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大切なデータが消えた!
どうしよう!?
「突然、PCやHDD(ハードディスク)が故障して大切な家族の写真が消えてしまったり、仕事の大事な書類が一瞬でなくなってしまった」
……そんなショッキングな状況に遭遇した場合、どうすればいいかわからず途方に暮れてしまうかもしれません。
でも、大丈夫です。そんな時にあなたの大切なデータを救ってくれるのが、データ復旧サービスです。
データ復旧サービスは故障したHDDやPCから貴重なデータを取り戻すための、まさに救世主とも言える存在です。
でも、データ復旧業者は日本全国に100社以上あり、どの業者を信頼していいのか、迷ってしまいますよね。
この記事では、技術力など業者選びのポイントを踏まえて、失敗しないデータ復旧業者の選び方を6つのポイントに分けて解説します。
目次
データ復旧の基礎知識:データ復旧サービスとは
データ復旧サービスとは、誤って削除してしまったデータや、ハードディスクの故障などによって失われたデータを復旧するサービスです。
様々な障害やデータ形式に対応しており、専門知識や技術がなくても、データを復旧することができます。
データ復旧サービスの提供業者は、技術力に大きな違いがあります。
ある業者では対応不可で、他の業者では対応できるケースも少なくありません。
したがって、依頼内容に最も適した業者を見つけるためには、その業者の能力や復旧率を確認することが非常に重要です。
機器が認識しないとき考えられる原因
機器が認識しないトラブル原因としては以下のものが存在します。
・ソフトウェア関連の問題(論理障害)
・ハードウェアの損傷・寿命(物理障害)
ソフトウェア関連の問題(論理障害)
論理障害とは、ファイルシステム(※)の破損や、うっかりファイルを消してしまったなど、ソフトウェア関連の問題を指します。
物理的損傷が原因ではないため、標準の修復ツールやデータ復元ソフトを使って修復することが可能です。
しかし、知識がない状態で不用意に操作するとデータを失う危険性があるため、確実かつ安全にデータ復旧を行う場合は、技術力のあるデータ復旧専門家にお任せするのが安心です。
ハードウェアの損傷・寿命(物理障害)
「パソコンが起動しない」「異音がする」などの症状が現れた場合、物理障害が疑われます。
物理障害とは、ストレージデバイスの落下や水没など物理的なアクシデントによってデータを失った状態です。
このような状態からデータ復旧を行う場合、物理障害に対する特別な技術とクリーンルーム設備が必要となるため、安心して任せられるデータ復旧のプロに依頼するのが一番の選択です。
自分で試みると、思わぬトラブルでデータがさらに損なわれてしまうこともあるため、やはりデータ復旧には、プロの知識と技術が必要不可欠です。
大切なデータをしっかりと取り戻したいなら、プロに相談するのが最善策です。
データ復旧業者に依頼したほうがよい場合とは
自己診断のリスク
データを失ったとき、自力で障害を判断したり、ネットで聞きかじった知識をもとに直そうと思いがちですが、その方法だとデータを失う可能性があります。
トラブルの原因が論理障害なのか、物理障害なのか判断を誤ると正しい復旧手段を取ることができないからです。
仮に原因が明確でも、状況次第によって対応も異なります。
例えば、データ復旧ソフト。
大変便利な代物ですが、データ消失後に読み書きを行うと重度論理障害が発生するおそれがあります。
このときツールをかけるとデータが上書きされ、最悪消失する可能性があります。
このように、データ復旧ソフトは決して万能でありません。
すべてのデータが復旧できるわけでもなく、自力での復旧に時間を費やしてもデータが復旧できない可能性もあります。
復旧可能性を高めるとともに時間と労力を節約するためにも一度、データ復旧の専門家まで早めに相談することを強くおすすめします。
故障の原因が不明な場合はデータ復旧業者がおすすめ
障害原因が明らかな場合、状況に応じた適切な対応が求められます。
例えば物理的損傷がある場合は、専門のデータ復旧サービスへの依頼が最適です。
一方でソフトウェア関連の問題が原因であれば、データ復旧ソフトの使用やオペレーティングシステム(OS)の再インストールが考えられます。
