※2024年12月に更新しました。また本ページにはプロモーションが含まれています。
GeForce RTX 3080 Tiが2021年6月に発売しました。
ビデオメモリ12GBのハイエンドビデオカードで、販売価格は単体で18万円から25万円となっています。
パソコンで動画編集を行う場合、RTX 3080 Tiはどのくらいの活躍をしてくれるのでしょうか?
ここでは
この記事で解説するコト
RTX 3080 Tiの仕様
RTX 3080 TiとRTX 3080のスペック比較
RTX 3080 Tiはどんな人にオススメか?
RTX 3080 Tiを主に動画編集で使う場合のメリット・デメリットなどを考察します。
目次
GeForce RTX 3080 Tiの主な仕様
まずはGeForce RTX 3080 Tiの主な仕様から見ていきましょう。
GeForce RTX 3080 Ti | |
アーキテクチャー | Ampere |
CUDAコア数 | 10240 |
定格クロック数 / ブースト時 | 1.37GHz / 1.67GHz |
メモリタイプ | GDDR6X |
メモリ容量 | 12GB |
TDP | 350W |
最大デジタル解像度 | 7680×4320(8K) |
マルチモニター最大接続数 | 4 |
販売価格(2023年1月調べ) | 11.8~24.2万円 |
RTX 3080 Tiは2021年の6月に発売されたNVIDIA製のグラフィックボードです。
RTX 30シリーズにおけるハイエンドモデルの1つで、ベンチマークスコアではRTX 3090 TiとRTX 3090の間に位置するモデルです。
ハイエンドモデルということでスペックも非常に高くまとまっており、動画編集でも高速な処理が期待できます。
たとえばCUDAコア数は10240となっていて、これは上位モデルであるRTX 3090の10496と大差ありません。
RTコアには第2世代を80基、Tensorコアには第3世代を320基仕様しており、これは前世代モデルのRTX 2080 Tiと比較して大幅なパワーアップです。
メモリ容量も12GBに増加し、動画編集をするなら十分な容量になっているのがわかります。
また、AV1コーデックに対応しているため、8K映像のエンコードやデコードも可能になっています。
高画質な動画にもしっかり対応できるため、動画編集の幅がさらに広がりそうです。
スペックも高いことから特にレンダリングやエンコードにかかる時間が短縮でき、RTX 3080 Tiのような高性能なグラフィックボードがあるかどうかで動画編集の時間は大きく変わります。
動画編集に求められるスペックは満たしていますので、動画編集をしている人にとってはとても頼りになる存在となるでしょう。
RTX 3080 TiとRTX 3080との比較
RTX 3080 Tiと同じ3080を冠したモデルとしてRTX 3080がありますが、動画編集においてはどのような違いが見られるのでしょうか?
RTX 3080 10GB | RTX 3080 12GB | RTX 3080 Ti |
GPUコア:GA102 | GPUコア:GA102 | GPUコア:GA102 |
CUDAコア数:8704 | CUDAコア数:8960 | CUDAコア数:10240 |
RTコア数:第2世代 68基 Tensorコア数:第3世代 272基 |
RTコア数:第2世代 70基 Tensorコア数:第3世代 280基 |
RTコア数:第2世代 80基 Tensorコア数:第3世代 320基 |
定格クロック:1.44GHz ブーストクロック:1.71GHz |
定格クロック:1.26GHz ブーストクロック:1.71GHz |
定格クロック:1.37GHz ブーストクロック:1.67GHz |
メモリタイプ:GDDR6X | メモリタイプ:GDDR6X | メモリタイプ:GDDR6X |
メモリ容量:10GB | メモリ容量:12GB | メモリ容量:12GB |
メモリスピード:19Gbps | メモリスピード:19Gbps | メモリスピード:19Gbps |
メモリバス幅:760GB/s | メモリバス幅:912GB/s | メモリバス幅:912GB/s |
TDP:320W | TDP:350W | TDP:350W |
この2つのモデルは本当に似ている部分が多いため、細かな違いをしっかり把握することが大切です。
またRTX 3080は2022年1月にビデオメモリー12GB版も発売されているのも紛らわしい点です。
たとえばGPUコアは両者ともGA102を採用していて違いはありません。
このほか、メモリスピード(メモリ転送レート)も共に19Gbpsと同じですし、メモリタイプもGDDR6Xと同じです。
こうした部分を見るとまったく同じスペックなわけですが、もちろん違いも見られます。
CUDAコア数で比較するとRTX 3080 Tiは10240ですが、RTX 3080は10GB版で8704、12GB版で8960となっています。
この部分は数値がぐっと増えており、より高性能になっていることがわかります。
メモリバスの帯域幅もRTX 3080の760GB/sからRTX 3080 Tiは912GB/sとなっており、メモリ周りは性能が向上しています。
RTX 3080 Tiはどちらかと言うと最上位モデルであるRTX 3090に近い性能を有しており、RTX 3080と比較した場合大きな優位性が見られます。
動画編集でもRTX 3080 Tiの方がより高速な処理を期待できると言えるでしょう。
RTX 3080では少し物足りない、そんな時はRTX 3080 Tiが活躍してくれそうです。
RTX3080 Tiはどんな人にオススメか?
