※2023年12月に更新しました。また本ページにはプロモーションが含まれています。

DAIV N6-I9G90BK-A
動画編集はAIを活用した自動編集がさかんになりつつあり、高性能なハードウェアがもはや必須となっています。
では最高性能のパソコンでAIクリエイティブをやってみるとどの程度快適になるのでしょうか?
今回レビューするのは、マウスコンピューターのDAIV N6-I9G90BK-Aです。
この機種は、最新・最高クラスのCPUとGPUを搭載した高性能なスペックで、外付けの水冷ユニットを接続することでパフォーマンスをさらに引き出すことができるという水冷ノートパソコンです。
ここでは、DAIV N6-I9G90BK-Aを徹底的に試し、その性能を4K動画編集とAI画像生成の観点から検証します。
DAIV N6-I9G90BK-Aの購入を検討されている方や、最新・最高クラスのグラフィックス性能を持つノートパソコンに興味がある方は、ぜひ参考に読んで見てください。
クーポン適用で大幅割引です
DAIV N6-I9G90BK-A
CPU:Core i9-13900HXメモリ:64GB PC5-38400
グラフィックス:GeForce RTX 4090 Laptop CPU 16GB
ストレージ:M.2 SSD NVMe Gen4 1TB
液晶モニター:16型WQXGAノングレア液晶
クーポンコード適用で110,000円割引
クーポンコード:MVPR1201
549800円 ⇒ 439800円(税込)
目次
DAIV N6-I9G90BK-Aを使ってみた感想

DAIV N6-I9G90BK-A
DAIV N6-I9G90BK-Aは販売終了となったDAIV 5Nのボディデザインを継承しつつ、CPUとビデオカードを一新しており、従来製品とは比べ物にならないケタ違いの性能を持っています。
特にビデオカードがGeForce RTX 4090 Laptop GPUを搭載していることもあって、映像編集やAI画像生成でも他のノートパソコンのパフォーマンスを圧倒的に引き離しているのがよく分かります。
値段が相当高いので、製品を使う前は「誰がこんなハイスペックパソコンを使うんだろう?」と考えてしまいましたが、いざ自分が使ってみるとあまりの快適性と処理能力に「これ..欲しい」と唸ってしまいました。
そして何よりの驚きは外付け水冷ユニットです。
DAIV N6-I9G90BK-Aはオプションの水冷ボックスを使ってパソコン内部を冷却することで、パソコンのパフォーマンスを安定させることができるのです。
DAIV N6-I9G90BK-Aを使う方はオプションの外付水冷ユニットも必ず利用したほうが良いでしょう。
そしてディスクリートモード(内蔵GPUを停止し、ビデオカードをフル稼働)に切り替えれば負荷の大きいAI画像・映像処理もサクサクと進みます。
デスクトップパソコンが手放せない高画質を追求する映像編集者やCGクリエイターでもDAIV N6-I9G90BK-Aへ乗り換えても支障がないでしょう。
さらにDAIV N6-I9G90BK-Aは手持ちのヘッドホンで立体音響による視聴ができるDolby AtmosやHDR映像を楽しめるDolby Visionを登載しています。
重量は2.4kgで持ち運びには絶対向かないノートパソコンですが、そのデメリットを補って余りある性能と機能を兼ね備えています。
チェック!
マウスコンピューター公式サイト: DAIV N6-I9G90BK-Aの購入者レビューを確認する
DAIV N6-I9G90BK-Aのスペック

DAIV N6-I9G90BK-A
2023年4月に発売開始したDAIV N6-I9G90BK-A は第13世代インテル Core i9-13900HX(24コア32スレッド)を搭載したクリエイター向けのノートパソコンです。
メモリとグラフィックカードは最高クラスで、3DCGやCADに対応できる、プロの制作会社向けのノートパソコンとなっています。
また、有料オプションで専用の水冷ボックスを装着して内部を冷却することで、CPUやGPUのパフォーマンスを最大にすることができる設計となっています。

