※2024年12月に更新しました。また本ページにはプロモーションが含まれています。
ビデオカードの目まぐるしい進化で、動画編集はもうエントリークラスのビデオカードで十分になりつつあります。
ではNVIDIA製ビデオカードのハイエンドモデルであるGeForce RTX 3090はどんな目的で使用することになるのでしょうか。
ここではGeForce RTX 3090の仕様やRTX 3080 Tiとの比較、GeForce RTX 3090はどんな人にオススメのビデオカードか?考察してみます。
またBTOパソコンショップで販売しているおすすめのハイエンドグラフィックカード搭載パソコンも3種類紹介します。
RTX 3090の主な仕様から動画編集性能を考察
まずはGeForce RTX 3090の主な仕様から確認していきましょう。
GeForce RTX 3090 | |
アーキテクチャー | Ampere |
CUDAコア数 | 10496 |
定格クロック数 / ブースト時 | 1.40GHz / 1.70GHz |
メモリタイプ | GDDR6X |
メモリ容量 | 24GB |
TDP | 350W |
最大デジタル解像度 | 7680×4320(8K) |
マルチモニター最大接続数 | 4 |
販売価格(2023年12月調べ) | 21.5~30.6万円 |
RTX 3090は2020年の秋に発売された、RTX30シリーズの最上位モデルです。
発売当初から圧倒するような販売価格であり、その性能はもはや誰が必要とするのかよくわからないレベルに達しています。
NVIDIA公式では8K HDRのゲームプレイや、8K HDR映像を快適にデコードする能力があるとのこと。
また次世代ビデオコーデック「AV1(AOMedia Video 1)」を快適に再生でき、8K HDR映像のYouTubeビデオに対応できるビデオカードとして期待されています。
最大の特徴は第2世代RTXアーキテクチャを採用している点で、1つ前の世代であるRTX20シリーズと比較してもCUDAコア数が極端に倍増しており、性能面で桁違いの大きく向上していることがわかります。
最大で36TFLOPSのシェーダー処理能力を持っているとのことで、動画編集においてもその能力が発揮されるのは間違いありません。
また、RTX 3090は非常に高い圧縮効率を持つAV1コーデックにも対応していて、8K映像のエンコードやデコードといったことも可能になっています。
メモリ容量についても24GBと大容量で、これはTITAN RTXと同じ数字です。
たとえば同じシリーズであるRTX 3080のメモリ容量は10GBですので、RTX 3090のビデオメモリ量がいかに高い数字かがわかります。
倍以上の数字となっていて、ビデオメモリ容量で不満を感じることはまずありえないでしょう。
この他、ビデオメモリにはGDDR6Xを搭載、メモリバス帯域幅は936GB/sを実現しています。
非常に大きな数字となっていて、性能の高さを感じさせます。
ビデオカードのTDP・推奨電源容量の比較
RTX 3090 | RTX 3080 | RTX 2080 Ti | |
TDP | 350W | 320W | 260W |
システム電力要件 | 750W | 750W | 650W |
スペックが非常に高いこともあり、TDPは350Wと高めです。
推奨される電源容量も750Wとなっているため、電源容量はあらかじめチェックしておく必要がありそうです。
RTX 3090は電源の問題さえクリアされれば、動画編集においても優れた力を発揮してくれるでしょう。
RTX 3090とRTX 3080Tiとの比較
RTX 3090搭載の動画編集用パソコンをこれから購入しようと考えた場合に気になるのが、同等スペックのRTX 3080 Tiの存在です。
2020年9月のRTX 3090発売からおよそ9か月後の2021年6月にRTX 3080 Tiが発表されています。
それぞれどのような違いがあるのか、スペックの比較をしてみましょう。
GeForce RTX 3090 | GeForce RTX 3080 Ti |
GPUコア:GA102 | GPUコア:GA104 |
CUDAコア数:10496 | CUDAコア数:10240 |
RTコア数:第2世代 82基 Tensorコア数:第3世代 328基 |
RTコア数:第2世代 80基 Tensorコア数:第3世代 320基 |
定格クロック:1.40GHz ブーストクロック:1.70GHz |
定格クロック:1.37GHz ブーストクロック:1.67GHz |
メモリタイプ:GDDR6X | メモリタイプ:GDDR6X |
メモリ容量:24GB | メモリ容量:12GB |
