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第12世代Core i7-12700Kは
動画編集でどのぐらい快適?
インテルのCPU 第12世代コアシリーズ(Alder Lake)を搭載したパソコンは動画編集でどの程度の威力を発揮するのでしょうか?
ここ数年でApple M1やAMD Ryzenシリーズに後れをとってきたように思えるインテル CPUが第12世代の更新でついに完全復活したとのことです。(インテル談)
インテルからMacやAMD CPU搭載パソコンに乗り換えようか迷っている動画編集者さんは気になって仕方がありませんよね。
そこでCore i7-12700Kをいち早く搭載したマウスコンピューターのゲーミングパソコン G-Tune EN-Zをお借りして動画編集の検証をしてみることにしました。
結論を先に言うとベンチマークで驚きのスコアを叩き出したとおりの性能を持っており、動画編集では抜群の威力を発揮してくれます。
ここではCore i7-12700KのスペックとG-Tune EN-Z の動画編集検証レポートをまとめ、解説しています。
これから本格的な動画編集パソコンを購入しようと検討している方はぜひご参考までにお読みください!
G-Tune EN-Z
CPU:インテル Core i7-12700K
メモリ:16GB PC4-25600
グラフィックス:GeForce RTX 3060
ストレージ:NVMe M.2 SSD 512GB + HDD 2TB
284,900円(税込)
目次
G-Tune EN-Zを使ってみた感想
G-Tune EN-Zは4K120Pの高フレームレートな動画でも非常に快適に編集できるパソコンです。
付け加えてATXのマザーボードながらもプロ仕様のフルタワー(E-ATX)デスクトップかと思わせる拡張性能を持っています。
ビデオカードで採用されているGeForce RTX 3060は現在も価格は下落しておらず、単品価格で7~8万円前後です。
お値段はちょっと高く見えるかもしれませんが、この構成でパーツを集めて自作すると5~10万円ぐらいは余計にかかるでしょう。
ゲーム用途・動画編集用途のどちらの目的でも十分満足できるので、パソコンの買い替えを検討しているゲーマー・クリエイターさんには在庫があるうちに買うのをおススメしておきます。
G-Tune EN-Zの仕様
メーカー/ブランド | マウスコンピューター / G-Tune |
OS | Windows 11 |
CPU | インテル Core i7-12700K 12 Cores (8 P-cores 4 E-cores)コア / 20スレッド / 3.60GHz(P-cores) 2.70GHz(E-cores) / TB時最大5.00GHz(P-cores) 3.80GHz(E-cores) / 25MBスマートキャッシュ |
CPUクーラー | 水冷CPUクーラー |
グラフィックス | GeForce RTX 3060 |
メモリ | 16GB 8GB×2/デュアルチャネル PC4-25600(DDR4-3200) |
ストレージ | M.2 SSD NVMe 512GB HDD 2TB |
マザーボード | インテル Z690 |
電源 | 700W 【80PLUS GOLD】 |
重量 | 12.7kg |
販売価格(2022.1.23調べ) | 284,900円(税込) |
CPUはインテルのCore i7-12700Kで最新のCPUを搭載しつつメモリは16GB、起動ディスクに512GBのM.2 SSDと保存用ディスクに2TBのハードディスクが備わっています。
ビデオカードのGeForce RTX 3060は2ファン仕様のオリジナルファンモデルでマウスコンピューター G-TuneのATXケースに収納されたミドルエンドパソコンとなっています。
Z690のチップセットに従来のDDR4規格メモリと700Wの電源ユニットで、高解像度の映像制作でも十分使える上に価格を抑えた仕様です。
この値段で水冷CPUクーラーを装備してくれているのも魅力的ですね。
Core i7-12700Kの消費電力は最小125Wから最大190Wとかなり高めになっており、気になる熱上昇を解決するための措置と考えられます。
Core i7-12700Kの仕様と評判
Core i7-12700Kの特徴はパフォーマンスコアとエフィシャントコアの併用です。