DAIV N6-I9G90BK-A 水冷時と空冷時の性能比較
水冷ユニット運用時でCINEBENCH R23のマルチスコアも約10%アップ。
Premiere ProやAutodesk ReCapのエンコーディング、レンダリングに要する時間を大幅な作業時間短縮を実現できるそうです。
DAIV N6-I9G90BK-Aと似たスペックの比較
DAIV N6-I9G90BK-A | G-Tune H6-I9G80BK-A |
CPU:Intel Core i9-13900HX | CPU:Intel Core i9-13900HX |
メモリ:64GB DDR5-4800(PC5-38400) | メモリ:32GB DDR5-4800(PC5-38400) |
グラフィックス:Geforce RTX 4090 Laptop CPU(VRAM 16GB GDDR6) | グラフィックス:Geforce RTX 4080 Laptop CPU(VRAM 12GB GDDR6) |
ストレージ:M.2 SSD NVMe Gen4 1TB | ストレージ:M.2 SSD NVMe Gen4 1TB |
重量:2.44kg | 重量:2.34kg |
本体寸法:358.4×269×26.5 | 本体寸法:358.4×269×26.5 |
価格:549,800円(税込) | 価格:439,800円(税込) |
マウスコンピューターはDAIV N6-I9G90BK-Aと同じく水冷ユニットを外付けできる製品として、ゲーミングノート「G-Tune H6-I9G80BK-A」も同じタイミングで発売しています。
両者のスペックを並べて比較してみると、DAIV N6-I9G90BK-Aは最高ランクのGeforce RTX 4090 Laptop CPUが採用され、メモリも上限いっぱいの64GB容量です。
DAIV N6-I9G90BK-Aのほうが値段も10万円程高く、ノートパソコン単体で549800円(税込・定価)と価格も最高クラスです。
1DAIV N6-I9G90BK-AのCPU

DAIV N6-I9G90BK-Aの外観
DAIV N6-I9G90BK-AのCPUはインテル 第13世代 Core i9-13900HXで、Raptor Lakeアーキテクチャーの最高クラスモバイルCPUが採用されています。
インテルは第12世代からPerformance-cores(パフォーマンスコア)とEfficient-cores(エフィシャントコア)という二種類のコアを両立しており、Core i9-13900HXに至っては24コア32スレッドでデスクトップ並みのコア数スレッド数となっています。
ターボ・ブースト利用時の最大周波数は5.40 GHzで最大ターボパワー時のTDP値は157W。内蔵GPUも搭載したCore i9となっています。

Core i9-13900HX・i7-13700HX・M2 Pro・M2 MAX・i7-13700K 総合ベンチマーク比較 参考:PassMark
PassMarkによるベンチマークスコアを調べてみると、Core i9-13900HXはCore i7-13700HXと比べても10000ポイント以上の差で引き離しております。
Apple M2 ProやM2 Maxも軽く凌駕し、デスクトップ用CPUのCore i7-13700Kに迫るスコアです。
パソコンの性能をCPUだけで判断することはできませんが、これを見るだけでもデスクトップパソコンに遜色ない性能を発揮するのは間違いなさそうです。
2DAIV N6-I9G90BK-Aのグラフィックカード

DAIV N6-I9G90BK-A
DAIV N6-I9G90BK-AのグラフィックカードはGeForce RTX 4090 Laptop GPUを採用しています。
VRAM(ビデオメモリ)は16GBで、メモリインターフェースは256bit。
DLSS 3に対応し、UHD(3840×2160)で120Hz、FHD(1920×1080)では240Hzのリフレッシュレートに対応するなど、強力なゲーミング性能を持ったグラフィックカードです。
参考情報:最高峰のノートPC用GPU「GeForce RTX 4090 Laptop」をテスト|PCwatch
GeForce RTXシリーズは10bitの動画出力に対応し、ゲーム用途だけではなく映像編集や画像編集にも力を発揮するグラフィックカードと考えて全く問題ないでしょう。

GeForce RTX 4090 Laptop GPU 性能比較 参考:PassMark
PassMarkでベンチマーク(ベンチソフトはG3D)を確認してみると、GeForce RTX 4090 Laptop GPUはデスクトップのグラフィックカード GeForce RTX 3090 Tiを超えるスコアを出しています。
ノートパソコン用のグラフィックス(Laptop GPU)では当然最高ランク。これを上回るNVIDIAのグラフィックカードはデスクトップ用ハイエンドモデル(RTX 4090・RTX 4080・RTX 4070 Ti)しか存在しません。

