※2023年11月に更新しました。また本ページにはプロモーションが含まれています。
動画編集パソコンを選ぶときに予算をきちんと決めておけば、出来ることと出来ないことがハッキリわかります。
動画編集向けのパソコンは年々安価で手に入れられるようになっていますが、スペック以上の要求をすればプレビューのカクツキやソフトウェアの強制終了に陥るのは変わっていません。
正常にプレビューできないパソコンで動画編集するとストレスが溜まりますよねえ。
ここでは2023年に動画編集パソコンを購入するときのポイントと、BTOパソコンで販売されているオススメのデスクトップパソコンを価格別に紹介します。
目次
この動画で動画編集向けパソコンの失敗しない選び方を解説したので、ぜひ視聴してみて下さい。
ブログ読むの面倒な人はぜひ動画を視聴してから価格別オススメパソコンをご覧くださいねー。
そもそも動画編集はノートパソコンではダメなの?
動画編集に使うパソコンはデスクトップとノートのどっちが良いか?
結論を先に言うとどちらでもOKです。
どのような動画編集をするかにもよりますが、例えばyoutubeの動画編集なら解像度はフルHDで十分です。
グラフィックカードを搭載していないノートパソコンやMacbookのエントリーモデルでも問題ありません。
ノートパソコンに備わるHDMIやUSB Type-Cの端子を使えば、デュアルモニターにもできますので、動画編集は必ずしもデスクトップで行わなければならないこともありません。
しかし、同じ購入価格ならデスクトップパソコンの方が性能が高くなります。
特にメーカーパソコンを選ばず、自作のパソコンに近いBTOパソコンから選べば、性能の良いパソコンを格安で手に入れることができます。
BTOパソコンはMacと違ってカスタマイズも自由にできるため、コスパ重視の動画編集者にはデスクトップパソコンがオススメと言えます。
動画編集に最適なデスクトップ用CPUとは

水冷クーラーに包まれたIntel Core i9
動画編集を行なうデスクトップパソコンは、どんなCPUでも問題なく作業が出来るわけではありません。
CPUは動画編集をしていく上で欠かせない文字通りコアパーツです。

写真と違って動画のデータ量は膨大ですから、CPUの性能が低いと編集作業は効率よく進みません。
編集作業をするたびにソフトの動作が遅くなったり、フリーズしたりすることがあります。
突然動画編集ソフトが落ちて、それまで編集していたデータが消えてしまうなんてことも全然ありえます。
安心して編集作業に集中していくためには、まず第一にCPUが高性能である必要があります。
動画編集をしていくときのCPUは、Core i5やCore i7のコア数が多い製品がおすすめです。
CPUはパソコンの中心部分ですから、そこのパーツに関しては予算を削りすぎないようにして下さい。

2023年以降買うならCore i7-13700Fがオススメ。
Core i5より下の性能のものには、AtomやPentium、さらにCeleronやCore i3などがあります。
これらのCPUは残念ながら、動画編集には向いていません。
ワープロソフトや表計算ソフトを使う分には問題ない性能を持っているCPUですが、動画編集に関しては力不足です。
またIntelのCPUよりも低価格でコア数が多いAMDのRyzenシリーズも人気がありますが、個人的にはオススメしません。
というのもRyzenと相性が悪い動画編集用ソフトもあるので、そのあたりも詳しい人なら問題ないですが、いろんな編集ソフトを試す機会が多い初心者の方はインテルCPUの方が無難だからです。

追記
Ryzen 7XXXシリーズから内蔵GPU搭載になりました。
ただし内蔵GPUの性能は現在インテルの方が高いパフォーマンスを発揮します。
動画編集向けのSSDとは

放熱による性能低下を防ぐシールドを装備した M.2 SSD
動画編集用のデスクトップパソコンでおすすめのパーツはSSDです。
これまでのストレージはハードディスクが主流でした。
ハードディスクは安くて大容量というのが特徴で、ほとんどのパソコンがハードディスクを使っていました。
しかし、データの転送速度が遅いという弱点があります。
動画編集をしていると、大量のデータをストレージに書き込んだり読み取ったりする必要があります。

動画クリエイターに人気のウェスタンデジタル製HDD
その際に、ハードディスクを使っているなら、作業が遅くなるのが難点でした。
さらにハードディスクは、ディスクにデータを物理的に書き込んでいく仕組みです。
可動パーツが多いために重量が重くなることや、消費電力が多くなるというデメリットもあります。
しかしSSDはメモリに電気信号でデータを書いていきますから、可動パーツがほとんどありません。