これまでのインテルCPUはコア数を確認すると、スレッド数は単純にコア数の倍の値となっておりました。
Core i7-12700Kは12コアのうち8つがパフォーマンスコアで4つがエフィシャントコアです。
スレッド数は20スレッド。
第12世代コアシリーズのスレッド数はパフォーマンスコア数の2倍の数値 + エフィシャントコア数の1倍の数値と考えば良いです。
第12世代コアシリーズ 「Alder Lake」は高性能コアと省電力コアを両立した設計で、第11世代コアシリーズの電力消費と放熱量を改善する措置となった模様です。
1コア1スレッドの第9世代インテルCoreシリーズ期にAMD Ryzen 3XXX番台に性能面で追い抜かれ、第10・第11世代で焦ってコア数スレッド数を増やす方針に戻したけど、発熱量がハンパなくて顧客を逃したインテルの苦肉の策とも勘ぐってしまいます。
第12世代コアシリーズは電力効率改善のおかげで性能はぶっちぎりに向上。
CES 2022の発表では「もう二度とあいつらに俺様の前は走らせねーぜ」とも言わんばかりの比較資料で物議を醸していたほどです。
私のような零細フリーランスの動画編集者はその都度性能の良いCPUにひょいひょい乗り換えれば良いですが、ソフトウェアや周辺機器の兼ね合いで気軽に乗り換えられないインテルCPUユーザーの方にとってはかなり嬉しい発表でしょう。
今後も第12世代インテルCoreシリーズ搭載パソコンがどんどん登場する予定で、マウスコンピューターでは先だってゲーミングPCブランド G-Tuneで第12世代インテルCPU搭載モデルを発売しています。
関連情報:インテル第12世代プロセッサー搭載デスクトップPC おすすめモデル|マウスコンピューター通販サイト
どの製品も水冷CPUクーラーを搭載しているところを見ると、最大パフォーマンス時は空冷のクーラーでは対応できないのかもしれません。
各パソコンショップの店員さんの間では第12世代インテルCoreシリーズの評判は上々です。
Intel完全復活の年だったのではないでしょうか、久々に強いIntelが帰ってきましたね。コンシューマーで最高性能は依然Ryzen 9 5950Xだと思いますが、コストやゲーミング性能を考えるとAlder Lake世代のCPUはかなり強いですからね。
CPUクーラーを搭載することでAMD・Appleを性能+コスト面で大きく追い抜くことができるとのことです。
そこでPassMarkでCore i7-12700Kと競合CPUのベンチマークを比較してみると、前世代のCore i7-11700Kから30%近い性能アップを実現しています。
Apple M1 Pro・Max(10コアモデル)、Ryzen 7 5800X(8コア16スレッド)を大きく引き離しているのも分かります。
シングルスレッド性能を見ると、総合的なベンチマーク差ほど大きくありませんが、競合他社のCPUよりも優れたスコアを出しており大きな期待を持てます。
Ryzen 7 5800Xの発売が2020年10月で1年以上の開きがあるため、今後AMD Ryzenシリーズとの差がどうなるかが注目です。
G-Tune EN-Zのベンチマーク
早速G-Tune EN-Zの性能確認のためにベンチマークソフトでスコアを計測してみます。
G-Tune EN-Zは電源オンでG-Tuneの文字が浮かび上がりシンプルながらもカッコイイPCケースです。
PCMARK10のスコアは総合で8586pt。その他のスコアは以下のようになりました。
Photo Editing Score:15144
Rendering and Visualization Score :17937
Video Editing Score:7888
第11世代 Core i7-11700 + RTX 3060が総合スコアで7300ちょっとであったことを考えると、第12世代CPUで1000ポイント以上の性能アップ!
関連情報:Core i7-11700搭載 DAIV Z9-MVPRのベンチマークスコア
にわかに信じられない数値を叩き出しました。むおお。
CrystalDiskMarkによるストレージの読み書き速度はSSDがシーケンシャルリード 3563MB/s シーケンシャルライト2897MB/s、ランダムリード889K、ランダムライトが777Kです。
ここ最近の部材が枯渇している状況にもかかわらず、かなり性能の良いM.2 SSDが搭載されています。
マウスコンピューターも気合い入ってますね!
