※2024年9月に更新しました。また本ページにはプロモーションが含まれています。
ガレリアUA9C-R38で
4K 10bit動画編集をやってみましたよ!
グラフィックカードの新製品 RTX 3XXXシリーズ搭載パソコンがやっと充実してきましたね!
しかも新規格 DDR5メモリ搭載のハイエンドデスクトップパソコンも見かけるようになりました。
Premiere Proをメインで4K動画編集をしている私は、インテル第12世代CPU + 最新規格メモリ搭載パソコンの性能が気になります。
また、インテルのCore i9-12900Kは動画編集がどのぐらい快適に、そして安定しているのでしょうか。
BTOパソコンショップのドスパラさんからCore i9-12900K + DDR5メモリ + RTX3080搭載のハイエンドパソコン「GALLERIA UA9C-R38」をお借りして動画編集の検証をしてみましたよ。
先にお伝えしたいことは
こんな人にオススメ!
✅4K120Pのカット編集を快適に行いたい
✅4K60P 10bit のカラーグレーディングをやりたい
✅インテルCPUがやっぱり安心
こんなプロの動画クリエイターさんにオススメのパソコンです。
4K120P 10bit422の動画編集は余裕で、サクサク快適に作業を進めることができます。
いつパソコンに投資するべきか迷っていた方は絶好のタイミングです。
ここではSONY α7SIIIで撮影した4K120P・60P 10bitの素材と、GALLERIA UA9C-R38とPremiere Proを使って4K動画編集を検証してみました。
4K動画編集を快適にしたい動画クリエイターさんはぜひ参考にしてみてください。
GALLERIA UA9C-R38のオススメポイント
GALLERIA UA9C-R38のおススメポイント
仕様が一新したGALLERIA UA9C-R38はCPUにインテル第12世代 Core i9-12900K(16コア24スレッド)とビデオカードにGeForce RTX 3080が採用されています。
最新で高画質な記録方式の映像を取り扱うプロのクリエイターさんには性能の良いCPUを搭載したパソコンが不可欠です。
また、3DCGやVRの映像制作では最新のグラフィックカードを搭載したパソコンが求められます。
GALLERIA UA9C-R38はクリエイティブに妥協しない映像制作者でも、4~5年は買い替える必要のないほどハイグレードなパソコンとなっています。
GALLERIA UA9C-R38
CPU:インテル Core i9-12900K ⇒ Core i9-13900KFに変更
メモリ:32GB PC5-38400
グラフィックス:GeForce RTX 3080 12GB
ストレージ:M.2 SSD NVMe 1TB Gen4 + HDD 2TB
449,980円(税込)
目次
GALLERIA UA9C-R38のスペック
ではここでGALLERIA UA9C-R38のスペックを詳しく見てみましょう。
GALLERIA UA9C-R38の仕様
CPU | インテル Core i9-12900K(3.20GHz-5.30GHz/16コア/24スレッド) ⇒ Core i9-13900KFに変更 |
メモリ | 32GB DDR5 SDRAM(PC5-38400/16GBx2/2チャネル) |
ビデオカード | NVIDIA GeForce RTX 3080 12GB |
ストレージ | 1TB NVMe SSD (PCIe Gen4,読込速度 5000MB/s,書込速度 4400MB/s) 2TB HDD |
電源 | 850W 静音電源 (80PLUS GOLD) |
販売価格(2023.2月時点) | 449,980円(税込) |
CPUは24コア32スレッドのインテル Core i9-13900KFにメモリはPC5-38400の帯域幅となる32GBです。
グラフィックカードはハイエンドモデルのGeForce RTX 3080です。
また、保存ディスクはCドライブにM.2 SSD NVMe Gen4を使用しています。
電源ユニットはミドルクラスの850W 80PLUS GOLDとなっています。
GeForce RTX 3080の販売価格はこの記事を書いている時点で10~25万円のお値段設定となっています。
またNVIDIAのビデオカードの中では、RTX 3080の上はRTX 3090のみです。
RTX 3090は30万円以上する製品なので、実質RTX3080が個人向け製品の最上位と言えるでしょう。
このパソコンの性能と価格を押し上げているのは紛れもなくRTX 3080です。
GALLERIA UA9C-R38の外観とインターフェース
GALLERIA UA9C-R38はドスパラで販売しているゲーミングPCシリーズの一つです。
ゲームPCユーザーはパソコンの見た目にもこだわる人が増えているので、GALLERIAシリーズも洗練されたケースが採用されています。
側面の前側には細かいブルーの通気口が備わっており、デザインを損なわず冷却機能を高めているのが好感の持てるポイントです。
また、電源を入れると水冷ユニットのCPUヘッダー部がLEDでキラキラ光る仕様になっているのもカッコイイです。
ガンメタリック塗装の金属製ケースで、電源を付けると正面のエッジ部分にも備わるLEDライトが点灯します。
暗所で輝くのでスゴイ存在感デス!