パーツが少ないため消費電力も少ないのです。
データの転送速度もハードディスクに比べて、圧倒的に早くなっています。
ハードディスクの弱みを克服したストレージがSSDです。
SSDの弱点は価格が高いことでしたが、2019年以降は供給過多のため価格がかなり安くなってきています。
特に主流の容量となる256GBや512GBのSSDが安くなっています。
またSSDはモバイルパソコンやタブレットPCにも活用できるよう小型化されたM.2 SSDが人気ですが、M.2 SSDにも実は種類があります。
その中でもBTOパソコンショップで人気があるのはPCIe3.0×NVMe規格とSATA3.0の2種類です。
この両者の性能は断然PCIe3.0×NVMe規格のほうが処理速度が速くなっており、動画編集向けのハイエンドパソコンに搭載されています。
PCIe3.0×NVMe規格とSATA3.0規格のSSD ベンチマーク比較(ウェスタンデジタル)
PCIe3.0×NVMe規格のM.2 SSD 6101 SATA3.0規格のM.2 SSD 4862 データ引用元:PassMark
PCIe3.0×NVMe規格のM.2 SSDは熱に弱いため、エンコーディング時にPCの発熱量が大きくなる動画編集では避けられる傾向もありましたが、最近では冷却効果の高いパーツと組み合わせることで問題なく使用できるようです。
SSDでストレージを構成したパソコンは値段が高くなることが心配かも知れませんが、そのときにはデュアルストレージタイプを選ぶと良いです。
デュアルストレージタイプとは、SSDとハードディスクの両方を搭載しているパソコンのことです。
よくアクセスするファイルをSSDに保存し、ストック用のファイルをハードディスクに保存する使い方が出来ます。

コスパの良いデスクトップパソコンを選ぶには、デュアルストレージタイプがおすすめです。
BTOパソコンでは2021年以降、M.2 SSD NVMeの最新規格であるM.2 SSD Gen4(PCIe 4.0)を搭載したモデルも見かけるようになりました。
2023年に入り、M.2 SSD Gen4搭載モデルはさらに増加中です。
また、M.2 SSD NVMeを2基以上搭載出来るマザーボードも増えていることから、起動ディスクにM.2 SSD、編集中データの保存場所としてセカンドストレージのM.2 SSDを活用することで動画編集のパフォーマンスをアップできます。
動画編集するならメモリはどれぐらい必要?

64GBメモリー搭載(16GB×4)のパソコン
CPUの性能を十分に引き出すのにメモリは欠かせないパーツです。
特に動画編集用のデスクトップパソコンには、性能の良いメモリを搭載するようにして下さい。

結論!16GB以上のメモリを搭載しているデスクトップパソコンを選ぶのがおすすめです。
メモリというのは、CPUで計算したデータをストレージに移動するときに一旦保存する場所です。
一時的にデータを保存できる量が、16GBなのか8GBかによって作業の速度は大きく変わってきます。
どんなにCPUが高性能で高速で演算が出来たとしても、ストレージに送るときに8GBしか保存できないメモリだと作業が滞ってしまいます。
メモリに保存できないデータはメモリの容量が空くまで待機することになり、それだけ作業が遅くなるのです。
もしメモリが16GBくらいあるなら十分な保存スペースがあるので、スピーディにデータ転送が行なわれます。
いくつかの作業を行なうようなマルチタスクにも余裕を持って対応できますよ。
用途別 CPUとメモリーの最適な組み合わせの目安【2023年版】
4K映像の編集・モーションエフェクト | 64GB |
4K映像の編集・カラーグレーディング | 32GB |
フルHD編集・モーションエフェクト 1トラックの4Kカット編集のみ |
16GB |
シンプルなフルHD編集 | 8GB |
こちらもオススメ:動画編集で選びたいメモリの容量と規格は?
今後は新しいDDR5規格のメモリを搭載したパソコンも増えるので、メモリの規格もチェックするのが良いでしょう。
動画編集用パソコンでグラフィックカードは重要?

