※2025年4月に更新しました。また本ページにはプロモーションが含まれています。

GALLERIA DL9R-IG-C4A
(提供元:株式会社サードウェーブ)
サードウェーブからRyzen AI 9 HX 370を搭載した新製品「GALLERIA DL9R-IG-C4A 動画編集向けモデル」をお借りして動画編集性能を検証・レビューします。
GALLERIA DL9R-IG-C4Aは14型のコンパクトなノートパソコンで、カメラと一緒に持ち運ぶのにちょうど良いサイズ感です。
GALLERIA DL9R-IG-C4Aのちょっと心配な点はビデオカードが非搭載な点です。
AMD Ryzen AI 300 シリーズ プロセッサに内蔵のGPU(Radeon 890M)が、GeForce RTX 3050を超える性能を持つと言われております。
もし本当なら動画編集のために重いノートPCを持ち運ぶ必要がなくなります。
GALLERIA DL9R-IG-C4Aは14インチの薄型ノートで1.5kgと軽量である点も魅力のひとつです。
ここではGALLERIA DL9R-IG-C4Aを使って画像編集と動画編集の検証を実施し、GALLERIA DL9R-IG-C4Aの使用感とメリット・デメリットについて挙げてみようと思います。
>>GALLERIA DL9R-IG-C4Aの検証をすぐに確認したい方はこちら

GALLERIA DL9R-IG-C4A 動画編集向けモデル
CPU:Ryzen AI 9 HX 370
メモリ:32GB DDR5-5600
グラフィックス:Radeon 890M
ストレージ:M.2 SSD NVMe Gen4 1TB
液晶モニター:14インチノングレア液晶(2880×1800)
189,980円(税込)
※4月5日時点の価格です。最新の価格は公式ページをご確認下さい
目次
GALLERIA DL9R-IG-C4Aを使ってみた感想

GALLERIA DL9R-IG-C4A
GALLERIA DL9R-IG-C4Aはドスパラ通販サイトで販売されているGALLERIAクリエイターPCシリーズの製品で、2025年2月下旬から発売開始となっています。
クリエイター向けパソコン GALLERIAシリーズのノートパソコンの中で、GALLERIA DL9R-IG-C4Aは持ち運びやすい14インチサイズです。
液晶ディスプレイはsRGBカバー率95%で、2880×1800ドット表示のQWXGA+ノングレア液晶です。
リフレッシュレートは120Hzでゲーム用途にも良好なスペック。

GALLERIA DL9R-IG-C4A の特長
しかも、CPUはRyzen AI 9 HX 370で、デスクトップPC並みの性能(12コア24スレッド)を持ちつつ省電力なプロセッサーとのこと。
ここでは割愛しますが、Ryzen AI 9 HX 370はNPU(AI向け機能)を搭載した最新のCPUです。
GALLERIA DL9R-IG-C4Aを動画編集で使用してみたところ、ビデオカード非搭載とは思えないほど快適。
ビデオカードを搭載していない分、バッテリー駆動時間も長くなります。
ノートパソコンを持ち運ぶことが多い現場重視のクリエイターには最適な製品だと思います。
>>ドスパラ通販サイトのGALLERIA DL9R-IG-C4Aカスタマイズを確認する
GALLERIA DL9R-IG-C4Aの特長

GALLERIA DL9R-IG-C4A の外観
サードウェーブが運営するドスパラ通販サイトではGALLERIA DL9R-IG-C4AにAdobe Creative Cloud推奨スペックモデル、動画編集モデル、イラスト向けモデルと複数展開しています。
今回お借りしたのは動画編集モデルで、基本構成はどれも同じになっています。

GALLERIA DL9R-IG-C4Aの特長
GALLERIA DL9R-IG-C4AはHDMIとUSB Type-Cポートが備わっており、2画面の映像出力に対応しています(モニター合わせて3画面)。
ビデオカード非搭載のノートPCでは珍しい仕様で、利便性の高い14インチノートPCです。
メモリ容量は32GB、SSDはM.2 NVMe Gen4が1TBの標準仕様。動画編集に十分なスペックを持ったノートパソコンです。
GALLERIA DL9R-IG-C4Aの仕様