背面には背面:USB 2.0が2つとUSB 3.2 Gen1 が2つ、そしてUSB 3.2 Gen2 Type-Aがひとつ、USB 3.2 Gen2x2 Type-Cの端子が1つ備わっています。
ビデオカード搭載のパソコンなので、マザーボードに備わるHDMIやDisplayPortは基本的に使用しません。
そしてPC上部は全面が排気口になっており、動画のエンコーディング時にCPUをしっかり冷却できる設計になっています。
無骨なデザインが多いクリエイター向けPCとは異なり、デザインと冷却性能を兼ね備えたゲーミングPC GALLERIAのデザインはとても魅力を感じます。
電源スイッチのそばに並ぶ4つのUSB端子は全てUSB 3.2 Gen1(Type-A)で、続いてマイク・ヘッドホン端子が揃っています。
GALLERIA UA9C-R38の内部
GALLERIA UA9C-R38のケースを開けてみると、目立つケースと対照的にとてもスッキリとした内部構造になっています。
また、ケースの扉のネジが指で回せるように突出しているので、ドライバーなしで開けることが出来る利便性があります。
右側面はCPUや冷却ファン・グラフィックカードが確認でき、左側面は電源ケーブルがキレイにまとめられ、2.5インチのSSDを追加・交換できるようになっています。
ドスパラで販売しているクリエイターパソコン raytrekシリーズに負けず劣らず抜群の拡張性能となっています。
グラフィックカードの下には3.5インチのHDDを格納するスペース(空きベイ)が2つ(上の画像①)。
マザーボードにはM.2スロットが一基あるので(上の画像②)もう一つM.2 SSDを追加し、起動ディスクと合わせてデュアルM.2 SSDにすることも可能です。
電源ケーブルとSATAケーブルもすぐそばにあるので、自作パソコン初心者の方でも簡単にSSD・HDDを追加できるようになっているのは素晴らしいですね。
水冷ユニットのラジエーターはフロント部分に備わり、前面で吸気・背面で排気となります。
ドスパラで販売しているパソコンは後々自分でもカスタマイズしやすく仕上がっているのが特長です。
CPU
Intel Core i9-13900KFは2022年10月に発売したCPUで、競合のRyzen 9 7XXXシリーズは2022年9月に発売しています。
Ryzenとインテルの競争がますます激しくなっており、新しいCPUが出るたびに従来製品の性能を大きく上回ることを繰り返しています。
PassMarkのベンチマークを確認すると、新製品のRyzen 9 7950XのほうがインテルCore i9-13900KFを上回っております。
インテルは次の世代でこの差をどのぐらい巻き返せるのか非常に興味深いところです。
とはいえ、動画編集において重要なCPUのシングルスレッド性能においては、インテルCore i9-13900KFがRyzen 9 7XXXシリーズを大きく引き離しています。
PCMARK10のベンチマークでは総合スコアが7931となり、動画編集で関係のある「Video Editing Score」では6967という結果となっています。
その他の結果は以下になります。(スコアはCore i9-12900K搭載モデルのものです)
写真編集スコア:18904
レンダリングスコア:12233
映像編集スコア:6967
特にVideo Editing Scoreが高いので、4K 10bitの動画編集の検証が楽しみです。
Blackmagic RAW Speed TestではCPUが8K50Pまで対応できるように示されています。
グラフィックカード
グラフィックカードはRTX 3080のオリジナルファンモデルが採用されています。
GeForce RTX 3080は2020年9月より発売開始され、ベンチマークでは前モデルのRTX 2080 SUPERの性能を23%超える性能となっています。
競合製品のAMD Radeon RX 6900 XTの登場で4位の性能となっていますが、動画編集用途でRTX 3080以上の性能が必要な方はごく少数だと思います。
GeForce RTX 3080はCUDAコア数8704基を備え、ビデオメモリは12コア、最大8K解像度の映像を出力できます。
GeForce RTX 3080は過剰なマイニング需要と半導体枯渇によって市場価格は15~20万円になっておりました。
RTX 4XXXシリーズの発売が近くなりかなり値下がりしてきています。
一からパーツを揃えて同等性能のパソコンを自作で組むことを考えれば、GALLERIA UA9C-R38がどのぐらいお買い得なパソコンなのかが分かるはずです。
メモリー
GALLERIA UA9C-R38のメモリーカードスロットは全部で4つ。
DDR5規格で16GB容量のメモリーを2枚挿して32GBの2チャンネル仕様、メモリの帯域幅はPC5-38400が選ばれています。
