※2024年12月に更新しました。また本ページにはプロモーションが含まれています。
最新のDAIV Z4を使用してみましたよ!
マウスコンピューターさんから最新の14インチモバイルノート DAIV Z4-I7I01SR-Aをお借りして動画編集の検証をしてみました。
ここではDAIV Z4-I7I01SR-A(Core i7-1360P搭載モデル)を写真と動画の編集用途で使ったときの使用感を含めてレビューします。
これから薄型ノートパソコンを購入しようと考えている方はぜひ読んでみてください。
DAIV Z4-I7I01SR-A
CPU:インテル Core i7-1360Pメモリ:32GB PC5-38400
グラフィックス:インテル® Iris Xe グラフィックス
ストレージ:M.2 SSD NVMe Gen4 1TB
液晶モニター:14型 WUXGAノングレア液晶
シークレット価格 ⇒ 199800円(税込)
※当サイトはMouse様より特別に許可を頂いてシークレット価格のページを紹介しています
目次
DAIV Z4-I7I01SR-Aを使ってみた感想
まず、DAIV Z4-I7I01SR-Aを使ってみた感想を先に言うと
1kg以下の重量で【性能と利便性】を兼ね備えた素晴らしいノートパソコンです。
そして最新のThunderbolt 4端子を搭載しており、最大4画面のマルチディスプレイに対応できるようになっています。
私もDAIV Z4-I7I01SR-Aの旧モデルであるDAIV 4Pを愛用しておりまして、利便性の良さは十分理解しておりましたが、スペックが一新してこれまで以上にクリエイティブで使える薄型ノートパソコンに生まれ変わっています。
DAIV Z4シリーズはMacbookと非常に良く似たデザイン・設計になっており、Windows PCでMacのような超軽量・高性能を求める方におススメのノートパソコンです。
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DAIV Z4-I7I01SR-Aの長所と短所
DAIV Z4シリーズはこの記事を書いている時点で3つのモデルが用意されており、同じ外観で異なるスペックを選べるようになっています。
DAIV Z4 シリーズの仕様
①DAIV Z4-I7I01SR-A | Core i7-1360P ビデオカード非搭載 16GBメモリ M.2 SSD NVMe Gen4 500GB 質量975g |
②DAIV Z4-I7I01SR-A メモリ32GBモデル | Core i7-1360P ビデオカード非搭載 32GBメモリ M.2 SSD NVMe Gen4 1TB 質量975g |
③DAIV Z4-I7G50SR-B | Core i7-13700H GeForce RTX 3050 Laptop GPU 16GBメモリ M.2 SSD NVMe Gen4 500GB 質量1.32kg |
今回検証するのはZ4シリーズの標準モデル①で、これ以外にはメモリ容量と起動ディスクの容量を増強したモデル②と、より強力なCPUとビデオカードを搭載したハイエンドモデル③が用意されています。
ハイエンドモデルは重量が1.32kgとやや重くなっていますが、ビデオカードを搭載したノートパソコンで考えるとそれでもかなり軽い方です。
DAIV Z4シリーズはカメラや撮影機材と一緒に持ち運ぶことになっても負担が少ないため、フォトグラファーや映像制作者の方にはぴったりです。
さらにDAIV Z4-I7I01SR-AはThunderbolt 4とUSB Type-Cを両方備えており、抜群の拡張性能がある点も見逃せません。
ノートパソコンにどちらか一方が備わっているのは今どき全く珍しいことではありませんが、2つも備わっているノートパソコンはまだ少ないと思います。
また、USB Type-Cと同形状のThunderbolt 4端子はThunderbolt 3を超えるデータ転送速度(40Gbps)となっています。
液晶ディスプレイへの映像出しはもちろん、eGPUボックスを使うことでグラフィックカードを外付けすることも可能となります。
さらにHDMI端子も備わっているので、USBハブなしであらゆる周辺機器に接続できることになるのが最大のメリットです。
なお、注意したいのは今回検証したDAIV Z4-I7I01SR-Aはグラフィックカードが非搭載である点です。
CPU内蔵のGPU「IrisXe グラフィックス」は従来の内蔵GPUから飛躍的に性能アップしたそうですが、動画編集者にとってはやっぱりグラフィックカードがないのは心配です。
一方でグラフィックカードを搭載していないことによる恩恵もあって、1kg以下の軽量化と11時間のバッテリー駆動が可能となっています。