DAIV N6-I9G90BK-AのDiscreteモード
さらにDAIV N6-I9G90BK-AはDiscrete(ディスクリート)モードに自由に切り替えることができます。
このモードで運用するとGeForce RTX 4090 Laptop GPUで常に映像処理を実行して性能アップすることができるので、負荷の大きな動画編集やAI処理、ゲームプレイに有効です。
Discrete(ディスクリート)モードの性能がAI画像生成や動画編集にどのような影響を与えるかは後の検証でレポートしていますが、PCMARKのベンチマークスコアでは大きな差を表しています。
PCMARK10でDAIV N6-I9G90BK-Aのベンチマークスコアを計測してみましょう。
今回はACアダプターの有無でどの程度性能差が表れるか比較してみます。
スコアは以下のようになりました。
内蔵バッテリー運用時
総合スコア:5287
Digital Content Creation:5020
Photo Editing Score:5125
Rendering and Visualization Score:6002
Video Editing Score:4113
ACアダプター使用時
総合スコア:7778
Digital Content Creation:10257
Photo Editing Score:7596
Rendering and Visualization Score:18517
Video Editing Score:7673
予想通り内蔵バッテリー運用時とACアダプター運用時(電源常時接続)のスコアの差はかなり大きなものとなっています。
電力消費の激しい最新・最高性能のCPU・GPUを搭載していても、バッテリーで運用する場合はその性能を十分に生かしきれません。
そしてACアダプター接続時のスコアを見ても、まぁ良いスコアではありますが、過去に実施したRTX 4060 Laptop GPU搭載モデルのDAIV S4-I7G60CB-Bのちょっと上ぐらい。
チェック!

うーん。この値段を出すならもう少し良いスコアを出してほしいなあ..

DAIV N6-I9G90BK-AのDiscreteモード
ってなわけで、DAIV N6-I9G90BK-Aを早速Discreteモードで運用してみることにします。
DAIV N6-I9G90BK-AのDiscreteモード切替は簡単で、プリインストールされているMouse Cotrol Centerのファンクションスイッチにある「ディスクリート GPU」をオンにするだけです。
もちろんACアダプターを接続して、オプションの外付け水冷ボックスも接続して電力供給・熱による性能低下の不安がない環境を作ります。
Discreteモード
総合スコア:8730
Digital Content Creation:15382
Photo Editing Score:20050
Rendering and Visualization Score:19975
Video Editing Score:9089

ファッ!?
するとどうでしょう!
PCMARK10のスコアは先ほどと同じパソコンとは思えないほど向上し、総合スコアは1000ポイント近くアップしました。
PCMARK10のスコアはCPUの世代が更新してもさすがにここまでポイントが上昇することはないので、正直驚きです。
またBlackmagic RAW Speed TestでDAIV N6-I9G90BK-Aのベンチマークを計測してみると、全ての解像度・画質設定にチェックが入りパーフェクト。
DAIV N6-I9G90BK-AはBlackmagic RAWデータで8K60Pまで対応できるという結果に。スゴ!
外付け水冷ボックスが有料オプションですが、こんなに性能アップするならぜひ使いたいですよね。
3DAIV N6-I9G90BK-A のメモリとストレージ