GALLERIA DL9R-IG-C4A
CPU | AMD Ryzen AI 9 HX 370 (最大5.1GHz/12コア/24スレッド) |
グラフィックス | AMD Radeon 890M(CPU内蔵GPU) |
メモリ | 32GB DDR5 (DDR5-5600) |
ディスクストレージ | 1TB NVMe SSD Gen4 |
液晶ディスプレイ | 14.0型 QWXGA液晶(2880×1800ドット表示)/ リフレッシュレート 120Hz |
入出力ポート | USB 3.2 (Gen1) Type A x1 USB 3.2 (Gen2) Type A x1 (Powered USB port) USB 3.2 (Gen2) Type C x1 (映像出力非対応/45-100W Type C アダプター対応) USB 4 (Gen3) Type C x1 (DP2.1対応/45-100W Type C アダプター対応)) 映像出力 HDMI2.0 x1 |
重量 | 1.5kg |
バッテリー駆動時間 | 8.9時間(動画再生時) |
販売価格 | 189,980 円(税込) |
※価格は4月にドスパラ通販サイトで調べています(変更の可能性あります)
GALLERIA DL9R-IG-C4Aの液晶ディスプレイとwebカメラ

GALLERIA DL9R-IG-C4Aの液晶ディスプレイ
GALLERIA DL9R-IG-C4Aの液晶ディスプレイは上部10mm、左右6.5mmの狭縁ベゼルで中央にウェブカメラを搭載しています。
液晶モニターはsRGBカバー率が約95%の色域でリフレッシュレートは120Hz。
解像度は2880×1800のQWXGA+ノングレア液晶で4Kビデオ再生にも良好です。
GALLERIA DL9R-IG-C4Aのインターフェース

GALLERIA DL9R-IG-C4Aの左側面
GALLERIA DL9R-IG-C4Aの接続端子は左側にUSB Type A(USB 3.2 Gen1 Type-A)の端子が一つ、マイクロSDカードスロットが備わっております。
その他セキュリティスロットとヘッドホン端子があります。

GALLERIA DL9R-IG-C4Aの右側面
GALLERIA DL9R-IG-C4Aの右側にはUSB Type-C端子が2つ、USB Type A(USB3.2 Gen1)、電源ポートがあります。
USB Type-C端子は一つ(写真左寄り)がUSB 4 Gen3となっており、映像出力に対応しています。

GALLERIA DL9R-IG-C4Aの背面
背面には有線LANとHDMI 2.0端子が備わっています。
厚さは接地面から計測すると、最厚部で2.7cmほどになります。
GALLERIA DL9R-IG-C4Aのキーボード操作性

GALLERIA DL9R-IG-C4Aのキーボードとタッチパッド
GALLERIA DL9R-IG-C4AのキーボードはJIS規格準拠のキー配列で、ホワイトのLEDバックライトが点灯します。
タッチパッドの広さは十分。Microsoft の生成AIチャットボットを起動するためのCopilot キーも右Altキーの隣に配置されています。

GALLERIA DL9R-IG-C4Aのキーボード
キーストロークは1mm程。半角・全角切替キーとBackSpaceキーの幅が狭くなっているので、慣れが必要かと思いました。
GALLERIA DL9R-IG-C4Aのベンチマーク
GALLERIA DL9R-IG-C4AのベンチマークをPCMARK10 / 3DMARK CPUプロファイル・Time Spy Extremeスコアで計測。
PCMARK10は計測できず、3DMARK Time Spy Extremeスコアは1556、グラフィックスコアは1,385となっています。
DaVinci Resolveに同梱のBlackmagic RAW Speed TestでRAW編集の対応レベルを計測してみると、CPUは8K50Pまで対応し、GPUは画質設定次第で8K30Pまで対応できると判定が出ています。
ビデオカード非搭載のノートPCでは驚異的なスコア。

CrystalDiskMark 8.0でSSDの読書速度を計測
GALLERIA DL9R-IG-C4Aの起動ディスクをCrystalDiskMark 8.0で計測。
シーケンシャルリード(読み込み速度)6,963MB/s、シーケンシャルライト(書き込み速度)が6,344MB/s。
GALLERIAは標準搭載の起動ディスクで性能が高いのが特長です。
動画編集ではSSDの読み込み速度が早いほどコマ落ちを抑えることができるので、4K以上の高画質設定で編集する方は注視しておきたい点です。
ドスパラ直販サイトで購入する場合はわずかな価格アップでも起動ディスクの性能向上できるので、直販サイトの購入をオススメします。
>>ドスパラ通販サイトのGALLERIA DL9R-IG-C4Aカスタマイズを確認する
GALLERIA DL9R-IG-C4Aで検証 -動画編集-