外出先では軽めのカット編集だけにとどめ、仕上げはデスクトップで実施するといった動画編集作業フローなら問題になることはありません。
どうしてもビデオカードを搭載したノートパソコンが良いと思う方はGeForce RTX 3050 Laptop GPUを搭載したDAIV Z4-I7G50SR-Bを選べば良いでしょう。
また、もう一つDAIV Z4-I7I01SR-Aの欠点を挙げるとすればやはりやや高価なお値段であることです。
一昔前は「BTOパソコン=安価」という印象でしたが、DAIV Z4-I7I01SR-AはMacBookのようなデザインで高級路線のノートパソコンと言っても過言ではありません。
14インチで映像出力端子を3つも備え、本体の液晶モニターを含めて4画面の同時出力が可能、そしてHDR(ハイダイナミックレンジ)映像にも対応するドルビービジョンも搭載しています。
ドルビービジョンと同時に利用できるドルビーアトモスでは、設定次第で立体音響も楽しめるという謎に贅沢な仕様です。
10万円以下の安価なパソコンを探している方にDAIV Z4-I7I01SR-Aをおススメしませんが、WindowsのノートPCでMacbookのような使い心地やデザインと性能を求める方には強くお勧めするモデルとなっています。
DAIV Z4-I7I01SR-Aと他モデルの比較
マウスコンピューターにはDAIV Z4-I7I01SR-Aとよく似た仕様のノートパソコンにDAIV R4-I7G50WT-Aがあります。
DAIV Z4-I7I01SR-Aと同じく14インチのノートパソコンとなっており、さらにグラフィックカードにGeForce RTX 3050 Laptop GPUを搭載しています。
この2モデルを比較してみると、外観はDAIV Z4-I7I01SR-Aのほうが薄型軽量で画面が大きく、DAIV R4-I7G50WT-Aはやや厚みがあります。
一方、DAIV R4-I7G50WT-Aはビデオカード搭載ながらも価格が安いため、14インチで本体のデザインよりもスペックを重視したい方には最適です。
DAIV Z4-I7I01SR-A と DAIV R4-I7G50WT-Aのスペック比較
DAIV Z4-I7I01SR-A | DAIV R4-I7G50WT-A |
CPU:Intel Core i7-1360P | CPU:Intel Core i7-12650H |
メモリ:16GB PC5-38400 DDR5 4800 | メモリ:16GB PC5-38400 DDR5 4800 |
グラフィックス:インテル Iris Xe グラフィックス | グラフィックス:GeForce RTX 3050 / インテル Iris Xe グラフィックス |
ストレージ:M.2 SSD NVMe Gen4 500GB | ストレージ:M.2 SSD NVMe Gen4 500GB |
重量:997g | 重量:1.42kg |
モニター解像度:1,920×1,200 | モニター解像度:1,920×1,080 |
厚さ:16.4mm | 厚さ:19mm |
バッテリー駆動時間:11時間 | バッテリー駆動時間:11.5時間 |
価格:199,800円(税込) | 価格:179,800円(税込) |
※販売価格は2023年12月時点です。変更の可能性があります。
DAIV R4-I7G50WT-Aはグラフィックカードを搭載している分、400gほど重いです。
動画編集用途ならビデオカード搭載のノートPCを選びたいところですが、DAIV Z4-I7I01SR-Aの軽さを一度体験してしまうとやはり捨てがたい。
以降で公開している検証を見て必要な性能を満たしているかぜひ確認してみてください。
以下ではパソコンに詳しくない方向けにもよく分かるよう、DAIV Z4-I7I01SR-Aで構成されているスペックや仕様を詳しく確認してみます。
1DAIV Z4-I7I01SR-AのCPU
DAIV Z4-I7I01SR-AのCPUは第13世代インテルCore i7のモバイル用CPU Core i7-1360Pが採用されています。
第13世代のインテルCPUはパフォーマンスコアとエフィシャントコアの2種類のコアで構成され、それぞれのコアが異なるアーキテクチャとなっています。
Performance-core(パフォーマンスコア) | アーキテクチャ:Golden Cove 特長:強力なシングルスレッド性能 用途:ゲーム・動画編集など負荷の大きいタスク処理 |
Efficient-core(エフィシャントコア) | アーキテクチャ:Grace Mont 特長:マルチスレッド性能を持つ。電力重視 用途:OSのバックグラウンドタスク・ストリーミング配信のエンコード |