そろそろSSDにおいては半導体不足の余波が緩和傾向にあるのかもしれません。
G-Tune EN-Zのディスクはゲーム・動画編集用途で使うのに十分すぎる性能を持っています。
G-Tune EN-Zの外観
G-Tune EN-ZはATXケースが採用されており、フロント中央部分にG-Tuneのロゴがあります。
角は丸みを帯びたデザインとなっており、上部には細かくスリットがあります。PC内部の冷却効果があるのかもしれません。
背面には各種端子が揃い、USB3.0 (5Gbps)の端子が4つ・USB2.0の端子が2つ、LAN(2.5GBASE-T/1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T対応)端子が並んでいます。
フラットな背面は全域に排気口があり、十分な冷却性能があります。
電源ユニットが上側に備わっているのが特徴的です。
GeForce RTX 3060に配備された映像出力端子はHDMIが一つ、DisplayPortが3つで合計4つです。
写真右のように伸縮可能なHDMIケーブルがあり、ビデオカードのHDMI端子に接続します。
ケース上部にはUSB3.0が4つとヘッドホン出力とマイク入力端子があります。
背面のHDMIケーブルをビデオカードのHDMI端子に接続することでケース上部のHDMIからVRヘッドセットへ映像出力ができるようになります。
VRゲームをする方には最適なPCケースです。さすがG-Tune。
背面のHDMIを差し込んだままにしておけば、フロント部分のHDMI端子を常に運用できます。
デスクトップでVRヘッドセットを抜き差しするのに背面のHDMI端子へアプローチするような手間はかかりません。
G-Tune EN-Zのケース側面のフタはねじ止め式で開くと水冷クーラー用のラジエーターが横向きに設置されているのが分かります。
水冷クーラーなので内部はスッキリとしており、カスタマイズ(メモリやSSDの追加)しやすくなっているのが魅力です。
見たところMSIのZ690マザーボードが採用されていますね。
メモリは16GBで8GB DDR4-3200が2枚挿し込まれています。
水冷ヘッダーのそばにはM.2 SSDのスロットがあり、ヒートシンクも装備されています。
水冷クーラーのラジエーターにはファンが2基備わっています。
PCケース底面から吸気、PCケース側面と背面で排気するエアフローになっています。
ケース上部には電源ユニットがあり、背面のファンは1基です。
水冷クーラーのラジエーター上部にはHDDを搭載できるシャドウベイがあります。
3.5インチのシャドウベイが2つで、2TBのHDDが1台標準装備。
3.5インチHDDはあと1台の追加が可能です。
PCケース右側面を開くと電源ケーブルが整然と収納されています。
また2.5インチのシャドウベイが3つ用意されているので、2.5インチのSATA SSDをネジで固定して最大3台追加可能です。
G-Tune EN-ZはゲーミングPCではありますが、抜群の拡張性能で動画編集者が使うにも十分満足できる機能性を備えています。
HDDを追加する際はこちら側のフタを開いてSATAと電源のケーブルを差し込みます。
これならパソコンに詳しくない方でも簡単にHDDの追加ができますね。
動画編集やゲームには重要性の高いビデオカードはGeForce RTX 3060で大型の2ファンを備えたオリジナルファンモデルが採用されています。
RTX 3060はNVIDIA GeForce RTXシリーズのミドルクラスのグラフィックカードで、2021年は半導体の枯渇で一時供給が止まり価格が高騰しました。
G-Tune EN-Zを検証している時点ではGeForce RTX 3060 オリジナルファンモデルの販売価格は7万円前半から8万円後半となっています。
ビデオメモリ12GBでCUDAコア数3584基、8Kのビデオ編集にも対応できる性能を持っています。
またNVIDIA Encoder (NVENC) で高画質なライブ配信も出来ます。
この仕様とスペックならG-Tune EN-Zの価格設定は妥当なお値段と言えます。
G-Tune EN-Zの動画編集性能をチェック
それではG-Tune EN-Zで4K動画編集を検証してみます。
3種類のカメラで収録した撮影データを使います。
使用した映像データ
✅SONY α7SⅢ:4K120P 4:2:2 10bit(XAVC S / XAVC HS)
✅LUMIX GH5II:4K30P ALL-I 4:2:2 10bit
✅BMPCC 6K Pro:Blackmagic RAW 6K30P Q5 4:2:2 12bit
まずはPremiere Proで動画編集を実施してみます。
プログラムモニターの画質設定は常に「フル画質」で検証しています。
また、Premiere Proの環境設定では「ハードウェアによる高速デコーディング」で「Intel」と「Nvidia」に両方チェックしています。
G-Tune EN-ZのOSはWindows 11です。