4K~8K動画編集にも頼もしいDDR5メモリで帯域幅の広いメモリを搭載しています。
ストレージ
GALLERIA UA9C-R38はCドライブに1TB容量のNVMe M.2 SSD Gen4が採用されています。
GALLERIA UA9C-R38で採用されているマザーボードはインテル Z690 チップセット ATXマザーボードで、デュアルM.2 スロットを備えています。
最大2枚のM.2 SSD NVMeを搭載することができるので、システムドライブと作業用ディスクに分けて編集データをM.2 SSDに保存することができます。
CrystalDiskMarkによる実測値はシーケンシャルリード5,010MB/s シーケンシャルライト4,253MB/sです。
ランダムリードが1146.8K・ランダムライトが1088.9Kと抜群の性能となっています。
ドスパラでは購入ページでSSDのアップグレードができるので、予算に余裕がある方はアップグレード可能です。
まーでもこのままで十分なのではないでしょうか。
GALLERIA UA9C-R38の4K動画編集テスト
それではGALLERIA UA9C-R38で動画編集を検証してみます。
(検証結果はCore i9-12900K搭載モデルのものです)
3種類のカメラで収録した撮影データを使います。
使用した映像データ
✅SONY α7SⅢ:4K120P 4:2:2 10bit(XAVC HS)
✅Canon XF605:4K29.97P 4:2:2 10bit(MP4(HEVC)225Mbps)
✅BMPCC 6K Pro:Blackmagic RAW 6K30P Q5 4:2:2 12bit
まずはPremiere Proで動画編集を実施してみます。
プログラムモニターの画質設定は常に「フル画質」で検証しています。
また、Premiere Proの環境設定では「ハードウェアによる高速デコーディング」で「Nvidia」にチェックしています。
Premiere Pro 編集
SONY α7SⅢの4K120P撮影素材
まず最初にGALLERIA UA9C-R38にα7SⅢ の撮影データ(4K120P 4:2:2 10bit XAVC HS)を使ってカット編集をしてみます。
4K120P 4:2:2 10bit XAVC HSはα7SⅢで記録できるデータの中でも最高画質でパソコンへの負荷が最も大きくなります。
まずは4K120P 4:2:2 10bit XAVC HSでカット編集を行います。
カット編集したシーケンスを再生中のCPU使用率は60~70%前後を推移し、GeForce RTX 3080の使用率は40%前後を推移します。
再生は滑らかです。
1トラックの動画に字幕とBGMを追加したシーケンスの再生中のコマ落ちをPremiere Proのコマ落ちインジケーターで確認しました。
1分40秒のシーケンスを再生して発生するフレーム落ちは0フレームとなりました。
GALLERIA UA9C-R38は4K120P 4:2:2 10bit XAVC HSの1トラック カット編集が快適に実施できます。
次にPremiere Proで簡単なカラーグレーディングを実施してみましょう。
カラーグレーディングはグラフィックカードにも負荷をかける傾向があります。
RTX 3080搭載のGALLERIA UA9C-R38ではどの程度負荷がかかるのでしょうか。
先ほどのシーケンスに乗せたすべてのクリップに、Premiere Proの基本補正でSONY SGumut3CineSLog3 to REC709 のLUTを当てて、ハイライト・シャドウを微調整します。
再生中のCPU使用率は65%前後で推移します。カット編集時とさほど変化はありません。
GeForce RTX 3080の使用率も11%前後で推移。やや上昇しましたが誤差レベルです。
GALLERIA UA9C-R38は4K120P編集でオーバースペックかもしれません。
CPU使用率・GPU使用率がほとんど変化しておらず、再生中のコマ落ちもほとんど変化がありません。
1分56秒のシーケンスをプレビューしたときのコマ落ちは0フレームとなりました。
GALLERIA UA9C-R38なら4K120P 4:2:2 10bitのカラーグレーディングが十分対応できますね。
参考情報:α7SⅢ 4K 4:2:2 10bit撮影で知っておきたいこと まとめ
Canon XF605の撮影素材
次はCanonの業務カメラ XF605の4K30P 4:2:2 10bit MP4 HEVCで動画編集してみます。
この撮影データもHDR対応でXF605の最高画質設定です。
α7SIIIの結果から4K30Pは1トラックなら余裕で編集できるのが予想できますが、4Kの2カメ編集はどうでしょうか?