しかし、これらの手段を自力で行う場合、不適切な対応によりデータを完全に失うリスクも伴います。
そのため、ソフトウェアの問題であっても、データの価値を鑑みて専門家に相談することが強く推奨されます。
重要なのは、どのような状況でも慎重に対応し、データの安全と回復を最優先に考えることです。
また大前提として原因が不明な障害に対しては、一般的な対処法のみでの解決はおすすめできません。
場合によっては二つの障害が併発している可能性があります。
データの安全を最優先に考え、適切な手段を選択する場合はデータ復旧業者に相談することをおすすめします。
データ復旧業者は豊富な経験と知識を活かして原因を特定し、最適な復旧方法を提案してくれます。
【結論】データ復旧業者選びで1番大事なのは技術力(復旧率)
データ復旧業者選びで1番大事なのは技術力(復旧率)です。なかでも重視すべき指標は次のとおりです。
1多くの復旧実績を数値や指標で証明している
データ復旧業者を選ぶときは、復旧実績や復旧率を「数値」で示している業者がおすすめです。
数値は客観的な指標となるので、業者の技術力と経験が一目でわかります。
業者の能力をしっかりと評価するためには、ホームページなどで公開されている復旧実績をチェックして比較しましょう。
2多くの復旧実績を数値や指標で証明している
データ復旧業者が公的機関から表彰されている場合、その業者の技術力や信頼性が業界内外で認められている証拠といえます。
表彰歴は、業者が提供するサービスの品質が高く、顧客からの信頼も厚いことを示しています。
3多くの復旧実績を数値や指標で証明している
データ復旧業者でもデータ復旧作業を行うラボを見学できるところは直接復旧環境を確認できることから透明性が高いです。
データ復旧作業を行うラボを見学できるということは、いいかえれば「顧客との信頼関係を大切にしている」とも言え、安心してデータ復旧をお任せすることができます。
信頼できるデータ復旧業者を選ぶポイント6選
大切なデータを失った場合、迅速かつ確実に復旧してくれる業者を選ぶことが重要です。
以下、信頼できるデータ復旧業者を選ぶための6つのポイントを以下紹介します。
データ復旧業者選びのポイント
1. 対応機器・対応している障害の範囲が広い
2. 明確な価格設定が提示されている
3. 官公庁や大企業を中心に多数の実績がある(法人向けポイント)
4. セキュリティ基準の確認(法人向けポイント)
5. 復旧にかかる時間が早い
6. 無料の初期診断サービスの有無
ポイント1. 対応機器・対応している障害の範囲が広い
多様なストレージメディアへの対応能力
ハードディスク・SSD・USBドライブ・SDカードなどのストレージメディアはそれぞれ独自の構造を持っており、全てをカバーできる業者は意外と少ないようです。
一方、さまざまな種類のストレージメディアに対応できるところは技術的な課題を乗り越えるための設備とスキルを持っており、信頼できる業者といえます。
論理障害と物理障害の両方に対応
論理障害と物理障害はそれぞれ異なる原因と解決方法があります。
両方に対応できる業者はそれぞれの障害に関する幅広い知識と経験を持っており、障害原因を正確に特定し最適な復旧方法を選択することができます。
他社復旧不可・重度物理障害の対応実績がある
他社で復旧不可能とされた案件や、重度の物理障害からデータを救出した実績がある業者は特に信頼性が高いと言えます。
二重に費用をかけないためにも、最初から技術力の高い会社に依頼することをおすすめします。
ポイント2. 明確な価格設定が提示されている
データ復旧業者を選ぶ場合、明確な価格設定が提示されている業者を選びましょう。
料金体系は総ディスク容量と復旧の難易度・故障箇所の数・工程数に基づき決定され、詳細な見積もりを通じて確認する必要があります。
初期費用がかからない
業者によっては、見積もりのための配送料や分解料金、初期診断費が依頼する前に発生することがあります。
残念ながら、復旧が不可能であった場合や依頼をキャンセルした場合でも初期診断費は返金されません。
このような状況を避けるために、初期費用が発生しない業者への相談をおすすめします。
ポイント3. 官公庁や大企業を中心に多数の実績がある(法人向けポイント)