DAIV N6-I9G90BK-Aの外観
DAIV N6-I9G90BK-Aのメモリは64GBでマザーボードに搭載できる最大容量を目一杯装備。
動画編集用ソフト Premiere Proの4K推奨メモリ容量が32GBなので、その倍の容量です。
After EffectsやBlenderの推奨メモリ容量もクリアしています。
またメインストレージ(Cドライブ)にNVMe対応のM.2 SSD Gen4が1TB容量で搭載。
CrystalDiskMarkでDAIV N6-I9G90BK-A搭載のM.2 SSDの読み書き速度を調べてみました。
Cドライブに搭載のM.2 SSD NVMe の読み込み速度は3711MB/s、書き出し速度は3254MB/sという結果となりました。
使ってみた感じPremiere Proの起動は速く、サクサク快適に作業を進められます。
そしてDAIV N6-I9G90BK-AのM.2 SSDスロットはM.2 SSD Gen4の空きスロットも一つあるのでデュアルM.2 SSDにすることもできます。
起動ディスクの容量も1TBで十分。
マウスコンピューターの公式通販サイトではSAMSUNGの読み書き速度が高速なタイプ(6,700MB/s)にも変更できるので、DAIV N6-I9G90BK-Aの性能をフルに発揮したい方はアップグレードがおススメです。
4DAIV N6-I9G90BK-Aの外観
動画編集用のノートパソコンを選ぶときにまずチェックしてほしいのがパソコンの接続端子です。
DAIV N6-I9G90BK-Aは必要な接続端子をしっかりと備えているのが特長です。
インターフェース(接続端子)

DAIV N6-I9G90BK-Aの右側面
DAIV N6-I9G90BK-Aは右側面にSDカードスロット(UHS-I)、USB3.0 (5Gbps)の端子が二つ備わっています。

DAIV N6-I9G90BK-Aの左側面
また左側面にはUSB3.1(10Gbps)が1つ、ヘッドホン出力端子、マイク入力端子をそれぞれ一つずつ備えています。

DAIV N6-I9G90BK-Aの背面部
DAIV N6-I9G90BK-Aの背面にはThunderbolt 4(USB Type-C DisplayPort Alt mode、HDMI端子、LANポートがそれぞれ1つずつと電源ポートが備わっています。
Thunderbolt 4は外部モニターへの出力はもちろん、ライブ配信スイッチャーの接続でも使うので、とても重要な接続端子です。
さらにオプションの外付け水冷ボックスからのチューブを接続するポートが備わっています。

DAIV N6-I9G90BK-Aは26.5mmの厚さ
DAIV N6-I9G90BK-Aは26.5mm厚で薄型軽量なDAIV Z4やDAIV Z6シリーズと比べるとかなり分厚く重厚です。
接地面から測ると最厚部は約33mmほどになっています。

DAIV N6-I9G90BK-AのACアダプターを軽量
ACアダプターの重量は約941gでフルサイズセンサー用の大三元レンズほどの重さがあります。しかもかなり大きい。
DAIV N6-I9G90BK-Aを持ち運んで使うには相応のバッグと気合が必要でしょう。
液晶モニター

DAIV N6-I9G90BK-AのWQXGA(2,560×1,600ドット)16型 液晶モニター
DAIV N6-I9G90BK-Aの液晶モニターはIPSタイプのWQXGA(2,560×1,600ドット)16型 液晶モニターです。
ノングレアタイプの液晶モニターで映り込みもほとんどなく、かなり広々とした画面です。

DAIV N6-I9G90BK-Aのベゼル
ベゼルは狭く、上部8mm、左右は5mmの縁幅です。
色の再現性はsRGB比換算 約100%の色域をカバーしており、リフレッシュレートは240Hzと60Hzから選べます。
HDRにも対応しているので、HDR対応ゲームや映画を美しい映像で楽しめます。

DAIV N6-I9G90BK-Aで3画面表示
また、DAIV N6-I9G90BK-AはThunderbolt 4とHDMI出力端子からモニターを2画面外部出力して合計3画面で表示可能です。
また、動画編集者さんはカラーマネージメントディスプレイを使っている方も多いのではないでしょうか。
ノートパソコンの液晶モニターは残念ながらモニターキャリブレーションができません。
なのでカラーマネージメントディスプレイを使用する場合は映像出力端子を使って映像を出力すると良いでしょう。
キーボード

テンキーを備えたDAIV N6-I9G90BK-Aのキー配列
DAIV N6-I9G90BK-Aのキーボードはテンキー付きの配列となっています。
テンキーが必要かどうか意見が分かれると思いますが、動画編集では数値を入力する機会が多いので、テンキーは非常にありがたい存在です。