Premiere Proで4K30P 4:2:2 10bitのマルチカム編集を実施します。
CPU使用率は100%まで上昇します。さすがに厳しいですね。
一方、GeForce RTX 3080の使用率は6%前後で推移します。
GALLERIA UA9C-R38をもってしても4K30P 10bit映像データの2カメ・マルチカム編集は難しいです。
4K⇒4K書き出し(Premiere Pro)
次にGALLERIA UA9C-R38とPremiere Proで書き出しテストを行います。
書き出したのはα7SIIIの素材(4K120P 4:2:2 10bit XAVC HS)の映像素材を乗せたシーケンスです。
書き出し設定は4Kシーケンス(1分31秒)からH.264の4K(UHD 3840×2160)、ターゲットビットレートは30MbpsのVBR 1パス。
ソフトウェアエンコーディングとハードウェアエンコーディングでそれぞれ書き出し時間を計測します。
書き出し時間はそれぞれ以下のようになりました。
4K書き出し(1分31秒の動画)
ソフトウェアエンコーディング | 1分27秒 |
ハードウェアエンコーディング | 51秒 |
書き出し時のCPUやGPUの使用率もチェックしてみました。
ソフトウェアエンコーディング・ハードウェアエンコーディング両方でCPUの使用率が100%になったのが注目です。
GeForce RTX 3080の使用率はソフトウェアエンコーディングの場合22%前後で推移し、ハードウェアエンコーディングの場合42%前後まで上昇します。
書き出し時間はハードウェアエンコーディングの方が速く完了しますが、その差は大きくありません。
思っていたよりもGPU使用率が上昇しておらず、RTX 3080が遊んでいる感じがします。
DaVinci Resolve Studio 17 6K30P BRAW カット編集
次にBMPCC 6K Proで撮影したBlackmagic RAW 6K30P Q5の素材を使って編集してみます。
Blackmagic RAW Speed Testでは8K60Pまで対応できるという結果が出ていましたね。
Blackmagic RAW 6K30P Q5でカット編集・字幕・BGM追加でプレビューしているときのCPUの使用率は8%前後を推移し、GeForce RTX 3080の使用率は25%前後を推移します。
GALLERIA UA9C-R38なら6K30PのBlackmagic RAW編集が快適です。
ガレリア UA9C-R38レビュー まとめ
GALLERIA UA9C-R38で4K120P・6K30Pの動画編集・カラーグレーディングの検証をしてみました。
4K120P 10bitを余裕で動画編集できる性能です。
4K書き出しも非常に早く完了して文句のつけどころがありません。
またGALLERIA UA9C-R38にはゲーミングキーボードとゲーミングマウスも付属しているので、あとはモニターさえあればすぐにハイスペックな動画編集とゲームプレイが楽しめます。
さすがのハイスペックモデルです!
プロの映像編集者の方で、4~5年使えるハイスペックなパソコンを探している方にGALLERIA UA9C-R38はおススメの逸品です。
GALLERIA UA9C-R38
CPU:インテル Core i9-12900K ⇒ Core i9-13900KFに変更
メモリ:32GB PC5-38400
グラフィックス:GeForce RTX 3080 12GB
ストレージ:M.2 SSD NVMe 1TB Gen4 + HDD 2TB
419,980円(税込)