官公庁や大企業などの実績がある(=高度なセキュリティ対策を講じている)
データ復旧業者の選定基準として特に法人が重視すべきポイントは、官公庁や大企業からの実績を豊富に持っているかどうかです。
仮に顧客データなどの社外秘情報が外部に漏れると、企業の信用を大きく損ないかねず最悪、業績の低下など深刻な結果を招く可能性があります。
そのためデータ復旧サービスを選択する際には、技術力の高さだけでなく情報セキュリティに関する厳格な基準を満たしているかどうかも重要な判断基準となります。
この場合官公庁や大企業の相談実績が豊富な業者ほど、そのような厳しいセキュリティ要件に対応できる能力を持っていることが期待されます。
そのため、官公庁や大企業からの実績があるデータ復旧業者を選択することは、情報漏えいのリスクを最小限に抑え企業の信頼性を維持する上で極めて重要です。
自治体・警察からの表彰実績がある
自治体・警察からの表彰実績は、データの機密性を守り、安全確実に復旧できる業者であることを証明するものです。
これは、業者の技術力と信頼性を示す重要な証となるため、きちんとチェックしておきましょう。
ポイント4. セキュリティ基準の確認(法人向けポイント)
国際的なセキュリティ認証「ISO27001」あるいはPマークを取得している
ISO27001やPマークなどの認証を取得している業者を選ぶのは、法人の方にとっては特に大切なポイントです。
ISO27001は情報セキュリティ管理システム(ISMS)の国際標準です。
この認証を持っている業者は、情報セキュリティリスクを管理するための厳格なプロセスを実践していることが保証されます。
Pマークは日本の個人情報保護のマネジメントシステム認証です。
この認証を持つ業者は個人情報を適切に管理し保護するための体制をしっかりと整えているとして評価されています。
セキュリティゲートを設けている
データ復旧業者に持ち込まれる記憶装置には重要な個人情報が多く含まれています。
そのため、データ復旧業者を選ぶ際には、記憶装置の持ち出しを管理する「セキュリティゲート」の設置状況を確認しておきましょう。
セキュリティゲートは、顧客情報保護とデータの安全性を確保するために必要不可欠といえます。
ポイント5. 復旧にかかる時間が速い
緊急対応が重要視される理由
データ復旧は時間との勝負です。
データトラブルが発生してから時間が経つほどデータの損失が大きくなり、復旧が困難になる可能性が高くなるので速やかなデータ復旧の対応が必要となります。
土日祝日や夜間の対応がある
データトラブルは、平日の日中だけ起こるとは限りません。
土日祝日や長期休暇シーズン、夜間など、様々なタイミングで発生する可能性があります。
データトラブルが発生した場合、迅速に対応することがデータ復旧の成功率を高めるために重要です。
この場合、24時間365日対応しているデータ復旧業者を選ぶことでいつでもどこでも迅速な対応が可能となり、業務への影響を軽減することができます。
ポイント6. 無料の初期診断サービスの有無
無料の初期診断サービスを提供している業者は、サービスを利用する前にデータ復旧の可能性や費用概算など必要な情報を得ることができます。
業者に依頼するかどうかの判断に役立ちます。
悪質なデータ復旧業者の特徴
悪質なデータ復旧業者の特徴は次のとおりです。
定額料金制や完全成果報酬制(マニュアル作業しか行わないおそれがある)
復旧率や過去の実績などの情報が非公開
料金体系が不透明
無料診断で高額な見積もりを提示
データの二次的損傷が発生する恐れがある
キャンセルや返金に応じない
データ復旧業者を選ぶ際には、次のポイントを反面教師として、信頼できる業者を選択することが重要です。
定額料金制や完全成果報酬制(マニュアル作業しか行わないおそれがある)
定額料金制や完全成果報酬制などの料金体系は一見魅力的に見えます。
しかし、料金範囲でのマニュアル作業しか行わずデータ復旧率が低い可能性もあります。
このような料金体系は、品質よりも量を優先することがあるため、注意が必要です。
復旧率や過去の実績などの情報が非公開
信頼できる業者は、復旧率や過去の実績などの情報を公開しています。
一方情報が非公開の業者は、透明性に欠け信頼性に疑問が残ります。
顧客は業者を選択する際にこれらの情報を参考にするため実績非公開の業者は避けるべきです。