第12世代インテルCoreプロセッサーと比べて、シングルスレッド性能は最大で15%、マルチスレッド性能は最大で41%も向上しています。
コア数は12コア、スレッド数は16スレッドで、前モデルに搭載されていたCore i7-1260Pからも大幅に性能向上しています。
PassMarkでCore i7-1360PとCore i7-13700H、Core i7-12650H、Apple Macbook M2(8コア)チップの性能比較をしてみると、Core i7-1360PはApple M2よりもベンチマークスコアでは優れた結果が出ています。
最大TDP値はインテルCPUの中で最も低い28Wで、Core i7-1360Pはワットパフォーマンスに優れたCPUと言えるでしょう。
一方で、シングルスレッド性能を比較してみると、Apple M2が一番高いスコアとなっています。
2DAIV Z4-I7I01SR-Aのベンチマークスコア
DAIV Z4-I7I01SR-Aはグラフィックカード非搭載でCPU内蔵GPUをグラフィック処理に活用します。
内蔵GPUは第11世代インテルCPUから刷新されており、「Iris Xeグラフィックス」の名称でインテル公式サイトでもデザイナー・クリエイター向けの内蔵GPUと大々的に公表しています。
参考情報:インテル® Iris® Xe グラフィックスを体験する|インテル公式
PCMARK10でベンチマークを計測してみると総合スコアは5622、写真編集のスコアは9508、レンダリングスコアは4063、ビデオ編集スコアは6299となっています。
Digital Content Creation:6243
Photo Editing Score:9508
Rendering and Visualization Score:4063
Video Editing Score:6299
DaVinci Resolveのベンチマークソフト「Blackmagic RAW Speed Test」ではCPU・GPUともに6K30Pまで対応でき、画質設定次第で8K25Pにも対応できるようです。
3DAIV Z4-I7I01SR-A のメモリと起動ディスク
DAIV Z4-I7I01SR-Aのメモリは16GBでDDR5規格(PC5-38400)の帯域幅となっています。
Premiere Proの推奨環境においては最小限の環境をクリアしています。
メモリは最大64GBまでアップグレード出来るようになっています。
また、DAIV Z4-I7I01SR-AはPCIe Gen4に対応しており、起動ディスクに高速読書ができるM.2 SSD NVMe Gen4を搭載しています。
CrystalDiskMarkでDAIV Z4-I7I01SR-A搭載のM.2 SSDの読み書き速度を調べてみました。
読み込み速度はシーケンシャルリード(読み)が4,300MB/s、シーケンシャルライト(書き)は1,802MB/sです。
ランダムリードは435MB/sでランダムライトが433MB/sとなりました。
4DAIV Z4-I7I01SR-Aの外観
DAIV Z4-I7I01SR-Aの外観とインターフェースを確認してみます。
インターフェース(接続端子)
DAIV Z4-I7I01SR-Aは右側面の左からThunderbolt 4、USB Type-A端子、そしてHDMI端子と電源ポートが備わっています。
また左側面には左からUSB Type-C、USB Type-A端子、SDカードスロットそしてヘッドホン出力・マイク入力共用端子が一つずつ備わっています。
DAIV Z4-I7I01SR-Aの背面は端子類がまったくないためスッキリとしています。
DAIV Z4-I7I01SR-Aは厚さが約16.4mmです。
液晶モニター
DAIV Z4-I7I01SR-Aの液晶モニターは14インチのWUXGA(1920×1200)解像度でノングレア(非光沢)液晶です。
画面占有率が92%でsRGB比100%の色域を持っています。
DAIVシリーズのディスプレイのベゼル幅はかなり狭く設計されており、DAIV Z4-I7I01SR-Aに至っては僅か7mmです。
USB Type-Cで入力できる液晶ディスプレイを持っている方は、DAIV Z4-I7I01SR-Aから映像を出力してマルチディスプレイ表示ができます。
HDMIケーブルも合わせて使えば、最大4画面の4K映像を一度に表示できるようになっています。
Thunderbolt 4とUSB Type-Cは両方パワーデリバリー対応であるため、ノートパソコン経由でスマホの充電ができるのもメリットの一つと言えます。
チェック!