動画編集の検証で利用したLUMIX GH6
それではGALLERIA DL9R-IG-C4Aで動画編集を検証してみます。
Panasonic LUMIX GH6で撮影したデータを使用します。
4K30P・4K60Pで撮影しています。
それぞれの詳しい記録方式は以下になります。
使用した映像データ
✅LUMIX GH6 4K30P動画編集(MOV LongGOP 4K29.97p 422 10bit 150Mbps HLG)
✅LUMIX GH6 4K60P動画編集(MOV LongGOP 4K59.94p 422 10bit 200Mbps HLG)
データをすべてCドライブに保存してPremiere Proを使って動画編集をします。
環境設定 ⇒ メディア ⇒「H.264/HEVC ハードウェアによる高速デコーディング」にチェック、「Intel」と「Nvidia」にもチェックが入っていることを確認します。
またPremiere Proのプログラムモニターは常時「フル画質」を設定しています。
4K30P編集
まずはGALLERIA DL9R-IG-C4Aで4K30Pの動画編集を実施してみましょう。
LUMIX GH6で撮影したMOV LongGOP 4K29.97p 422 10bit 150Mbps HLGの映像データを使ってカット編集・テロップ・BGMを挿入してみます。
また、合わせてカラーグレーディングを実施します。
タイムラインに調整レイヤーを追加してLumetri カラーで基本補正、クリエイティブを使ってカラーグレーディングを行います。
また、ACアダプターで電源供給した場合と、内蔵バッテリーで運用した場合の比較もしてみます。
ACアダプターあり

GALLERIA DL9R-IG-C4Aで4K29.97p 422 10bit 動画編集(ACアダプターあり) 画像を拡大
まずはACアダプターで電源供給した状態でのPC負荷を確認します。
タイムラインを再生中のCPU使用率は44%前後を推移し、内蔵GPU(Radeon 890M)の使用率は72%前後を推移します。
メモリの消費量は31.7GBのうち23.6GB(75%)です。
Premiere Proの環境設定ではメモリ容量を26GBまでPremiere Proに割り当てるように設定しています。

コマ落ちインジケーターで764フレームのコマ落ち
3分03秒のシーケンスをフル画質設定で最初から最後まで再生すると、コマ落ちインジケーターでは764フレームのコマ落ちです。
GPU支援が効いており、プレビュー中のカクつきはほとんど感じません。
4K29.97p 422 10bit の1トラックカット編集・カラーグレーディングは非常に快適です。
ACアダプターなし

GALLERIA DL9R-IG-C4Aで4K29.97p 422 10bit 動画編集(ACアダプターなし) 画像を拡大
つぎにACアダプターなし、内蔵バッテリーで動画編集を実行した場合のPC負荷を確認します。
再生中のCPU使用率は37%前後を推移し、内蔵GPU(Radeon 890M)の使用率は75%前後を推移します。
メモリの消費量は31.7GBのうち23.6GB(75%)です。
内蔵バッテリーで運用した場合、CPU使用率は低下するものの、GPU支援はほとんど変化なく若干コマ落ちを感じる程度の性能低下に止まりました。

コマ落ちインジケーターで994フレームのコマ落ち
3分03秒のシーケンスをフル画質設定で最初から最後まで再生すると、コマ落ちインジケーターでは994フレームのコマ落ちです。
ACアダプターで電源供給した状態と大差がなく、再生中のカクつきはやや増えるものの動画編集は可能です。
4K60P編集 ACアダプターあり

GALLERIA DL9R-IG-C4Aで4K60P 422 10bit カット編集 画像を拡大
次にGALLERIA DL9R-IG-C4AでGH6の4K60P映像データで動画編集を試みます。
4K60PではさすがにACアダプターによる電源供給の状態ではないと厳しいでしょう。
GH6 で撮影したMOV LongGOP 4K59.94p 422 10bit 200Mbps HLGのデータを編集・テロップ・BGMを挿入してみます。
編集中のCPU使用率は77%前後を推移し、内蔵GPUの使用率は69%で推移しています。

コマ落ちインジケーターで5388フレームのコマ落ち
3分のシーケンスで発生したコマ落ちは5388フレームとなりました。
ビデオカードを搭載しないGALLERIA DL9R-IG-C4Aではさすがに4K60P 422 10bitの動画編集は厳しいです。
4K60P⇒4K60P書き出し