見積もり後に高額な追加料金を請求する
悪質な業者は、見積もり時には意図的に低い料金を提示し、その後、作業中に「追加料金が必要」と主張して、高額な料金を請求する場合があります。
そもそも悪質な業者の多くは技術力が不足しており、作業中に予想外のトラブルが発生することも珍しくなく、その結果、追加料金が必要になるケースもあります。
不適切な復旧作業によりデータが破損する恐れがある
技術力や経験が不足しているデータ復旧業者は不適切な復旧作業により、本来のデータ損失に加えてデータの一部または全部を破損させてしまうことがあります。
その一例としてファームウェア障害の誤判断による開封作業が挙げられます。
ファームウェア障害はプログラムの破損による駆動部品の誤作動で異音などが生じることから、本来開封するべきではないのに開封作業を行った結果、状態を悪化させてしまうケースがあります。
大切なデータを失わないためにも実績豊富で信頼できるデータ復旧業者に依頼することが重要です。
キャンセルや返金に応じない
契約後のキャンセルや返金に応じない、あるいは「無料診断」と謳いながら、診断後のキャンセル料などを請求する業者は悪質な業者です。
契約前にキャンセルポリシーを確認しておきましょう。
一見「無料」に見えて実際には追加費用が発生する場合、「だまされた」と感じるのも無理はありません。
あらかじめ診断費やキャンセル料など、一切の費用が発生しないか確認する。
見積もり費用が発生する場合は事前に明確に説明されているか確認しておきましょう。
厳選5社のデータ復旧業者を徹底比較
データ復旧業者を選ぶ場合、技術力、実績、設備、セキュリティ、診断スピードを考慮すべきですが、WEBで詳細な情報を公開している業者は少ないようです。
以下、表にそれぞれまとめました。
会社名 | 実績 | 設備 | 従業員数 | 受付時間 | 初期診断スピード | セキュリティ | 料金体系 |
デジタルデータリカバリー | 復旧率95.2% 相談件数46万件以上 他社不可3,000件 官公庁・法人1万社以上 |
クリーンルーム (クラス100) ドナーHDD7,000台以上 |
164名(エンジニア約40名) | 年中無休 24時間受付 |
最短5分 (80%を48時間以内に復旧完了) |
ISO 270001 Pマーク |
診断結果に基づいたプラン (成功報酬制あり) |
データ復旧ラボ | 有料訪問サポート利用率No.1 年間修理約14万件 |
非公開 | 日本PCサービス単体:414名 (2023年8月末現在) ※アルバイト・パート含む |
年中無休 9:00~21:00 |
約1~3日 | ISO 270001 Pマーク |
定額制(低価格帯) |
クイックマン | なし | 非公開 | 非公開 | 年中無休 24時間受付 |
約1~3日 | 非公開 | 定額制 &完全成功報酬制 |
Disk Safe | なし | 非公開 | 非公開 | 年中無休 9:00~21:00 |
約1~3日 | 非公開 | 定額制(低価格帯) &成功報酬型 |
大阪データ復旧サービス | なし | 非公開 | 非公開 | 平日受付 午前9時~午後6時 |
約1~3日 | 非公開 | 未記載 |
【最新】データ復旧専門業者おすすめランキング
データ復旧サービスを選ぶ際、業者の技術力、実績、セキュリティ対策、コストパフォーマンスなどは重要な選定基準です。
これらの基準を踏まえ、業界内での復旧成功率、技術開発、プライバシーで信頼できる業者を厳選し、最新のランキングを作成しました。
第1位 デジタルデータリカバリー
国内には100社を超えるデータ復旧業者があり、その中から上記のポイントを押さえた上で実績や技術力があるのが「デジタルデータリカバリー」です。
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特徴 | 46万件超の相談実績とデータ復旧率最高値95.2%という高い技術力を誇る 特にHDDのスクラッチ障害(最重度物理障害)に関する技術が高く評価されている HDDだけで7300台以上のドナー部品を常時保持しており 依頼後最短15分でデータ復旧作業を開始する迅速な対応を行っている |
