※2024年8月に更新しました。また本ページにはプロモーションが含まれています。
動画編集をするためのパソコンを選ぶときに重要な項目の一つにメモリがあります。
一般的に動画編集用のパソコンを用意する場合、CPU性能やグラフィックカードの性能ばかりが注目され、メモリ容量については言及されることが少ないです。
では動画編集向けのパソコンにはいったいいくらのメモリを積むのが理想でしょうか?
ここでは動画編集に使うパソコンのパフォーマンスを高めるためのメモリ容量と注意点について解説します。
目次
この動画では動画編集用のパソコンを買う時に知っておきたいメモリの選び方について解説しています。
文章を読むのが苦手な方、読むのが面倒な方はぜひ視聴してみてください。
YouTube(フルHD)の動画編集で必要なメモリの容量
結論から先に言うと、YouTubeの動画編集で必要なメモリ量は16GBあれば十分です。
最新のCPUを搭載したパソコン、たとえばインテル第12世代以降のCore i5シリーズ以上であれば8GBでもフルHDの動画編集ができるようになってきています。
ただしWindows 11ではOSが消費するメモリ容量が大きいので、8GBではやや不安です。
最新のMac(M1~M3チップ搭載 2020年モデル以降)でも8GBで問題なくフルHDの動画編集ができるでしょう。
一方で4K解像度の動画を使ったり、エフェクトを何重にもかける場合は32GB以上のメモリ増設が効果を発揮します。
メモリ増築の目安として、Windows PCの場合は編集ソフトの起動・プレビュー中に、「Ctrl + Shift + Esc」3つのキーを同時に押し、タスクマネージャーを開きます。
「パフォーマンス」のタブを選ぶとメモリの使用率が表示できます。
メモリの使用率が高いにも関わらず、編集ソフトが重いと感じるならメモリ増設を検討するのがおすすめです。
編集ソフトの環境設定でメモリの使用率を高めに設定すれば、レンダリングの速度にも違いが出てきます。
高性能なCPUでもメモリの搭載量が少ないと、動画編集時にメモリ不足となってしまい本来の性能を発揮できなくなるのです。
メモリはパソコンでどんな役割を果たすの?
まずはメモリがパソコンでどんな役割を果たすのか確認しておきます。
メモリはCPUで計算したデータを、一時的に保存しておく場所です。
データの保存というと、ハードディスクやSSDなどのストレージに保管するイメージがあります。
当然SSDにデータは保存されるのですが、メモリには一時的に保存されます。
参考:知らないと恥ずかしい? メモリの「RAM」と「ROM」の違い|ITmediaNEWS
CPUとストレージの間に一旦計算されたデータを保管する場所がメモリなのです。
メモリの容量が大きければ、同時に複数のアプリやソフトウェアを起動しても快適に作業できます。
ちなみに動画編集用のソフトはメモリーのデータ容量を必要とするものが多いので、容量が少ないとCPUの性能を十分に発揮できないため、動画編集の作業が遅くなることがあります。
メモリの容量を増やせばパソコンの処理能力は飛躍的に上がりますし、減らせば作業は遅くなってしまいます。
デュアルチャネルって何?
動画編集用のパソコンに搭載するメモリを選ぶときに目にするのが、デュアルチャネルという言葉です。
それは2つのメモリスロットに、同じ容量のメモリカードをそれぞれセットすることです。こうすることで処理速度を上げることが出来ます。
デュアルチャネルはデュアルチャネル対応のマザーボードでのみ行うことができ、最近のマザーボードはほとんどデュアルチャネルに対応し、メモリスロットが色分けされているものもあります。
例えば、マザーボードに4つのメモリスロットがある場合、赤いスロットと黒いスロットが二個ずつ設けられていて、この場合は黒いスロットに二枚の同じメモリカードをセットします。
デュアルチャネルは色分けされた同じ色のスロットでのみデュアルチャネルが有効化し、色の違うスロットにメモリを挿してもデュアルチャネルとして動作しません。
黒いスロットに同じ容量・同じ規格のメモリカードを一枚ずつ差すことでデュアルチャネルを実現できるのです。
上の表はマウスコンピューターのクリエイター向けパソコンDAIVの仕様詳細です。
このモデルでは合計4つのメモリスロットのうち、2つのスロットに8GBのメモリを2枚差しています。
合計16GBのメモリ性能を最大限発揮するためにデュアルチャネルが有効化するスロットに差し込んでいるという意味になります。
上の画像はマウスコンピューターDAIV のメモリスロットです。
色分けされていませんが、デュアルチャネル仕様となっていて最大64GBのメモリが実装できるようになっています。
デュアルチャネルスロットの組み合わせはマザーボードに表記されているものもあります。
上の写真のマザーボードの表記(青四角で囲った部分)では写真の1と3、2と4がペアで優先スロットが2と4のペアと指示してくれています。
デュアルチャネルは同じ容量、同じ規格のメモリを挿さないといけないなどルールがありますが、正しく組み合わせるとCPUの動作が改善されます。
参考:メモリのデュアルチャネルのやり方・効果について|公安9課
後々自分でメモリを追加する場合は差込口にも注意しなければなりません。
動画編集ではメモリの容量に加え、メモリの能力を最大限に発揮することが重要です。
仮にメモリの量を8GBにするなら、メモリ8GBの能力を十二分に発揮することが求められます。
この場合8GBのメモリを一枚メモリスロットに差すよりも、4GBのメモリカードを2つメモリスロットに差して、デュアルチャネルにしたほうがスピードアップ出来ます。
出来るだけスピーディにメモリが働いてくれるなら、効率よく動画編集をこなせます。
ここまでの説明を聞いて、2つのメモリカードを利用することで速度が速くなるなら、3つ、または4つを使うとさらに処理速度が速くなるのではないかと思われるでしょう。
例えば4つの同じメモリカードを使うことを、クアッドチャネルと言います。
この手法はもちろん対応のマザーボードが必要となりますが、かなりのハイスピード化を実現する方法です。
いずれにしてもデュアルチャネルの意味やメモリの差込方法について知っておくと、メモリの有効活用をしていけますよ。
動画編集で標準的なメモリ容量と規格とは?