Windows 11の場合、Adobe Premiere Proを起動するとシステムの互換性レポートでビデオドライバーのアップデートを要求されることがあります。
同じウィンドウが表示されたら速やかにドライバーのアップデートを行います。
NVIDIAのドライバーは公式サイトからダウンロード可能です。
パソコンに搭載しているビデオカード(G-Tune EN-ZはRTX 3060)を選び、Studioドライバーを選びます。
RTXシリーズは、Studioドライバーをインストールすることで422 10bitの映像処理が可能になります。
BTOパソコンや自作パソコンではビデオドライバーが最新ではない場合もあるので必ず更新するようにしておきましょう。
Premiere Pro 4K120Pカット編集
SONY α7SⅢの撮影素材
まず最初にG-Tune EN-Zにα7SⅢ の撮影データ(4K120P 4:2:2 10bit XAVC S)を使ってカット編集・テロップ・BGMを挿入してみます。
Core i7は第11世代のCore i7-11700の時点で4K30P・4K60Pに対応できていたのでCore i7-12700Kは4K30P・4K60Pは余裕でしょう。
なので4K120Pでどのぐらい対応できるのかを確認してみます。
SONY α7SⅢではXAVC SとXAVC HSの記録方式で4K120Pの撮影が可能です。
まずはパソコンへの負荷が少ないXAVC Sの4K120Pでカット編集・カラーグレーディングを行います。
編集をしたシーケンスを再生中のCPU使用率は60~70%前後を推移し、GeForce RTX 3060の使用率は40%前後を推移します。
再生は滑らかです。
1トラックの動画に字幕とBGMを追加してカット編集を実施した場合の再生中のコマ落ちをPremiere Proのコマ落ちインジケーターで確認しました。
20秒のシーケンスを最初から最後まで再生するときに発生するフレーム落ちは12フレームとなりました。
α7SⅢの4K120P 4:2:2 10bitデータは快適に編集可能です。G-Tune EN-Zスゴイぞ!
次に同じカメラで撮影出来る4K120P 4:2:2 10bit XAVC HSで検証してみます。
XAVC HS 4KはHDR対応テレビで視聴用の映像で広色域のBT.2020カラースペースをカバーしています。
HDR対応のテレビで見るとダイナミックレンジの広い階調性に富んだ映像を見れるメリットがありますが、動画編集するには相当性能の良いパソコンが必要です。
Core i7-12700K搭載のG-Tune EN-Zでははたして快適に編集できるのでしょうか?
XAVC HSで記録した4K120P(422 10bit)データをPremiereでカット編集し、字幕・BGM挿入して再生してみます。
再生中のCPU使用率は85%前後で推移し、時々100%まで上昇しています。
GeForce RTX 3060の使用率はXAVC Sの時よりもやや低下し30%前後で推移します。
CPU使用率が上昇しただけあって、コマ落ちはやや増加します。
1分35秒のシーケンスを最初から最後までプレビューしたときのコマ落ちは476フレームとなりました。
時々カクつくことはありますが、やってやれないことはないという印象です。
4K120P 4:2:2 10bitの1トラック編集ならG-Tune EN-Zの性能で対応できそうです。
参考情報:α7SⅢ 4K 4:2:2 10bit撮影で知っておきたいこと まとめ
LUMIX GH5IIの撮影素材
次はLUMIX GH5IIの4K30P 4:2:2 10bit All Intraで動画編集してみます。
LUMIX GH5IIの最高画質設定ではありますが、α7SIIIの結果から4K30Pは余裕であるのが予想できます。
CPU使用率は18%前後を推移し、GeForce RTX 3060の使用率は26%前後で推移します。
コマ落ちフレームは46秒のシーケンスを再生して0フレームとなりました。
G-Tune EN-ZによるLUMIX GH5IIの4K30P 10bit映像データの1トラック編集は余裕です。
4K⇒4K書き出し(Premiere Pro)
次にG-Tune EN-ZとPremiere Proで書き出しテストを行います。
書き出したのはα7SIIIの素材(4K120P 4:2:2 10bit XAVC HS)の映像素材を乗せたシーケンスです。
書き出し設定は4Kシーケンス(1分35秒)からH.264の4K(UHD 3840×2160)、ターゲットビットレートは30MbpsのVBR 1パス。
ハードウェアエンコーディングとソフトウェアエンコーディングでそれぞれ書き出し時間を計測します。
書き出し時間はそれぞれ以下のようになりました。
4K書き出し(1分35秒の動画)
ソフトウェアエンコーディング | 2分09秒 |
ハードウェアエンコーディング | 1分15秒 |