GALLERIA DL9R-IG-C4Aで4K30P 422 10bit 書き出し 画像を拡大
次にGALLERIA DL9R-IG-C4AとPremiere Proで書き出しテストを実施します。
書き出したのはMOV LongGOP 4K59.94p 422 10bit 200Mbps HLGで編集したシーケンスです。
書き出し設定は4K60Pシーケンス(3分03秒)からH.264の4K(UHD 3840×2160)、ターゲットビットレートは50MbpsのVBR 1パス。
ソフトウェアエンコーディングとハードウェアエンコーディングでそれぞれ書き出し時間を計測します。
書き出しはACアダプターに接続して実施しています。
書き出し時間はそれぞれ以下のようになりました。
4K60P 書き出し(3分03秒の動画)
ソフトウェアエンコーディング | 8分14秒 |
ハードウェアエンコーディング | 7分22秒 |

ソフトウェアエンコーディング時

ハードウェアエンコーディング時
書き出し時のCPUやGPUの使用率もチェックしてみました。
ソフトウェアエンコーディングではCPUの使用率が100%前後で推移し、内蔵GPUは78%前後で推移します。
続いてハードウェアエンコーディングではCPUの使用率が41%前後で推移し、内蔵GPUは89%前後で推移します。
内蔵GPUのハードウェアエンコーディングはグラフィックカード搭載パソコンほどの書き出し時間短縮効果はありませんが、それでもできないよりは全然良いですよね。
GALLERIA DL9R-IG-C4Aの4K⇒4K書き出しはやや時間がかかると考えておいた方が良さそうです。
もしビデオカード搭載のデスクトップPCを所有しているなら、編集後の書き出しはデスクトップで行ったほうが早いかもしれません。
なお動画編集で14型の画面が小さいと思う時は、HDMI端子やUSB Type-C(USB 4)を使ってデスクトップ用ディスプレイに映像を出力するのがおすすめです。
「色編集は作業部屋(事務所)のカラーマネージメントディスプレイで仕上げるけど、出先(撮影場所)で仮編集を実施したい」といった映像ディレクターさんにもピッタリなのがGALLERIA DL9R-IG-C4Aでしょう。
GALLERIA DL9R-IG-C4Aの短所・長所

GALLERIA DL9R-IG-C4A
GALLERIA DL9R-IG-C4Aはクリエイティブ用途でも長期にわたり使用できるノートパソコンです。
14型のノートパソコンは小型で内蔵バッテリーが小さいため、一般的には動画編集のような電力消費が大きい作業は不向きです。
しかし、GALLERIA DL9R-IG-C4AのCPU(Ryzen AI 9 HX 370)は省電力かつパワフルなグラフィックス性能を持っているので、安心して動画編集にも取り組めます。

GALLERIA DL9R-IG-C4AのACアダプター
今回の検証で、GALLERIA DL9R-IG-C4AはACアダプター接続の有無で、動画編集時の性能差が従来製品よりも小さくなっていると感じます。
これは日常的にノートパソコンで動画編集をしている方にはメリットが大きいです。
ACアダプターの重さも433gとさほど重くはないものの、本体と合わせると2kg近くなる。
できればACアダプターを持ち運びたくない。
そんな方にはGALLERIA DL9R-IG-C4Aがおすすめです。
また、GALLERIA DL9R-IG-C4AはLANの端子が備わっているのも魅力的です。
なぜなら、データ納品や撮影データの送信をクラウドやギガファイル便で転送するならLANケーブルで接続するほうが断然早いから。
動画編集者が14インチのノートPCを探すなら、間違いなく候補の一つに入れるべきモデルでしょう。
GALLERIA DL9R-IG-C4A レビュー まとめ

GALLERIA DL9R-IG-C4A
GALLERIA DL9R-IG-C4AはRAW現像もラクにこなせる14インチのノート型パソコンです。
ビデオカード非搭載にもかかわらず4K30P 動画編集が実施できる頼もしい製品です。
持ち運び多め + 軽めの動画編集という用途のクリエイティブには最適なノートパソコンでしょう。
GALLERIA DL9R-IG-C4Aを購入する場合はぜひドスパラ直販で起動ディスクをアップグレードして手に入れちゃいましょう。

GALLERIA DL9R-IG-C4A 動画編集向けモデル
CPU:Ryzen AI 9 HX 370
メモリ:32GB DDR5-5600
グラフィックス:Radeon 890M
ストレージ:M.2 SSD NVMe Gen4 1TB
液晶モニター:14インチノングレア液晶(2880×1800)
189,980円(税込)
※4月5日時点の価格です。最新の価格は公式ページをご確認下さい