動画編集で必要なメモリの容量は、16GBです。
8GBのメモリでも支障なく動画編集をしていけますが、16GBのメモリがあるとより快適に作業が出来ます。
4K動画の編集をしていく場合には、32GBあるなら快適に作業をしていけます。
また、メモリには規格があります。
現在の最新の規格はDDR5で、市場にはまだ一つ前の規格のDDR4メモリも現役で販売されています。
DDR5とDDR4は互換性がないので、混在して使うことはできません。
最新世代のCPUはDDR5規格に対応しているので、これから新しいパソコンを買う場合はDDR5となるはずです。
DDR4とDDR5の性能差は体感できるほどではありませんので、あまり気にしなくても良いでしょう。(容量の方が重要です)
市販のパソコンではメーカーがCPU・マザーボードに合う適切な規格のメモリを搭載してくれています。
例えばパソコンメーカーの製品仕様を確認するとメモリの項目で規格を確認できます。
DDR5-4800のハイフン以下の数値はデータの転送速度を表しています。
転送速度はCPUごとに上限が決まっているので、この値は大きいほど良いとは一概には言えません。
メモリをDIYで増設する場合、これまで使っていたメモリを合わせて使う際は、転送速度が異なるメモリを追加すると性能を発揮しないばかりか不具合が生じることもあります。
そのため自分でメモリを追加する場合はメーカーや規格、転送速度を揃えるのが無難です。
16GBから32GBに増設するなら、8GBのメモリ2枚を空きスロットに追加するよりも、16GB2枚のメモリに入れ替える方が良いでしょう。
ノートパソコンは購入時にメモリを必ずチェック
これまでの解説ではメモリの増設が簡単なデスクトップパソコンを前提に解説しています。
一方でノートパソコンはメモリの容量を購入時に必ずチェックする必要があります。
ノートパソコンの中には購入後にメモリを増設出来ないオンボードタイプがあります。
オンボードメモリはメモリがマザーボードにはんだやネジで固定されており、メモリの交換や増設が出来ません。
MacBook Proの場合は購入時に必ずメモリ容量を選ぶようになっているので問題ありませんが、WindowsのノートPCの場合つい確認を忘れがちです。
必ずメモリ容量と、オンボードかどうかを確認するようにしましょう。
【2024年版】動画編集で選びたいメモリの容量と規格は? まとめ
こんな感じです!
16GBのメモリを搭載するときにデュアルチャネル、クアッドチャネルを意識すると、よりパフォーマンスが向上します。
年々メモリの単価は下がっていますから、予算の許す範囲でメモリを多めに搭載するようにしてください。
パソコンに搭載できる上限ギリギリまでメモリを搭載できれば良いですね。
マウスコンピューターの動画編集向けパソコンのメモリ容量は?
マウスコンピューターではクリエイター向けパソコンのDAIVシリーズでデュアルチャネルが標準となり、上位モデルにクアッドチャネルも用意されています。
デスクトップを選べば購入時に最大128GBまでメモリ追加できる製品もあり、予算に余裕があるなら購入時に追加して最良の設定にしてもらいましょう。
G-Tune DG-A7G60(ホワイトカラーモデル)
CPU:Core i5-14400Fグラフィックス:GeForce RTX 4060 8GB
メモリ:16GB PC4-25600
ストレージ:M.2 SSD NVMe 1TB
シークレット価格 ⇒209800円(税込)
※当サイトはMouse様より特別に許可を頂いてシークレット価格のページを紹介しています
当サイト限定販売でお買い得です。
DAIV FX-I7G7S
CPU:インテル Core i7-14700Fメモリ:32GB PC5-38400
グラフィックス:GeForce RTX 4070 SUPER(12GB)
ストレージ:M.2 SSD NVMe Gen4 1TB + HDD 2TB
水冷CPUクーラー・DVDドライブ標準搭載
電源:750W
338800円(税込)
予算内で購入するレノボの動画編集用パソコン
高解像度の画像・動画編集時のPC処理速度遅延はメモリのアップグレードが解決の第一歩となりますよ。
最初からプロにやってもらった方が絶対ラクです。
Lenovo Legion Tower 5i Gen 8
CPU:Core i7-14700KFグラフィックス:GeForce RTX 4060 8GB GDDR6
メモリ:16GB PC5-38400
ストレージ:M.2 SSD NVMe 1TB
179850円(税込)
予算内で購入するドスパラの動画編集用パソコン
ドスパラでも動画・画像編集においては16GB以上のメモリ搭載を推奨しています。動画編集は編集作業時間の他にエンコード時間もかかるので、全体の作業時間を短縮するにはメモリアップが欠かせませんよ。
ドスパラもメモリ容量のあるクリエイターパソコンを用意してくれています。オススメ。
GALLERIA RM7C-R46T
CPU:Core i7-14700Fグラフィックス:GeForce RTX 4060 Ti 8GB
メモリ:16GB PC4-25600
ストレージ:M.2 SSD NVMe Gen4 500GB
208980円(税込)
※8月26日時点の価格です。最新の価格は公式ページをご確認下さい