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2017年以降BTO、自作パソコン界隈は大賑わいです。
その理由はAMDからCPU Ryzenシリーズが次々とリリースされているからです。
これまで、パソコンのCPUはintel(インテル)のCore iシリーズが圧倒的なシェアを占めておりました。
しかし2017年以降Core iシリーズを越える性能を持つCPUが誕生したのです。
そのCPUがRyzen(ライゼン)です。
高性能なCPUを搭載する必要がある動画編集にRyzenを搭載パソコンを選択するのは良いのでしょうか?
この件について検証するためにBTOパソコンショップの老舗、マウスコンピューターさんからRyzenパソコンを借りて検証してみましたよ。
AMD最新記事:Ryzen 7搭載デスクトップPC DAIV A7レビュー 4K動画編集も快適です。
目次
この動画で動画編集向けパソコンの失敗しない選び方を解説したので、ぜひ視聴してみて下さい。
intel Core i7とAMD RYZENはどう違うの?
ご存知マウスコンピューターさんは動画編集用パソコン・ゲーム用パソコンと用途に合わせてカスタマイズされたBTOパソコンを販売しています。
マウスコンピューターさんのネットショップでも細かいカスタマイズを受け付けてもらえるから非常に便利。
中でも動画編集用パソコンはクリエイターパソコンと呼ばれており、DAIV(ダイブ)というシリーズ名で上は30万円以上から12万円程度まで用意されています。
参考:マウスコンピューターのクリエイターパソコン DAIV(ダイブ)
現時点(2019年8月)ではDAIVシリーズにRyzen搭載のPCが用意されていないそうで、今回はRyzen搭載のゲーム用パソコンをお借りすることができました。
こちらのパソコンになります。
この記事で検証したRyzen7搭載パソコンの最新モデル(仕様が若干異なります)

実はつい最近、マウスコンピューターのショップで動画編集用パソコンを購入するべくお見積りしてもらいました。
CPUはCore i7で設定し、価格はこれよりもうんと高いのですが、CPUの性能はRyzen7とほぼ同等となっております。
つまりRyzenはコストパフォーマンスが非常に優れているということになります。
ここでRyzen搭載PCを紹介する前に、CPUについてあまり詳しくない方のためにCore iシリーズのCPUについて解説しておきましょう。
現在intelのCPU、Core-iシリーズは第9世代となっており、現在進行形でバージョンアップしています。
世代 | 呼び名 |
第1世代 | Nehalem(ネハレム) |
第2世代 | Sandy Bridge(サンディブリッジ) |
第3世代 | Ivy Bridge(アイビィブリッジ) |
第4世代 | Haswell(ハズウェル) |
第5世代 | Broadwell(ブロードウェル) |
第6世代 | Skylake(スカイレーク) |
第7世代 | Kaby Lake(ケイビーレーク) |
第8世代 | Coffee Lake(コーヒーレイク) |
第9世代 | Coffee Lake Refresh-S(コーヒーレイク リフレッシュ-S) |
なので同じCore-i7という呼び名のCPUでも世代によって中身と性能はかなり違います。
自分のパソコンのCPUが何世代のものか確認したい場合、例えばi7-○○○○の後に続く型番で判断します。
例えばCore i7-9700Kとなると、9700という数値の先頭が9であることから第9世代であるという可能性が高いです。
しかし、一概にそうとは言えない場合もあります。
例えば私が使用しているパソコンはCore i7-4960X なのですが、Wikipediaで調べてみると第4世代のハズウェルではなく、第3世代のアイビィブリッジ 6コアモデルであることが分かりました。
参考:IntelR Core i7-4960X Processor Extreme Edition
CPUの性能はかなりざっくりな話ですが、コア数が多いほど性能とお値段が上がります。
また、世代が新しくなる毎に5%程性能アップするようです。
お値段の相場は一般的なCore i7 8コアモデルで、3~4万円前後(2019年8月時点)。
その中でもCore i7-9700KがBTOパソコンデスクトップの主流モデルとなっており、ノートパソコンはCore i7-9750Hが主流です。
動画編集はCPUに大きな負担をかけますので、高性能なCPUが必要になります。
今後4K動画の編集をするなら、6コア以上のCPUを選ぶのが望ましいと言えるでしょう。
ここで話を戻します。
AMD Ryzenの発売で大騒ぎになっている理由の一つに「コストパフォーマンス」という点が挙げられます。
CPUの相場で考えると AMD Ryzenシリーズは決して安いCPUではありませんが、Ryzenと同程度の性能をCore i7で選んでみるとRyzenよりもかなりお値段が高くなります。
参考:第3世代Ryzenが驚異的性能でIntelを圧倒。|PC Watch