DAIV N6-I9G90BK-Aのキーピッチ
リニューアルしたDAIV N6-I9G90BK-Aもテンキー装備のキーボードで、すべてのキーがやや小さくなりました。
キーピッチが約18.82mm、キーストロークが1.4mmです。
従来製品よりもほんの少しだけキーが大きくなりバランスの良いサイズ感になって打ちやすさが向上しています。
キーストロークも少し浅くなっていますね。
5DAIV N6-I9G90BK-Aのオプション 外付水冷BOX

オプションの外付水冷BOX
DAIV N6-I9G90BK-Aはオプションで外付水冷BOXを使用できます。
現在販売されているマウスコンピューターのノートパソコンで水冷BOXに対応するのはDAIV N6-I9G90BK-AとゲーミングノートのG-Tune H6-I9G80BK-A 2台のみ。
大手町プレイスで開催されたマウスコンピューターの新製品発表会に取材に行きましたよ。
2023年は新製品で目白押しのようです?
PC業界は半導体不足がある程度解消されていくようで、暗澹な世の中でもやや明るい話なのかなと☺️
写真はリリースしたばかりのDAIV新ケースとノートパソコン用水冷ユニット pic.twitter.com/yZdFbnejzH— おーとふぉーかす@ブログと動画編集でメシを食う (@sonycameralove) April 21, 2023
マウスコンピューターの新商品発表会で一目見て、絶対一度使ってみたいと思いましたよ。
ノートパソコンにCore i9や最強グラボなんて搭載したら、夏場どんだけ空冷ファンがやかましいか..
水冷ボックスの値段設定が気になっていましたが、オプション料金が意外と安価なのも魅力です。
BTOカスタマイズページで外付け水冷ボックスの価格を確認する

水冷BOXセットに付属の注水ボトル
水冷BOXには注水ボトルと漏斗、工業用精製水(サンエイ化学)1本が付属し、すぐに外付け水冷ボックスを使ってDAIV N6-I9G90BK-Aを冷却できます。
精製水はAmazonでも安価に購入できるので安心です。
取説には精製水以外の使用は不可と書いてありますので、素直に精製水を使ったほうが良いでしょう。

水冷BOXに精製水を注入する
注水ボトルに水を180CC入れて漏斗を使って注ぎ入れます。
水冷BOXの電源はパソコンのACアダプターで電源供給し、水冷BOXからDAIV N6-I9G90BK-Aへ電源をスルーします。
水冷チューブはマグネットでノートパソコンに接続できるようになっており、着脱も簡単です。
ただし、持ち運び時は水抜きをしなければならないのがちょっと面倒です。

Control Centerでパワーセッティングを選べる
Windows 11はノートパソコンのパワー設定ができるので、DAIV N6-I9G90BK-Aをフルパワーで使いたい場合はパフォーマンスモードに切り替えます。
Mouse Control Centerでもパワーセッティングの切替が可能です。
動画編集やAI画像生成ではパフォーマンスモードの切り替えと同時に先ほど紹介したDiscreteモードのオンオフも合わせて実施します。

DAIV N6-I9G90BK-Aのパワーセッティング切り替えボタン
なお、DAIV N6-I9G90BK-Aは電源ボタンの横にあるボタンでもパワーセッティングの切替えが出来るので便利。
LEDランプが点灯している状態がパフォーマンスモードになります。
DAIV N6-I9G90BK-AでStable Diffusionの検証