サービス | 24時間365日の受付体制 全国に複数の受付窓口を設置 初期診断から見積もりまで無料 大手企業や官公庁との取引多数 正式依頼前は診断費やキャンセル料は発生しない |
セキュリティ | 国際的なセキュリティ基準ISO27001認証を取得し、顧客データの安全性に対する徹底した取り組みを行っている |
第2位 データ復旧ラボ
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特徴 | 高度な技術が必要なRAIDやNASなどのサーバー・ネットワーク製品にも対応 年間約14万件の修理実績を誇る スマートフォンのデータ復旧にも対応するなど幅広いデバイスの復旧サービスを提供 |
サービス | 365日全国から受付可能 技術者が最短即日で自宅やオフィスへ駆けつけるサービスを提供 |
セキュリティ | 日本データ復旧協会会員で健全なサービス運営を保証している |
第3位 クイックマン
画像引用元:クイックマン |
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特徴 | 即日診断を行い、迅速な初回調査結果の報告を心がけている また業界内での高額なデータ復旧サービスに対して、営業コストの削減を通じて安価でのサービス提供を実現している NASやサーバーなど、重要かつ緊急性が高いデータ復旧においてコストパフォーマンスに優れる |
サービス | 店内持ち込みと郵送申し込みの両方に対応し、関西エリアを中心にサービスを提供 遠方の顧客にも柔軟に対応するために、出張対応エリアを拡大している |
セキュリティ | 公的機関や大手企業との取引実績が豊富。 それぞれの業種に応じたノウハウを持つことから、セキュリティ対策にも高い信頼を置いている |
データ復旧に関するよくある疑問
Q: データ復旧の成功率はどのくらいですか?
A: データ復旧の成功率は、損傷の程度やデータ損失の原因によって大きく変わります
軽度の論理的損傷であれば成功率は非常に高いですが、物理的損傷が大きい場合や、データが上書きされてしまった場合などは難易度が高くなります。
特に以下のような場合は、データ復旧専門業者に依頼することをおすすめします。
・ハードディスクが物理的に故障している
・ファイルシステムが破損している
・誤ってデータを削除してしまった
・フォーマットしてしまった
・RAID構成のデータが損失した
Q: データ復元ソフトと業者サービスの違いは何ですか?
A: データ復元ソフトは、手頃な価格で利用でき、時間や場所を選ばずに即座に対応できる利点があります
しかし、あくまでシステム上の簡単なトラブルの対応にのみ有効であり、操作が難しい場合や間違った手順によって状況をさらに悪化させるリスクがあります。
一方で、データ復旧の専門業者では、経験豊富なスタッフが最先端技術を用いてデータ復旧を行うため、精度の高いデータ復旧が可能です。
データ復旧は、専門知識と経験が必要な作業です。大切なデータを失った場合は、迷わずデータ復旧の専門業者に相談しましょう。
Q: 修理サービスとの違いは何ですか?
修理サービスは、故障したデバイスを正常に動作させることを目的としています。
具体的には、故障した部品の交換や修理を行いデバイスの機能を復元しますが、修理を依頼すると保存していたデータがすべて消えてしまうおそれがあります。
一方、データ復旧は失われたデータを可能な限り取り戻すことに特化しており、様々な方法を用いてデータ復旧を行います。
万が一データが失われた場合は、慌てずにデータ復旧の専門業者に相談することをおすすめします。
ただし専門業者によって復旧可能な障害レベルや成功率は異なります。
したがって技術力の高い業者を選ぶことが重要です。
データ復旧専門業者が対応可能な機器の詳細
データ復旧の専門家が対応できる機器は以下のようなものです。
コンピューター内蔵の記憶媒体 | PC内蔵のHDD/SSD | ドライブレコーダー | サーバー・RAID・NAS |
外部記憶装置 | 外付けHDD | ブルーレイ(BD) HDDレコーダー |
USBメモリ・SDカード microSDカード・CFカード などの小型記憶媒体 |
携帯型デバイス | スマートフォン | ビデオカメラ | ボイスレコーダー |
その他の媒体 (光学ディスク等) |