RTX 3080 Tiの仕様など見てきましたが、具体的にどんな人にオススメなグラフィックボードなのでしょうか?
ここからは動画編集することを踏まえたうえで、RTX 3080 Tiがどんな人にオススメなのかを見ていきます。
先程も触れたようにRTX 3080 TiはRTX 3090とRTX 3080の間に位置するモデルです。
RTX30シリーズの最上位モデルの1つと言うことができ、かなりの性能を持っています。
RTX 3090とほぼ同等の性能であり、動画編集をしていてなにか不満を感じるようなことはほとんどなくなるでしょう。
特にエンコードやレンダリングの処理速度は向上が期待できますので、編集時の待ち時間をより短縮したいという人にはオススメです。
動画編集においてエンコードやレンダリングは時間のかかる作業で、短縮したいと考える人も多いはずです。
特に高画質で動画の時間も長いとなればエンコード作業は長時間化します。
そんなエンコードをより短時間で終わらせられるようになるのは大きなメリットでしょう。
また、十分な性能を持っていることから3DCGやVR制作まで幅広いプロの映像制作者にオススメできるのも特徴です。
プロのハイレベルな動画編集はもちろん、一般的な動画編集までなんでもこなしてくれますので、RTX 3080 Tiがあればおおよそのことは出来てしまいます。
販売価格比較
RTX 3090 Ti | 30.4~41.4万円 |
RTX 3080 Ti | 11.8~24.2万円 |
RTX 3090 | 21.5~30.6万円 |
RTX 3080 | 8.9~20.1万円 |
価格コム調べ(2023.1月時点)
RTX 3080 Tiの販売価格は20万円前後となっており、RTX 3080と大きく変わらず、RTX 3090またはRTX 3090 Tiよりは安価といったところ。
RTX 3090だとコストの面で少し厳しいなんていうケースでもRTX 3080 Tiは有利でしょう。
とはいえ一般的な動画編集向けパソコン1台分の値段と変わらないので、慎重に選びたいところです。
BTOパソコンショップのクリエイター向けパソコンなら、RTX 3080 Ti搭載でも自作で組むより買い求めやすいパソコンが手に入るのでオススメです。
RTX 3080~搭載 動画編集にオススメのパソコン3選
マウスコンピューターのハイエンドビデオカード搭載動画編集向けパソコン
DAIV FX-I7G8S
CPU:Core i7-14700KFグラフィックス:GeForce RTX 4080 SUPER 16GB
メモリ:32GB PC5-38400
ストレージ:M.2 SSD NVMe Gen4 2TB
474800円(税込)
レノボのハイエンドビデオカード搭載動画編集向けパソコン
Lenovo Legion T5 26IRX9
CPU:Core i9-14900HXグラフィックス:GeForce RTX 4060 8GB
メモリ:32GB PC5-38400
ストレージ:M.2 SSD NVMe Gen4 1TB
238150円(税込)
ドスパラのハイエンドビデオカード搭載動画編集用パソコン
GALLERIA XA7C-R48S
CPU:Core i7-14700Fグラフィックス:GeForce RTX 4080 SUPER 16GB
メモリ:32GB PC4-25600
ストレージ:M.2 SSD NVMe 1TB
430980円(税込)
※1月11日時点の価格です。最新の価格は公式ページをご確認下さい