書き出し時のCPUやGPUの使用率もチェックしてみました。
ソフトウェアエンコーディング・ハードウェアエンコーディング両方でCPUの使用率が100%になったのが注目です。
GeForce RTX 3060の使用率はソフトウェアエンコーディングの場合30%前後で推移し、ハードウェアエンコーディングの場合70%前後まで上昇します。
書き出し時間はハードウェアエンコーディングの方が速く完了しますが、短い尺の動画ならその差は大きくありません。
エフェクトを多用したり複雑な編集を行った場合は、書き出し時間がさらに延長されると思いますが、十分な速度で書き出しが可能です。
DaVinci Resolve Studio 17 6K30P BRAW カット編集
次にBMPCC 6K Proで撮影したBlackmagic RAW 6K30P Q5の素材を使って編集してみます。
Blackmagic RAW Speed Testでは8K30Pまで対応できるという結果が出ていましたね。
Blackmagic RAW 6K30P Q5でカット編集・字幕・BGM追加でプレビューしているときのCPUの使用率は30%前後を推移し、GeForce RTX 3060の使用率は40%前後を推移します。
検証前に測定したベンチマークの通り、6K30PのBlackmagic RAWなら問題なく動画編集できそうです。
G-Tune EN-Zのメリット・デメリット
G-Tune EN-Zがとても性能が良いパソコンであることはよく分かりましたが、発売されて間もないCPUを採用していることもあるので割高感はあります。
またCore i7-12700KはDDR5・DDR4の両方のメモリ規格にも対応していますが、マザーボードはどちらか一方となりG-Tune EN-Zは従来のDDR4メモリです。
両方対応できるマザーボードや変換アダプターは存在せず、DDR5メモリを使いたい場合はマザーボードを交換する必要があります。
参考情報:第12世代CoreにはDDR4とDDR5どっちがいい? GIGABYTEマザー「Z690 UD」で検証
現在のところDDR5メモリの供給は部品不足で進んでおらず、しばらくの間はDDR4メモリを使うことになるでしょう。
Core i7-12700Kの性能をフルに発揮するパソコンを求めるなら、DDR5メモリが潤沢に供給されるようになってからでも遅くはないかもしれません。
(いつになるのか分かりませんが…)
一方でG-Tune EN-ZのマザーボードはM.2 SSD NVMe Gen4に対応し、M.2 SSDのスロットが2つあるため高速&大容量の起動ディスクと保存ディスクを装備できます。
Premiere ProやAfter Effectsの環境設定でランダムリードの速いM.2 SSDへキャッシュを保存するように設定すれば高速・快適な映像制作が実現可能です。
M.2 SSDの追加をやったことがない方はマウスコンピューターの通販サイトで購入時に設定・アップグレードできるようになっているので便利ですよ。
またG-Tune EN-Zはゲーミング用パソコンの中でもSSDやHDDを追加しやすい仕様となっているので、後々保存データ不足になってから自分で簡単に追加できるのも魅力です。
ここ最近のマウスコンピューター通販サイトの傾向では、新しい製品であっても定期的に実施されているセールの対象になっていることがあります。
購入時には必ずチェックして、自分が求めるスペックのパソコンをセール価格で購入できるか確認してみることをおススメします。
G-Tune EN-Zレビューのまとめ
Core i7-12700Kの登場によって、ようやくα7SIIIの4K HDRムービーがサクサク快適に編集できるようになりますね。
G-Tune EN-Zを使ってみることで、8K動画編集の未来が見えてきたような気がします。
Premiere Proで動画編集をする場合、エンコーディング時にメモリの使用量が大きく上昇するので、メモリは32GBにアップグレードするのがおススメです。
4K以下の動画編集なら標準の16GBで全く問題ありません。
今回初めてG-TuneブランドのATXケースを使用して、拡張性の良さがとても気に入りました。
ゲームユーザーの方々はVRゴーグルを。ライブ配信者はキャプチャデバイスをHDMIケーブルに頻繁に接続するので、パソコン前部分にHDMI端子があるG-Tune EN-Zは使い勝手がとても良いはずです。
SSDの追加にも対応し、HDMI機器接続の利便性も良く、そしてなんといっても強力なCPU Core i7-12700Kを搭載したG-Tune EN-Zはプロの動画編集者の方も十分満足できる素晴らしいパソコンです。
4K120Pの動画編集を挑戦したい方にはぜひオススメです。
G-Tune EN-Z
CPU:インテル Core i7-12700K
メモリ:16GB PC4-25600
グラフィックス:GeForce RTX 3060
ストレージ:NVMe M.2 SSD 512GB + HDD 2TB
284,900円(税込)