TDP:350W | TDP:350W |
RTX 3090とRTX 3080Tiの立ち位置ですが、まずRTX 3090はRTX30シリーズの最上位モデルです。
主なスペックでももっとも優れていて、その1つ下にRTX 3080が来るようなイメージです。
RTX 3080のスペックアップモデルがRTX 3080 Tiで、通常 Tiモデルは上位モデルとTiなしモデルの間の性能となっています。
つまり名称だけでスペックを判断するならRTX 3090の方が優れていることが予想されます。
ところがベンチマークを確認してみると、なんとRTX 3080 TiがRTX 3090を凌いでいるのです。
RTX 3080TiはRTX 3090のスペックは非常によく似ていて、例えばメモリバス幅はどちらも384bitと同じスペックです。
この他の部分でもスペック的にほぼ同じという部分が多く、一見すると大きな違いが感じられないほどです。
グラフィックスメモリの容量がRTX 3090が24GB、RTX 3080Tiが12GBと半分ですが、性能差がほとんどないなら安価な方を買いたいですよね。
ビデオカードの価格比較
RTX 3090 Ti | 30.4~41.4万円 |
RTX 3090 | 21.5~30.6万円 |
RTX 3080 Ti | 11.8~24.2万円 |
※価格は2023年12月に調べたものです。
非常によく似た2つのグラフィックカードですが、メモリ容量の違いはしっかりと抑えておきたいところです。
総合的なスペックでは似ており、コスパだけで考えると明らかにRTX 3080 Tiを選びたくなるでしょう。
RTX 3090はどんな人にオススメか?
ではRTX 3090はどんな人にオススメなのでしょうか?
RTX30シリーズの最上位モデルだけあって、そのスペックは非常に高いと言えます。
動画編集のプロであっても不満を感じるようなことはほぼないでしょう。
24GBのビデオメモリはMayaやBlender、After EffectsのGPUレンダリング処理で威力を発揮するため、3DCGを含む映像制作をする方には特にオススメできます。
3DCG=Quadroというイメージがありますが、GeForce RTXシリーズのハイエンドモデルならビデオメモリ容量も十分でQuadroに比べて安価です。
プロの方でもRTX 2080 TiやRTX 3090・3080 Tiを選ぶ方が増えています。
とにかくRTX 3090は高性能なグラフィックカードですので、スペックの面で物足りなさを感じるということはほぼないはずです。
4K画質は当然として、8K画質のエンコードやデコードも可能になっていますから、高画質な動画編集はお手の物です。
注意点としては、そのスペックの高さが本当に必要かどうかという点でしょう。
自身の動画編集のスタイルを踏まえた時、本当にRTX 3090のスペックが必要になるのかはよく考えておくべきだと思います。
RTX 3090の能力を十分に活かせる機会がなさそうであれば、無理にRTX 3090を使う必要もないということになります。
3DCGの細部までこだわって徹底的に映像制作をしたい。
そんな人には最適ですが、そこまでは望まないという場合は別な選択肢も出てくるでしょう。
スペックが高いことで消費電力も高くなっていますし、パソコン全体のスペックも高いものが求められます。
RTX 3090は高性能なため幅広い人にオススメできますが、その高いスペックを活用できるのかが焦点になるでしょう。
RTX 3080~搭載 動画編集にオススメのパソコン3選
マウスコンピューターのハイエンドビデオカード搭載動画編集向けパソコン
DAIV FX-I7G8S
CPU:Core i7-14700KFグラフィックス:GeForce RTX 4080 SUPER 16GB
メモリ:32GB PC5-38400
ストレージ:M.2 SSD NVMe Gen4 2TB
474800円(税込)
レノボのハイエンドビデオカード搭載動画編集向けパソコン
Lenovo Legion T5 26IRX9
CPU:Core i9-14900HXグラフィックス:GeForce RTX 4060 8GB
メモリ:32GB PC5-38400
ストレージ:M.2 SSD NVMe Gen4 1TB
238150円(税込)
ドスパラのハイエンドビデオカード搭載動画編集用パソコン
GALLERIA XA7C-R48S
CPU:Core i7-14700Fグラフィックス:GeForce RTX 4080 SUPER 16GB
メモリ:32GB PC4-25600
ストレージ:M.2 SSD NVMe 1TB
430980円(税込)
※1月11日時点の価格です。最新の価格は公式ページをご確認下さい