光学ディスク |
ただし機器ごとの復旧率は、設備やエンジニアの技術力に大きく依存します。
症状や機器によっては一部業者しか対応しないため、対応範囲をあらかじめ確認しておくことが重要です。
また、メーカーによっては機器を構成するファイルシステムやファームウェアの構造が大きく異なります。
そのため各メーカーに適した復旧技術が求められるケースも珍しくありません。
とりわけ、SSDやフラッシュメモリなどのメモリ媒体からのデータ復旧は、従来のHDDに比べて難易度が高く、高度な専門知識を必要とします。
すべてのデータ復旧業者が対応できるわけでもありません。
従ってデータ復旧業者を選ぶ際には、以下の点を確認することをおすすめします。
対応機器の範囲が広い業者
過去の復旧実績が豊富な業者
最新の技術を取り入れている業者
経験豊富なエンジニアが在籍している業者
端末本体に内蔵されるストレージ
デスクトップPC・ノートPC内蔵のHDD/SSD
データ復旧専門業者は、デスクトップPCやノートPCに搭載されているハードドライブ(HDD)やソリッドステートドライブ(SSD)からデータを復旧します。
HDDからのデータ復旧作業は、設備やエンジニアの技術力に大きく左右されます。
HDDは機械的な部品を多く含むため、物理的な損傷や故障が発生した場合、復旧は特に困難になりがちです。
一方、SSDはHDDと比較して物理的な衝撃に対して強いものの、データ復旧はHDDよりも難しくSSDのデータ復旧には高度な技術と専門知識が求められます。
特に、内蔵ストレージにSSDを使用しているMacのデータ復旧はさらに専門的な知識を要します。
Macシステムは独自のファイルシステムとOSの特性により、復旧作業が他のOSよりも複雑でApple製品は独自のハードウェア設計を採用しているため、特定のツールや技術が必要となることがあります。
従ってデータ復旧を検討している場合、事前に業者の対応範囲を確認することが重要です。
特にSSDやMacなど特定のデバイスに対する専門知識を十分に確認する必要があります。
サーバー・RAID・NAS
RAIDやNASなどの大容量サーバーは個人でのデータ復旧が難しいものの、復旧業者なら素早く安全にデータを取り戻すことができます。
ただし、大型サーバーからのデータに対応できる業者は少ないので、注意が必要です。
ドライブレコーダー
データ復旧業者では、車載用のドライブレコーダーからのデータ復旧も行います。
これは交通事故などの際の証拠となる映像データが保存されているため非常に重要です。
ドライブレコーダーは車両に設置されており、運転中の様々な状況下で動作します。
そのため物理的な障害の発生確率が比較的高くなります。
例えば
交通事故による直接的な衝撃
長時間の使用による摩耗や劣化
温度変化による内部部品の損傷
などが挙げられます。
さらに、ドライブレコーダーは連続録画を行うため記録媒体への書き込みと上書きが繰り返されます。
このような理由からドライブレコーダーからのデータ復旧は困難になりやすいのです。
しかし実績豊富なデータ復旧業者はドライブレコーダーのデータ構造を深く理解しており、データを安全に復旧できる可能性が高いです。
事前に業者の専門性や実績を確認し信頼できるサービスを選択しましょう。
外部記憶装置
外付けHDD
外付けHDDの障害はケースごとに復旧難易度が異なります。
特にHDDが落下や衝撃により損傷を受けた場合、ディスク内部のプラッタや読み取りヘッドが損傷を受けた可能性があります。
物理障害のあるHDDからデータを復旧するには機器を開封し、読み取りヘッドやプラッタなどのデリケートな部品を安全に取り扱えるクリーンルーム環境が必要です。
一般的に「異音がする」など物理的に壊れた可能性のある外付けHDDからデータ復旧を行うのは非常に難易度が高いとされています。
しかし物理障害からのデータ復旧で実績豊富な業者に依頼することで、データ復旧の可能性を高めることができます。
特に、記録面へのスクラッチや読み取りヘッドの損傷などの修復に成功した実績のある業者は技術力が高い証拠です。
>>「最重度物理障害」を起こしたHDDからのデータ復旧実績が豊富な業者はこちら
携帯型デバイス
スマートフォン(スマホ)
スマートフォンのデータ構造は多層構造と複雑なデータ管理方式によって、非常にややこしいものになっています。
