※2024年8月に更新しました。また本ページにはプロモーションが含まれています。
2023年はIntelのCPUが第14世代に突入し、AMD Ryzen Zen4(7XXXシリーズ)に対抗する製品を次々にリリースしています。
最新のCPUはローエンドモデルでも1~2世代前のミドル~ハイクラスモデルと同等の性能を持っており、「動画編集といえばCore i7」という言葉は過去のものとなりつつあります。
ただしメーカーパソコン・BTOパソコンではインテルCPU搭載モデルが主流で、クリエイターパソコンは現在もCore i7が選ばれることが多いです。
「処理速度の速さを求めるなら高いパソコンを買うべき」という方程式は今日もかわりません。
画像データの処理で負荷がかかる動画編集で、予算に余裕がある場合はもちろん高性能なパソコンを買うべきです。
だけど、用途によってはローエンドのCPUを搭載したパソコンを選んでも問題ないという意見も増えています。
ここでは第13世代・第14世代のCore i7の性能について詳しく見てみます。
この動画で動画編集向けパソコンの失敗しない選び方を解説したので、ぜひ視聴してみて下さい。
第14世代のCore i7の特長とは?
第14世代のCore i7は2023年10月にリリースし、Core i7-14700K/14700KF、そして第13世代Core i7もまだまだ現役でCore i7-13700K/13700KF/13700/13700Fがあります。
CPU(Core i7) | コア/スレッド | 定格クロック数 | TB時クロック数 | 内蔵GPU | 販売価格 |
14700K | 20/28 | 2.50GHz | 5.60GHz | 〇 | 6.7~9.3万円 |
14700KF | 20/28 | 2.50GHz | 5.60GHz | 無 | 6.3~8.7万円 |
13700K | 16/24 | 2.50GHz | 5.40GHz | 〇 | 6.2~7.8万円 |
13700KF | 16/24 | 2.50GHz | 5.40GHz | 無 | 5.9~7.3万円 |
販売価格は価格コムを参考に2023年12月に調べたものです。
新しく発売となった2種類のCore i7は定格クロック数とターボブースト時クロック数、などそれほど大きな差はありません。
ちなみに末尾にFが付くCore i7はGPU機能(Intel UHDグラフィックス770)を内蔵していません。
そして第13世代 Core i7からコア数・スレッド数がアップしています。
インテル® Core™ プロセッサー(第14世代)とは
インテル® Core™ プロセッサー(第14世代)では、前世代から引き続きP-coreとE-coreの2種類のコアマイクロアーキテクチャーを採用しシングルコア性能とマルチコア性能を両立するCPUです。
第13世代 インテル® Core™ プロセッサーとの比較において、動作クロックの引き上げを行っており処理性能を高めています。さらにサポートする最大メモリ容量が128GBから192GBに向上しました。また、インテル® Core™ i7 プロセッサーにおいてはE-coreが8コアから12コアに増加し、処理性能が高められています。
第12世代のインテルCPUから処理性能高めのPerformance-core(パフォーマンスコア)とWあたりのパフォーマンスが高いEfficient-core(エフィシェントコア)を両立したハイブリッドなCPUとなっている点は継承しています。
第14世代も引き続きPコア・Eコアで分けてワットパフォーマンスを出す仕組みになっており、消費電力を抑えた仕様です(とはいっても125Wと高め)。
例えばCore i7-14700Kではパフォーマンスコアが8コア、エフィシェントコアが12コアの合計20コアです。
パフォーマンスコアがハイパースレッディングで、エフィシェントコアがシングルスレッディングと考えると、「8×2 + 12×1」で28スレッドの数値になるのが理解できます。
長時間パソコンを使用することになる動画編集者にとっては性能はもちろん電力消費も高い関心があるはずです。
高性能・低消費電力は嬉しいデス
ベンチマークをPassMark Softwareで確認すると以下のような結果となりました。
第14世代Core i7は第13世代Core i7に比べると15%性能アップしているのがわかります。
一方でCPUのシングルスレッド性能のベンチマークスコアを確認すると、第14世代Core i7は大きな性能アップはしておらず、マルチスレッド性能の向上は単純にコア数・スレッド数が増えたことが理由にも思えます。
インテルは第12世代以降、CPUの性能アップはコア数を増やすことで実現しています。
Core i5が以前のCore i7並のパワー。それでもCore i7を選ぶべき?