マウスコンピューター公式サイト: DAIV Z4-I7I01SR-A の購入者レビューを確認する
DOLBY Visionの設定
ちなみにDAIV Z4-I7I01SR-Aの液晶モニターは設定なしでもHDR(ハイダイナミックレンジ)映像で表現できますし、環境に合わせて設定を変更することもできます。
ブライト・ダーク・ビビッドの3つから選ぶことで、視聴環境に合った映像表示ができるようになっています。
リフレッシュレートは60Hzと40Hzの二択なので動画編集には問題ないでしょう。
キーボード
DAIV Z4-I7I01SR-Aのキーボード配列です。テンキーは無し。キーボードデザインはMacBookに似ています。
DAIV Z4-I7I01SR-Aのキーピッチは19mm。キーデザインは角が丸いタイプです。
キーストロークは1.2mm。
バックライトに対応したキーボードです。
インストール済のControl Centerや「Fnキー+F7キー」でライトのオンオフが可能です。
そつがないキーボードと言ったところでしょう。
ACアダプター
DAIV Z4-I7I01SR-AにはACアダプターがもちろん標準で付属しています。
重量はケーブルを含めても232gで、一般的な充電器よりもかなり軽量になっています。
さらに軽量なUSB Type-C用充電器も別売りで手に入ります。
関連情報:USB Power Delivery対応 AC充電器|マウスコンピューター
DAIV Z4-I7I01SR-AのUSB Type-Cはパワーデリバリー対応になっていて、マウスコンピューター純正のUSB Type-C用充電器で電力供給・充電が可能です。
ACアダプターよりもケーブルが短く、持ち歩きやすい形状になっているので合わせて購入するのをおススメします。
Type-C用AC充電器と標準ACアダプターでベンチマークスコアに変化があるか確認してみました。
すると標準ACアダプターのほうがやや高いスコアとなります。
画像・動画編集など負荷が大きい作業をする場合は標準ACアダプターを使用する方が良さそうです。
ちなみに私はUSB Type-C用充電器を購入時に偶然見つけました。
マウスコンピューターではUSB Type-C用充電器単品での販売は実施していないので後で買えません。ご注意ください。
DAIV Z4-I7I01SR-Aのカスタマイズ情報を確認する
DAIV Z4-I7I01SR-A 写真編集向けモデルで検証 -写真編集-
ここではCanon EOR R7で撮影したRAWデータを用いてDAIV Z4-I7I01SR-AでRAW現像を実施します。
Canon EOR R7は有効画素数3250万画素のCMOSセンサーを搭載したミラーレス一眼カメラです。
EOR R7はAPS-Cセンサーながらもフルサイズ並の画質を得られるカメラとして人気があり、最大6960×4640(3:2)の画素で静止画を記録できます。
今回はRAWの最高画質設定で撮影したデータをLightroom Classic CCに読み込んで編集中の快適さを確認してみます。
Lightroom Classic CC でRAW現像をしている様子を動画でまとめましたので参考にご覧ください。
まずはLightroom Classic CCの環境設定です。
環境設定 ⇒ パフォーマンス ⇒ Camera RAWの項目の「グラフィックプロセッサーを使用」を確認します。
標準では自動(Intel Iris Xe Graphics)となっています。
標準のままでもRAW現像はできますが、内蔵GPUも活用して画像処理ができるよう「カスタム」に変更し、「画像処理にGPUを使用」にチェックを入れます。
Intel Iris Xe Graphicsに対応するDAIV Z4-I7I01SR-AではRAW現像(画像編集)時にグラフィックアクセラレーション(GPU支援)を得ることができます。
なお、「書き出しにGPUを使用」はグレーアウトしております。
参考情報:Lightroom Classic ではグラフィックプロセッサーをどのように使用しますか?|Adobeヘルプ
ビデオカードを搭載したノートパソコンであれば、JPEG書き出し時にもGPUの支援を得ることが可能です。
Lightroom Classic CCでCanon EOR R7の撮影データ(100枚)を読み込み、現像モジュールで編集をします。
現像モジュールの各調整ツマミを左右に動かすと、CPU使用率が最大50%程度まで上昇しました。