パソコンケースの中央に鎮座するグラフィックカード Quadro RTX4000
高性能なグラフィックカードが動画編集用のデスクトップパソコンに、必要なのかどうかは意見が分かれるところです。
グラフィックカードは必要ないという意見もあれば、グラフィックカードの性能は高ければ高いほど動画編集を快適に行えるという意見もあります。

どちらが正解なのか初心者の方は迷いますよねえ。
グラフィックカードは、動画や写真などのグラフィックスの演算をするパーツです。
CPUでもこの演算を行えますが、グラフィックカードはそのサポートをしてくれます。
グラフィックカードが搭載されていると、動画圧縮や変換などの作業を効率よく行なっていくことが出来ます。
また、グラフィック系のデータの重いソフトなども、サクサク動かしていくことが出来るのです。
写真や動画を扱うクリエイターや、ビデオ処理が必要なゲームを遊ぶ人はグラフィックカードは必須だと感じています。
これは半分正解で半分間違いであると言えます。
その理由は動画編集ソフトによってグラフィックカードが必要かどうかが変わるからです。
PremiereProやAfter Effects、DaVinci Resolveは、グラフィックカード(GPUのCUDA処理)に対応しており、QuadroやGeForceのハイエンドグラフィックカードを使うことでレンダリングやエンコーディング速度がかなり速くなります。
またグラフィックカードがないと適用できないエフェクトもあります。
参考:Adobe Premiere Pro に推奨されるグラフィックカード
それに対して無料ソフトのAviutlや安価な動画編集ソフト、スマホ用動画編集アプリはグラフィックカードでほとんど処理をしないものが多いです。
趣味で動画編集をする程度で無料や安価な編集ソフトを使いたい人はグラフィックカードは必ずしも必要ではありません。
グラフィックカードが無くても、マザーボードやCPUに搭載しているGPUが同じ作業をする事が出来るからです。
その場合はCPUやメモリーをアップグレードするといったように、他のパーツに予算を割り当てた方が満足度が高いパソコンになります。
合わせてオススメ:グラフィックカードを動画編集のパソコンで選ぶならどれが良い?
10万円前半~15万円でおススメの動画編集向けデスクパソコン
動画の解像度はフルHDまでで、比較的単純な動画編集しかしない人にオススメです。
10万円前半から15万円以内でオススメの動画編集向けパソコンはマウスコンピューターのDAIV FX-I5G1Bです。
価格が安くコスパ抜群のパソコンです。
Core i5-13400F、メモリは16GB DDR5 SDRAMを積んでいます。
この価格で最新規格のメモリ16GB搭載とサービス精神あふれる構成です。
グラフィックカードも搭載していて、NVIDIA GeForce GTX1650 4GBを積んでいます。
ストレージは512GBのM.2 SSD NVMe Gen4とHDDが2TB搭載です。
動画を保存するための内蔵HDDもあるので快適です。
当サイト限定販売でお買い得です。

DAIV FX-I5G1B
CPU:インテル Core i5-13400Fメモリ:16GB PC5-38400
グラフィックス:GeForce GTX 1650
起動ディスク:M.2 SSD NVMe Gen4 500GB
保存ディスク:HDD 2TB
水冷CPUクーラー・DVDドライブ標準搭載
電源:750W
159800円(税込)
20万円以内でおススメのデスクパソコン
フルHDの動画編集・モーションエフェクトはもちろん、ライトな4K動画編集もできるパソコンです。
マウスコンピューターのCore i7搭載パソコン
G-Tune DG-I7G6Tはマウスコンピューターのゲーミング向けPC G-Tuneシリーズの中でもインテル Core i7を搭載した高コスパモデルです。
CPUは第13世代のCore i7-13700Fで、メモリも16GBと必要十分な性能を持っており、動画編集でもサクサクと動いてくれます。
メインストレージはM.2 SSDの容量512GBでフルHD動画編集なら十分です。
4K動画編集をする場合はストレージを追加し、さらにメインのストレージもアップグレードするのがオススメです。
GPUにはRTX3060 Tiが搭載されており、数年にわたって現役で使うことができるパソコンです。

G-Tune DG-I7G6T
CPU:Core i7-13700Fグラフィックス:GeForce RTX 3060 Ti 8GB
メモリ:16GB PC4-25600
ストレージ:M.2 SSD NVMe 512GB
179800円(税込)
ドスパラ20万円以内おすすめモデル
raytrek 4CXViはドスパラの動画編集向けパソコンでバランスの良い構成が特長です。
Core i7-13700Fの処理能力を十分に引き出すには32GBにアップグレードするのがおすすめの動画編集パソコンです。
グラフィックカードにはGeForce RTX 4060 Ti 8GB GDDR6が採用されています。
ストレージも大容量でPremiere Pro・After Effectsにも最適です。