これまで動画編集向けのパソコンではハイパースレッド性能を持ったCore i7を選んだほうが良いという認識が強くありました。
ハイパースレッドは簡単に説明するとCPUの一つのコアで2つの作業を実行させることで処理速度を速めることができるというものです。
参考:インテル ハイパースレッディング・テクノロジー|インテル公式HP
ところが第10世代以降からCore i5もハイパースレッド性能を持ち、6コアモデルも出現しています。
ベンチマークでは第12世代のCore i7-12700がやはり強く、第13世代のCore i5-13400が追随しています。
Core i5は世代間で性能差が大きいです。
シングルスレッド性能を見るとCore i5-13400とCore i7-12700の性能差はやや縮まります。
このデータから見るとホームビデオの編集やシンプルで簡単な動画編集に限られるならCore i5を搭載したモデルでもまず問題ないでしょう。
ただしCore i7の性能が決して悪いわけではなく、映像制作を仕事で取り組んでいる方は、4K動画編集やカラーグレーディングが標準となりつつあるためCore i7以上を選んでいた方が無難です。
こちらもオススメ⇒動画編集向けPCで失敗しないCPUの選び方
BTOパソコンなら第13世代のCPU搭載モデルがお買い得
例年3月頃に決算セールとして旧モデルのCPUを搭載したパソコンがかなり安い値段で販売されます。
予算が厳しい場合や少しでも低価格なパソコンを買いたいという動画クリエイターさんは、2024年にパソコンを買い替えるなら3月や夏・冬のセールの7月・12月が狙い目です。
ただし
・AMD Ryzenの新しいCPUが発表されると値段がぐっと下がる
・Core i7搭載パソコンが以前ほど高くない
これらの点を考えれば、これからVRやライブ配信にも挑戦したいプロの動画クリエイターさんはこのタイミングで新しい世代のCore i7を選ぶのも良いかもしれません。
マウスコンピューターのCore i7搭載オススメ動画編集用パソコン
この記事を編集している時点ではマウスコンピューターのCore i7搭載パソコンはCore i7-13700Fが主流なCPUです。
これから徐々に次世代CPUに移り変わっていくのが予想されます。
Core i7-13700F搭載 DAIV FX-I7G60の仕様
OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル® Core i7-13700F プロセッサー ( 16コア / 8 P-cores / 8 E-cores / 24スレッド / TB時最大5.2GHz / 30MB ) |
ビデオカード | GeForce RTX 4060(8GB) |
メモリ | 32GB |
ストレージ | 1.M.2 SSD NVMe Gen4 500GB 2.HDD 2TB Serial ATAIII |
第13世代のコア i7なら4Kの動画編集に対応可能です。
特に最近は4Kでややワイドに撮影したクリップを使って要所要所でサイズを拡大して疑似的に複数のカメラで撮影したような編集方法が流行しています。
一つのカメラでアップや引きの画を取り入れた編集を行えば、映像にメリハリを出すことができます。
フルHDの解像度で書き出せば画質はほとんど荒れないので非常に便利な編集手法です。
第13世代のCore i7と16GBのメモリ、8GBのビデオメモリを搭載するNVIDIAのグラフィックカード RTX 4060を使うことで4K動画クリップを使った単純な動画編集はサクサクこなせますよ。
その他のBTOパソコンショップのCore i7搭載パソコン
マウスコンピューターのCore i7搭載クリエイターPC
G-Tune DG-A7G60(ホワイトカラーモデル)
CPU:Core i5-14400Fグラフィックス:GeForce RTX 4060 8GB
メモリ:16GB PC4-25600
ストレージ:M.2 SSD NVMe 1TB
シークレット価格 ⇒209800円(税込)
※当サイトはMouse様より特別に許可を頂いてシークレット価格のページを紹介しています
当サイト限定販売でお買い得です。
DAIV FX-I7G7S
CPU:インテル Core i7-14700Fメモリ:32GB PC5-38400
グラフィックス:GeForce RTX 4070 SUPER(12GB)
ストレージ:M.2 SSD NVMe Gen4 1TB + HDD 2TB
水冷CPUクーラー・DVDドライブ標準搭載
電源:750W
338800円(税込)
レノボのCore i7搭載クリエイターPC
Lenovo Legion Tower 5i Gen 8
CPU:Core i7-14700KFグラフィックス:GeForce RTX 4060 8GB GDDR6
メモリ:16GB PC5-38400
ストレージ:M.2 SSD NVMe 1TB
179850円(税込)
ドスパラのCore i7搭載オススメPC
GALLERIA RM7C-R46T
CPU:Core i7-14700Fグラフィックス:GeForce RTX 4060 Ti 8GB
メモリ:16GB PC4-25600
ストレージ:M.2 SSD NVMe Gen4 500GB
208980円(税込)
※8月26日時点の価格です。最新の価格は公式ページをご確認下さい