内蔵GPUは30%~40%前後で推移し、メモリの消費量は16GBのうち14.4GB(92%)となりました。
編集後、100枚のJPEG画像を最高画質で書き出しします。
RAW現像⇒書き出し中のCPU・GPU使用率やメモリ消費量をタスクマネージャーで確認します。
JPEG書き出し中のCPUは69%まで上昇し、GPUの使用率は2%でほとんど動きがありません。
100枚のJPEG書き出しが完了するまでの時間は3分38秒となりました。
DAIV Z4-I7I01SR-AはLightroom Classic CCによるRAW現像中に動きが重くなることは一切なく、比較的早くJPEG書き出しも完了します。
3000万画素を超えるEOS R7のRAWデータも非常に快適にRAW現像できることが分かりました。
DAIV Z4-I7I01SR-Aは写真編集に使うパソコンとして申し分ない性能を持っているでしょう。
DAIV Z4-I7I01SR-Aで動画編集を検証
それではDAIV Z4-I7I01SR-Aで動画編集を検証してみます。
Panasonic LUMIX GH6で撮影したデータを使用します。
FHD120P・FHD60Pで撮影しています。
それぞれの詳しい記録方式は以下になります。
使用した映像データ
✅LUMIX GH6 FHD120P動画編集(MOV LongGOP FHD119.88p 422 10bit 150Mbps HLG)
✅LUMIX GH6 FHD60P動画編集(MOV LongGOP FHD59.94p 422 10bit 100Mbps HLG)
データをすべてCドライブに保存してPremiere Proを使って動画編集をします。
環境設定 ⇒ メディア ⇒「H.264/HEVC ハードウェアによる高速デコーディング」にチェック、「Intel」と「Nvidia」にもチェックが入っていることを確認します。
またPremiere Proのプログラムモニターは常時「フル画質」を設定しています。
また、ACアダプターの有無でそれぞれ対応できる解像度やフレームレートの上限を探ります。
FHD120P 編集 ACアダプターあり
まずはDAIV Z4-I7I01SR-AをACアダプターに接続して運用します。
FHD(1920×1080)120Pの動画編集を実施してみましょう。
120Pは秒間120フレームで撮影する記録方式で、一般的な30Pや60Pのフレームレートよりも動画編集時の負荷は大きくなります。
LUMIX GH6ではMOV LongGOP FHD119.88P 422 10bit 150Mbps HLGで撮影できるので、この映像データを使ってカット編集・テロップ・BGMを挿入し、カラーグレーディングを実施します。
タイムラインに調整レイヤーを追加してLumetri カラーで基本補正、クリエイティブを使ってカラーグレーディングを行います。
再生中のCPU使用率は45%前後を推移し、内蔵GPU(インテル Iris Xe グラフィックス)の使用率は30%前後を推移します。
メモリの消費量は16GBのうち11.3GB(72%)です。
Premiere Proの環境設定ではメモリ容量を11GBまでPremiere Proに割り当てるように設定していますので、上限値まで消費していることになります。
3分2秒のシーケンスをフル画質設定で最初から最後まで再生すると、コマ落ちインジケーターでは2フレームのコマ落ちです。
フルHD120P 422 10bitの1トラックカット編集・カラーグレーディングは非常に快適です。
FHD60P 422 10bit編集 ACアダプターなし
次にDAIV Z4-I7I01SR-AにACアダプターを接続せず、内蔵バッテリーで運用します。
GH6 で撮影したMOV LongGOP FHD59.94p 422 10bit 100Mbps HLGのデータを並べてプレビューしてみます。
再生中のCPU使用率は37%前後を推移し、内蔵GPU(インテル Iris Xeグラフィックス)の使用率は28%前後を推移しています。
メモリ消費量は8.6GB(55%)となります。
フレームレートが60Pのため120Pよりもやや負荷は減るはずですが、バッテリー運用時は電源省エネモードとなるのでCPU・GPUのパフォーマンスが抑えられてプレビュー画面はややカクつきが生じます。
2分51秒のシーケンスを最初から最後まで再生したときに発生したコマ落ちは1122フレームとなりました。