raytrek 4CXVi
CPU:Core i7-13700Fグラフィックス:GeForce RTX 4060 Ti 8GB
メモリ:16GB PC4-25600
ストレージ:M.2 SSD NVMe 1TB
189979円(税込)
セミプロ向け25万円以内でおススメのデスクパソコン
予算が25万円ぐらいになると、プロの動画クリエイターが仕事として使える性能の良いパソコンが手に入ります。
この価格なら妥協のないスペックを組めるので満足度が高いです。
マウスコンピューターのプロ仕様動画編集者用パソコン
おすすめはマウスコンピューターのCore i7-13700F搭載パソコンです。
GPUにはGeForce RTX 3060 Tiが搭載されており、画像や動画編集に十分な映像処理能力があります。
レイトレーシング対応のゲームや4K動画編集など高負荷な処理のいる作業でも問題なく利用できます。
メモリーは16GBなので、4K編集がメインの方は32GBにアップグレードするのをお勧めします。
高スペックにもかかわらず、お買い得な価格に仕上がっているのが魅力です。

G-Tune DG-I7G6T
CPU:Core i7-13700Fグラフィックス:GeForce RTX 3060 Ti 8GB
メモリ:16GB PC4-25600
ストレージ:M.2 SSD NVMe 512GB
179800円(税込)
ドスパラのハイアマチュア向けパソコン
他の25万円以内の動画編集用のパソコンとして紹介するのが、raytrek 4CXViです。
CPUにインテル Core i7-13700Fが搭載されていて、メモリは16GB DDR4 SDRAMです。
第13世代のCore i7に16GBのメモリの組み合わせは、4K動画編集なども軽くこなしてしまうほどのスペックです。
ストレージには、1TBのNVMe SSDが使われています。
ドスパラのケースは後からドライブを追加したり、メモリの増設をしたりするのが簡単で排熱も効率よく行なってくれますよ。

raytrek 4CXVi
CPU:Core i7-13700Fグラフィックス:GeForce RTX 4060 Ti 8GB
メモリ:16GB PC4-25600
ストレージ:M.2 SSD NVMe 1TB
189979円(税込)
4K編集向けおススメのデスクパソコン
カラーグレーディングや複雑なモーションエフェクトを加えたプロフェッショナルな動画を制作するなら、RTX3070を搭載したパソコンがおススメです。
Core i7-12700~とメモリーを十分に搭載して快適な編集環境を整えますよ。
マウスコンピューター
マウスコンピューターで4K動画編集におすすめなのはGeForce RTX 4070を搭載したゲーミングパソコンです。
ここで紹介するパソコンは、Core i7-13700Fを搭載したパワフルな性能となっています。
メモリは32GBなので4K動画編集がメインの方も安心して使えるでしょう。
またグラフィックカードのGeForce RTX 4070は8K 60Hz映像を最大4台のディスプレイに出力できます。
大容量ストレージと水冷クーラーで長時間でも安定した動画書き出し速度を実現できますよ。

G-Tune DG-I7G70
CPU:Core i7-13700Fメモリ:32GB PC5-38400
グラフィックス:GeForce RTX 4070 12GB
ストレージ:M.2 SSD NVMe Gen4 1TB
259800円(税込)
当サイト限定販売でお買い得です。

DAIV FX-I7G60
CPU:インテル Core i7-13700Fメモリ:32GB PC5-38400
グラフィックス:GeForce RTX 4060(8GB)
ストレージ:M.2 SSD NVMe Gen4 500GB + HDD 2TB
水冷CPUクーラー・DVDドライブ標準搭載
電源:750W
229900円(税込)
ドスパラ
ドスパラでハイエンドモデルを探すとGALLERIA ZA9C-R47に行き着きます。
4K動画編集を効率よく行なっていけるスペックのデスクトップパソコンです。
CPUはCore i9-14900KFで、グラフィックカードにはGeForce RTX 4070 12GBが使われています。
メモリも32GB DDR5となっており、十分に4K動画編集に対応していけます。
ストレージはNVMe SSD Gen4が1TBで搭載されています。
一本あたりのデータが重くなる4K動画のため、大容量のHDDをオプションで装備することでさらに快適になります。

GALLERIA ZA9C-R47
CPU:Core i9-14900KFグラフィックス:GeForce RTX 4070(12GB)
メモリ:32GB PC5-38400
ストレージ:M.2 SSD NVMe 1TB Gen 4
347980円(税込)