DAIV N6-I9G90BK-AでStable Diffusion WebUIを運用
DAIV N6-I9G90BK-AにStable Diffusion WebUIをインストールしてAIによる画像生成を検証してみました。
DAIV N6-I9G90BK-Aに搭載しているGoForce RTX 3060 TiはStable Diffusion WebUIによるAI画像出力にも好影響を及ぼします。
Stable Diffusionの設定は以下になります。
model | AnyLoRA – Checkpoint | Sampling Steps | 50 |
sampling method | Euler | Batch counnt | 6 |
Width/Height | 800/800 | Batch size | 1 |
prompt | Picture a girl around 15 years old with blonde hair and blue eyes, standing in a wind-blown prairie while brushing her hair up with one hand. She’s wearing a white dress, and a smile graces her face. In the backdrop, a river flows in front of distant mountains, and the sunset is visible over the peaks. | ||
Negative prompt |
nsfw, lowres, bad anatomy, bad hands, text error, missing fingers, extra digits, fewer digits, cropped, worst quality, low quality, standard quality, peg artifacts, signature, watermark, username, blurry, |
モデルはCIVITAIのAnyLoRA – Checkpointを利用しました。
この他にStable DiffusionにVAE(Variational Auto Encorder)を追加して品質アップしています。
Stable Diffusionは画像のサイズ(Width/Height)と枚数(Batch counntとBatch size)、フィードバック回数(Sampling Steps)の値によって出力に必要な時間が上下します。
Sampling Stepsの値が大きいほど精細なAIイラストになりますので、何度かテストしてみて「50」が品質と消費時間のバランスが良いと思いまして設定しています。
各値を小さくすればより早い時間で画像出力が完了するでしょう。

G-Tune DG-I5G6TによるStable Diffusion 画像出力に要した時間
この設定値で出力に要した時間は1枚12秒、6枚の出力で54秒となります。
生成している様子を録画してみました。
途中早送りしていますが、1枚の画像生成の様子が分かると思うのでご覧ください。
DAIV N6-I9G90BK-Aは設定次第でStable Diffusion WebUIの画像生成を十分に楽しめるスペックになっています。
DAIV N6-I9G90BK-Aで動画編集を検証

DAIV N6-I9G90BK-AとLUMIX GH6
それではDAIV N6-I9G90BK-Aで4K動画編集を検証してみます。
DAIV N6-I9G90BK-Aは水冷ボックスで運用し、ディスクリートモードに設定します。
使用した撮影データはLUMIX GH6で撮影した4K60PとSONY α1で撮影した8K30Pです。それぞれの記録方式は以下になります。
使用した映像データ
✅4K60P(GH6 MOV LongGOP 4K59.94p 422 10bit 200Mbps HLG)
✅8K30P(α1 XAVC HS LongGOP 8K30P 4:2:2 10bit 520Mbps)
データをすべてCドライブに保存してPremiere Proを使って動画編集をします。
環境設定 ⇒ メディア ⇒「H.264/HEVC ハードウェアによる高速デコーディング」にチェック、「Intel」と「Nvidia」にもチェックが入っていることを確認します。
またPremiere Proのプログラムモニターは常時「フル画質」を設定しています。
4K60P

DAIV N6-I9G90BK-Aで4K60P動画編集 画像を拡大
DAIV N6-I9G90BK-Aで4K60Pのカット編集・テロップ・BGM入れを行ってみます。
まず最初にLUMIX GH6で撮影した4K60P 4:2:2 10bit(MOV LongGOP)のデータでカット編集・テロップ・BGMを挿入し、簡単なカラーグレーディングを実施しています。(調整レイヤーに適用)
再生中のCPU使用率は40%前後を推移し、GeForce RTX 4090 Laptop GPUは26%前後を推移します。
メモリの使用量はPremiere Proの環境設定で52GBに設定しており、実際に消費しているメモリは28.1GB(44%)に止まっています。
メモリ容量は十分すぎるでしょう。

コマ落ちインジケーターで0フレームのコマ落ち
2分04秒のシーケンスをフル画質設定で最初から最後まで再生すると、コマ落ちインジケーターでは0フレームのコマ落ちとなりました。
MOV LongGOP 4K59.94p 422 10bit の1トラック編集ならまず問題になりません。
DAIV N6-I9G90BK-Aでは4K60Pの動画編集・カラーグレーディングが余裕をもって実施できます。
8K30P

DAIV N6-I9G90BK-Aで8K30P 4:2:2 10bit 編集 画像を拡大
次にDAIV N6-I9G90BK-AでSONY α1で撮影した8K30Pの撮影データを読み込んでみました。
プレビュー中のCPU使用率は常時100%前後を推移し、GeForce RTX 4090 Laptop GPUは10%前後を推移します。
GPUによる支援をほとんど受けることができていません。
メモリの使用量は43.6GBとなっています。
プレビュー時はかなりカクつきます。
CPU使用率も常に100%近い数値となっているのでかなり負荷が大きく落ち着いて編集できません。
DAIV N6-I9G90BK-Aを持ってしても8K30 422 10bitの動画編集はちょっと厳しいようです。
4K60P⇒4K60P書き出し(Premiere Pro)