スマートフォンのデータ復旧は非常に難易度の高い作業となります。
データ復旧業者は実績のある業者を選ぶ際は、スマートフォンのデータ復旧で経験と実績のある業者を選びましょう。
技術力のあるデータ復旧業者は、OSの破損、物理的損傷、誤って削除されたファイルなど、様々な原因でアクセスできなくなったデータを復旧することが可能です。
ビデオカメラ
ビデオカメラは特別なイベント、または制作現場など比較的重要な映像を保存します。
データ復旧業者はビデオカメラの記憶媒体が物理的に損傷を受けた場合やフォーマットされてしまった場合もデータ復旧が可能です。
ボイスレコーダー
ボイスレコーダーは会議、講義、インタビュー、音楽制作など、様々な場面で音声データを記録するために使用されています。
しかし、操作ミスやデバイスの故障、物理的損傷などの原因で大切な音声データが失われることがあります。
データ復旧業者はそのような状況で失われた音声データを復旧するために様々なサービスを提供しています。
ただしデータ復旧は時間との勝負です。
「誤ってファイルを削除してしまった」
「ボイスレコーダーをフォーマットしてしまった」
などの場合はできるだけ早く専門業者に相談しましょう。
その他の媒体(光学ディスク等)
光学ディスク
CDやDVDなどの光学ディスクに保存されたデータも様々な理由でアクセス不能になることがあります。
これにはディスクの傷、品質の劣化、データの破損などが含まれます。
一部のデータ復旧業者は、これらの光学ディスクからのデータ復旧にも対応しています。
データ復旧専門業者に相談するメリット
損傷した記憶媒体からの安全かつ迅速にデータを復旧できる
データ復旧の専門家は、広範囲にわたる問題に対応するための高度な技術を有しております。
データが物理的に損傷している状況でも、システム上の障害が発生している場合でも最大限データを復旧する能力を持っています。
例えば物理的な問題がある場合、専門家はクリーンルームなど特殊な環境でハードドライブを開き、データの抽出を行います。
また、システムに何らかの問題がある場合、これまで培った知見をもとにシステムを修復し、失われたデータを取り戻します。
業界最高水準のデータ復旧技術を適用できる
データ復旧の専門業者は、最新かつ高度な技術を研究開発し導入しています。
そのため、論理障害や物理障害など様々な状況に対応し、高確率でデータを復旧することができます。
自力で対処する労力が不要
データ復旧は専門的な作業であり、適切な知識やツールがなければリスクを伴います。
専門業者に依頼することで、このような作業に関わる時間や労力を省くことができます。
個人のドライブから企業のサーバーまで、あらゆる規模の機器に対応できる
データ復旧業者は個人が使用するドライブから企業が運用するサーバーに至るまで、あらゆる種類の記憶媒体のデータ復旧に対応しており、どんな規模のデータ損失にも対処できます。
データ復旧専門業者に相談するデメリット
費用がかかる
高品質のデータ復旧サービスを提供するには相応の費用が必要です。
復旧作業の複雑さによって費用は異なりますが、一般的には自力での復旧に比べて高額になることがあります。
信頼できない業者に依頼するとデータが漏洩するリスクがある
国内には100社近いデータ復旧業者が存在しますが、中には信頼できない業者も存在します。
不適切な取り扱いによりデータが漏洩するリスクがあるため、業者選びは慎重に行う必要があります。
費用がかかる
専門知識や技術力が足りない業者に頼んでしまうと、データを完全に取り戻せないどころかさらに状況を悪化させてしまうこともあります。
したがって、実績や評判をしっかりと確認することが重要です。
まとめ
データ復旧専門業者に依頼するメリットは
まとめ
✅高度な技術による安全かつ迅速なデータ復旧
✅広範囲の問題への対応力
✅そして自力での復旧にかかる労力を省けること
そして様々な規模の記憶媒体に対応できる点です。
自力での復旧では困難な場合でも、データ復旧専門業者であれば復旧できる可能性があります。
デメリットとしては、信頼できない業者、技術力の低い業者に遭遇する可能性があることです。
業者選びは慎重に行い、長年の実績があり、技術力の高い業者に依頼することが重要です。