くあると安心です。
なお、読み書き速度を何よりも優先させたいときには、SANDISKのM.2 SSDである Extreme PROシリーズが一押しです。
処理速度重視の方向けSANDISK M.2 SSD

価格は少し高くなりますがメーカーからの10年保証が付いていて、信頼性の高さを感じさせます。
消耗品のストレージに10年保証を付けられるという事は、それだけ製品に自信があるという事でしょうね。
SSDはHDDと同様に、バッドセクタが原因で長持ちしづらいと考えられていました。
しかし、Extreme PROシリーズはその意見を大きく覆しました。
他にもSANDISKは法人向けのSSDを出したりしています。
法人向けのSSDは5年保証が付いています。
ただし、人気のあるSSDは偽物が出回っているので、購入する店舗はくれぐれもご注意ください。
Amazonや楽天で買う場合は販売元が信頼のおける事業者か確認しましょう!
これから買うならM.2 SSD NVMe Gen4がオススメ

ハイスペックPCに主流となりつつあるM.2 SSD Gen4
SSDは現在供給過多で値崩れを起こしつつあります。
関連情報:「SSD」どんどん安くなってきた 「HDD」と価格逆転あるか|JCASTトレンド
これは私たち動画編集ユーザーには嬉しい傾向で、性能の良いSSDを安く購入できるチャンスです。
BTOパソコンメーカー各社のパソコンも新製品については最新規格のM.2 SSD NVMe Gen4が標準で搭載されつつあります。
M.2 SSD NVMeの規格と読み書き速度の違い
M.2 SSD NVMe Gen3 | シーケンシャルリード 1,000~3,000MB/s |
M.2 SSD NVMe Gen4 | シーケンシャルリード 3,000~5,000MB/s |
M.2 SSD NVMeは現在、Gen3(PCIe 3.0)とGen4(PCIe 4.0)の規格があり、数値が大きいほうが最新規格です。
規格が新しいM.2 SSD NVMe Gen4のほうが読み書き速度が速く、動画編集の安定感が高まります。(プレビュー時のコマ落ちが減ります)
市販のパソコンも徐々にM.2 SSD NVMe Gen4を標準で搭載しており、シーケンシャルリード 3,000~5,000MB/sの製品が大半です。
M.2 SSD NVMe Gen4の中にはシーケンシャルリード7,000MB/sを超える製品もありますので、BTOパソコンショップで購入時に変更するか、DIYで交換するのも良いでしょう。
起動ディスク(Cドライブ)の読書性能はパソコンの性能に大きく影響するので、購入時にSSDのメーカーや規格を必ず確認して納得できるパソコンを選びましょう。
【2025年】動画編集でSSDを選ぶときに知っておきたいコト まとめ
まとめると
・今年も引き続きSSDの値段が安いので、追加するなら買い時
・新規でパソコンを買うならM.2 SSD NVMe Gen4搭載モデルがオススメ
・SSDまたはHDDとデュアルストレージになっているのが理想的。
・動画編集用のパソコン購入時はSSDのメーカーも確認したほうがいい。
こんな感じです。
SSDも壊れる可能性は十分にありますから、ハードディスクと上手く使い分けて動画編集の処理速度を高めましょう!
マウスコンピューターの動画編集向けPCのSSD対応状況とおすすめパソコン
マウスコンピューターではクリエイターパソコンとゲーミングパソコンにM.2 SSD NVMeを標準的に搭載しています。
ハイエンドモデルにはM.2 SSD NVMe Gen4や2基のSSDでデュアルストレージにしたパソコンも揃えているのが特長です。

G-Tune DG-I7G6T
CPU:Core i7-14700Fグラフィックス:GeForce RTX 4060 Ti 8GB
メモリ:16GB PC5-38400
ストレージ:M.2 SSD NVMe 1TB
シークレット価格 ⇒259800円(税込)
※当サイトはMouse様より特別に許可を頂いてシークレット価格のページを紹介しています
当サイト限定販売でお買い得です。

DAIV FX-I7G7S
CPU:インテル Core i7-14700Fメモリ:32GB PC5-38400
グラフィックス:GeForce RTX 4070 SUPER(12GB)
ストレージ:M.2 SSD NVMe Gen4 1TB + HDD 2TB
水冷CPUクーラー・DVDドライブ標準搭載
電源:750W
338800円(税込)
>>販売終了
レノボの動画編集向けPCのSSD対応状況とおすすめパソコン
レノボではエントリーモデルにM.2 SSDを512GBで。
ハイエンドモデルにM.2 SSD NVMe Gen4を1TB搭載しています。

Lenovo Legion Tower 5i Gen 8
CPU:Core i7-14700KFグラフィックス:GeForce RTX 4060 8GB GDDR6
メモリ:16GB PC5-38400
ストレージ:M.2 SSD NVMe 1TB
257010円(税込)
ドスパラの動画編集向けPCのSSD対応状況とおすすめパソコン
ドスパラではゲーミングPCのGALLERIAと動画編集向けのraytrekにM.2 SSD搭載のデュアルストレージPCが揃えられています。
SATA SSDとNVMeが混在しているので、購入時はそのあたりもチェックしましょう。

GALLERIA RM7C-R46T
CPU:Core i7-14700Fグラフィックス:GeForce RTX 4060 Ti 8GB
メモリ:16GB PC4-25600
ストレージ:M.2 SSD NVMe Gen4 500GB
209979円(税込)
※2月10日時点の価格です。最新の価格は公式ページをご確認下さい