DAIV N6-I9G90BK-Aで4K60P書き出し 画像を拡大
次にDAIV N6-I9G90BK-Aで書き出しテストを行います。
書き出したのは4K60P 4:2:2 10bit のデータで編集したシーケンスです。
書き出し設定は4K60P(2分04秒)からH.264の4K60P(UHD 3840×2160)、ターゲットビットレートは50Mbps VBR 1パス。
ハードウェアエンコーディングとソフトウェアエンコーディングでそれぞれ書き出し時間を計測します。
書き出し時間はそれぞれ以下のようになりました。
4K60P書き出し(2分04秒の動画)
ソフトウェアエンコーディング | 2分33秒 |
ハードウェアエンコーディング | 1分14秒 |

ソフトウェアエンコーディング時

ハードウェアエンコーディング時
書き出し時のCPUやGPUの使用率もチェックしてみました。
ソフトウェアエンコーディングではCPUの使用率が100%で、グラフィックカードの使用率は48%前後となりました。
続いてハードウェアエンコーディングではCPUの使用率が70%前後で推移し、RTX 4090 Laptop GPUの使用率が88%となります。
書き出し時間はハードウェアエンコーディングの方が断然速く完了します。
DAIV N6-I9G90BK-Aではハードウェアエンコーディングで動画の尺の半分ぐらいの時間で書き出しが完了し、ソフトウェアエンコーディングでは尺よりも少し長い時間で書き出しが実現できます。
DAIV N6-I9G90BK-Aの長所と短所

DAIV N6-I9G90BK-A
DAIV N6-I9G90BK-Aは動画編集やAIによる画像生成に申し分ない性能を備えたクリエイターノートです。
モニターの大きさも十分でありつつ、HDMI、USB Type-Cを使っての映像外部出力にも余裕で耐えれるグラフィックス性能で、拡張表示も安心です。
そしてDAIV N6-I9G90BK-Aと外付け水冷ボックスを使うことで、長時間の4K動画編集やライブ配信でも静かで安定したパフォーマンスを発揮します。

DAIV N6-I9G90BK-Aの外付け水冷ボックス
性能的には全く非のつけどころがないDAIV N6-I9G90BK-Aですが、あえてケチをつけるとすれば外付け水冷ボックスの機能性です。
正面には水の残量が確認できる窓が用意されていますが、家庭用の一般的な照明の光量では水の位置が非常に分かりにくいです。
また、電源⇒ 外付け水冷ボックス ⇒ DAIV N6-I9G90BK-Aへと数珠つなぎに電源を供給するため、ACアダプターが一つで済むのは優れていますが、ノートパソコンの電源をオフにしても外付け水冷ボックスの電源は付いたままとなります。
私もレビューの運用時に何度も外付け水冷ボックスの電源だけつけっぱなしにしてしまいました。
ノートパソコンの電源を切るのと連動して外付け水冷ボックスの電源もオフになればよいのにと思います。
DAIV N6-I9G90BK-A レビューまとめ
DAIV N6-I9G90BK-Aを4K動画編集とStable Diffusion WebUIで使ってみることで、その性能の良さを十分実感することができました。
ノートパソコンをあえて持ち運びせず、部屋の中でガッツリ動画編集をやりたい方、そしてAIを用いたクリエイティブにも安心して使えるノートパソコンを求めている方にDAIV N6-I9G90BK-Aはイチオシです。
こんな人にオススメ
✅据え置きメインで強力なノートパソコンを使いたい方
✅ハイスペックなパソコンが欲しいけど置き場がなくて困っている方
✅動画編集中、ノートパソコンの音と熱が気になる方
DAIV N6-I9G90BK-Aは外付け水冷ボックスを併用したディスクリートモードの威力が凄まじいので、ぜひ水冷での運用をおすすめします。
クーポン適用で大幅割引です
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