動画編集やゲームで使うパソコンはCPU以外にもグラフィックボードやCPUクーラー、SSD、メモリーなどにも予算を見込まなければいけません。
なので、コストパフォーマンスが高いCPUがあるなら、他のパーツに予算を回せる分有利になります。
こちらはマウスコンピューターからお借りしたRyzen7搭載のゲームパソコン NEXTGEAR-MICRO am540PA1〔Windows10搭載〕のスペック表になります。
CPUは8コア16スレッド、グラフィックスボードはNVIDIA GeForce1080/8GB。
(2017年8月時点。変更される場合があります。)
2017年8月時点でマウスコンピューターが販売するAMD Ryzen7搭載のゲームパソコンでは最高スペックのようです。
一見高いパソコンだと思えるかもしれませんが、搭載されている性能やパーツを見るとかなりお買い得な価格設定です。これもRyzen7のおかげでしょう。
この記事で検証したRyzen7搭載パソコンの最新モデル(仕様が若干異なります)

高性能なパソコンが低価格で買えるということで、クリエイターが嬉しい悲鳴を上げているのも無理はありません。
では肝心の性能・使い心地はどうなのでしょうか? マウスコンピューターさんからお借りしたパソコンで検証していきますね。
マウスコンピューターさんからAMD RYZEN搭載パソコンを借りてみたよ
マウスコンピューターさんから届きました!G-Tuneです。
G-Tuneはマウスコンピューターのゲームパソコンシリーズです。
箱の中にはパソコン本体が入っています。重さやサイズは普通のデスクトップパソコンと変わりません。
まだビニールも付いているので新品かもしれません。カッコいい。
これがG-Tune AMD Ryzen搭載モデルのボディになります。
おー。Ryzenのシールが貼ってあります。
ちなみにRyzenにはRyzen3、Ryzen5、Ryzen7があり、intel Core i7の対抗馬として位置付けられているモデルがRyzen 7です。
前方にはUSB端子が3個。うちUSB3.0が1個。あとマイク端子とオーディオ端子です。
パソコンケースのディスクスロット(光学ドライブ)を搭載する箇所は前から簡単に開くようになっています。
今回お借りしたパソコンには光学ドライブは搭載されていません。
では後ろを見ていきましょう。
裏側のUSB端子は色分けされており6本ありますね。なかにHDMI端子もあります。
ディスプレイポート端子が4本とDVI端子が一つです。
ゲーム専用ディスプレイや映像編集用のディスプレイを使用する場合はディスプレイポート端子を使ってデジタルケーブルで接続します。
2画面(マルチディスプレイ)で出力する場合は複数必要ですね。4つあれば十分です。
さてここからが本番です。パソコンの中を開けてみましょう。
レンタル品なのでちょっとだけ拝見。マウスコンピューターさんスイマセン。
じゃーん。
さすがハイエンドゲームパソコン。中心にグラフィックボード GeForce1080が鎮座しています。存在感ありますね。大きい(;’∀’)
メモリは16GB。8GBメモリー2枚挿しです。DDR4規格ですね。
AMDの刻印がされたCPUクーラー。この下にRyzen7が…
っとここまで。これ以上は壊しかねませんので外観のみの写真とさせていただきます。
この他には2TB(7200rpm/6Gbps対応)のHDD。
240GBのSSDを一基搭載しています。
それでは早速パソコンにつなげていきましょう。
このために用意しましたデジタルケーブルです。これをパソコンのディスプレイポート、EIZOのディスプレイに接続します。
準備完了!電源をつけてみましょう。きたっ!
うおっ!なんか光った! パソコンの横側からCPUファンのライトが見えています。AMDだって。カッコイイ。
無事に電源がつきました。やった!ってそりゃつきますよね。
では早速、AMD搭載パソコンで動画編集をやるとどのぐらい快適なのか調べてみますね。
続きはコチラ⇒AMD RYZENのゲーム用PCを動画編集で使えるか検証してみた
AMD RYZENのコストパフォーマンスが高い理由
これ、あとでわかったことなんですがRYZENにはGPUチップが搭載されていません。
GPUはCPUに内蔵する画像処理用のチップです。
Core i7の多くにGPUが内蔵しているのを考えると、AMD RYZENが割安になっている理由とも言えますね。
ただ、動画編集やゲーム用のパソコンには普通グラフィックボードを搭載することが当たり前になっているので、内蔵GPUでなくてもそれほど問題にはなりません。
ちなみに私が現在使用しているCore i7-4960XもGPUは内蔵していないモデルでした。
マウスコンピューターさんからAMD RYZEN搭載パソコンを借りてみたよ まとめ
こんな感じ。
コストパフォーマンスと安定性の高さで大評判のAMD Ryzen。
動画編集でも問題なく使えるなら、グラフィックボードのランクを上げることでさらに性能アップが見込めそうです。
それでは動画編集で検証してみましょう。
続きはコチラ⇒AMD RYZENのゲーム用PCを動画編集で使えるか検証してみた
この記事で検証したRyzen7搭載パソコンの最新モデル(仕様が若干異なります)