シンプルなカット編集ならできないことはありませんが、カクつきが生じるので少々やりずらいです。
DAIV Z4-I7I01SR-AはACアダプター運用でフルHD120P・60P 422 10bitの動画編集が実現可能です。
FHD60P⇒FHD60P書き出し
次にDAIV Z4-I7I01SR-AとPremiere Proで書き出しテストを行います。
書き出したのはMOV LongGOP FHD59.94p 422 10bit 100Mbps HLGで編集したシーケンスです。
書き出し設定はFHD60Pシーケンス(2分51秒)からH.264のFHD、ターゲットビットレートは10MbpsのVBR 1パス。
ソフトウェアエンコーディングとハードウェアエンコーディングでそれぞれ書き出し時間を計測します。
書き出し時間はそれぞれ以下のようになりました。
FHD60P 書き出し(2分51秒の動画)
ソフトウェアエンコーディング | 3分12秒 |
ハードウェアエンコーディング | 1分17秒 |
書き出し時のCPUやGPUの使用率もチェックしてみました。
ソフトウェアエンコーディングではCPUの使用率が69%前後で安定して推移し、内蔵GPUは22%前後で推移します。
メモリの消費量は11.2GBとなっています。
続いてハードウェアエンコーディングではCPUの使用率が91%前後までやや乱高下しながら推移し、内蔵GPUは62%前後で推移します。
メモリの消費量はソフトウェアエンコーディング時よりもやや上昇して12.5GBとなっています。
書き出し時間はハードウェアエンコーディングの方が速く完了します。
内蔵GPUのハードウェアエンコーディングはグラフィックカード搭載パソコンほどの書き出し時間短縮効果はありませんが、それでもできないよりは全然良いですよね。
DAIV Z4-I7I01SR-AのFHD60P⇒FHD60P書き出しは非常に速く完了します。
なおビデオカード非搭載のDAIV Z4-I7I01SR-Aのようなノートパソコンを使う場合はPowerDirectorのようなプロキシ編集が前提の動画編集ソフトを使うのをお勧めしておきます。
まとめ DAIV Z4-I7I01SR-Aはこんな人におすすめ
DAIV Z4-I7I01SR-Aを使ってみれば、最初はその軽さとデザイン性に驚くはずです。
私はBTOパソコンのノートPCは「性能は良いけど重くて安っぽい」という印象を少なからず持っていました。
しかし、今回リニューアルしたDAIV Z4-I7I01SR-Aはそのようなイメージを完全に払しょくしています。
本体にあるDAIVのロゴもさりげない主張で高級感すら感じられます。もうMacBookと比べても遜色ありません。
頑丈で光沢のあるマグネシウム合金でありながら997gのボディ。
ACアダプターも軽量化されており、両方合わせても1200gほどで収まっています。
また、このサイズでもSDカードスロットがマイクロSDカードではないところも評価できるポイントです。
最近のミラーレス一眼はUSB Type-Cで接続できるカメラが増えているので、ケーブルでデータをやり取りできて便利ですが、やっぱりSDカードスロットはあると便利です。
DAIV Z4-I7I01SR-AはThunderbolt 4とPCIe Gen4×4対応で最新の機能を贅沢に備えているため、決して安いお値段ではありません。
だけど14インチでもクリエイティブ用途で妥協したくない方にとってはとても満足できるスペックを秘めています。
こんな人にオススメ
✅14インチのノートPCでクリエイティブに励みたい方
✅とにかく軽いクリエイターノートを使いたい方
✅起動の速さ、レスポンスの良さを求める方
PCIe Gen4×4対応のM.2 SSDにアップグレードすればOSの起動やデータ移動もサクサク快適です。
DAIV Z4-I7I01SR-Aの能力をフルに発揮して動画編集をしたい方はPCIe Gen4のM.2 SSDをぜひ体感してみてください。
DAIV Z4-I7I01SR-A
CPU:インテル Core i7-1360Pメモリ:32GB PC5-38400
グラフィックス:インテル® Iris Xe グラフィックス
ストレージ:M.2 SSD NVMe Gen4 1TB
液晶モニター:14型 WUXGAノングレア液晶
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